プレリュードの付属品組み込み

フロントスピーカーの交換

KFC-XS1600
より高品位な音を求めて、純正品から社外品に交換します。


フロントスピーカーの交換は、その構想が浮き沈みしながらも、長らく実現しませんでした。

4Ωのスピーカーユニットを探していたある日偶然に、ネットショップで望みにかなった商品(KENWOOD KFC-XS1600)を見つけました。

2.5cmツィーターと16cmウーファーの2ウェイ・セパレートです。カスタムフィットスピーカーなので、純正品と交換できそうです。

在庫整理らしく、大きな値引きでお買い得でした。

取付適合車種

取付適合車種一覧表にあるのは、ホンダプレリュードの4代目(年式H3/9〜H8/11)。私のクルマは5代目ですが、メーカー側で純正品が継承されていることを期待します。

ウーファーの磁気回路がドアトリムのレインカバーに内に収まればOKです。ツィーターは車種ごとに取付位置が多種多様です。専用ブラケットが別売されているクルマもありますが、私のクルマに適合するブラケットはありません。

懸案

汎用のアングルマウントでダッシュボード上にツィーターを取付ける方法もありますが、ここはドアトリム内の純正位置にこだわってみたいところです。

純正ツィーターのチューン・アップで、取付金具と取付け方法はおよそ理解していますが、さらに何かひと工夫しなければ、ツィーターを純正位置に取付けられません。

アイデアが浮かぶまで、純正ツィーターをそのまま使います。

ちなみに、このカスタムフィットスピーカーのネットワークはフィルムコンデンサが一つです。ツィーターにつなぐ配線の熱収縮チューブを剥いでみると、黄色のコンデンサに(容量)4.0μF(耐圧)100Vの表示がありました。

ツィーター配線のコンデンサ
ツィーター配線のコンデンサ

ウーファーの取付け

ドアトリムのグリルを内装剥がしでこじ開け、純正スピーカーを取り外します。

ネジは3か所。純正品とフレームの厚さが異なるので、カスタムフィットスピーカーの付属品から径の合う少し長いネジを選びます。

純正スピーカーはクルマと同じ15年以上前のものですが、外見は劣化の気配も感じさせない良好な状態でした。定格を示す表示は4Ω15Wでした。

純正フロントスピーカー
純正フロントスピーカー

カスタムフィットスピーカーのセットにはホンダ車用のスピーカー配線コネクタが付属します。私の古いクルマにも、コネクタが合いました。

いわゆる“ポン付け”作業です。手間いらずで便利ですが、クルマ側の配線コネクタはドア内部にぶら下がります。念のためスポンジテープを巻いておきます。

ドアトリムのレインカバー
ドアトリムのレインカバー・配線コネクタ

ウーファーの外形寸法は純正品と同等のはずですが、ドアトリムの枠には少々窮屈でした。

フレームのはめ込みが浮いて取付け不完全にならないよう、ネジはインパクトドライバで軽く締め上げておきました。

ウーファー
ウーファーを取付ける

試聴

取付け完了して早速試聴します。まずは9月に新譜リリースしたての竹内まりやのアルバム「TRAD」をゆっくりと聴いてみました。

カーナビのAUDIO設定は、フロントスピーカーは100Hz以下の低音をカットし、バスブーストさせたサブウーファーを80Hzでクロスオーバーさせています。

純正スピーカーでは、これで聴感上低音は過不足なし、中高音は明快でしたが、フロントスピーカーの交換後は低音の量感がふくらみました。

また、チューン・アップしたツィーターの突き抜けていた高音が少し目立たなくなりました。

ウーファー
試聴中 後でグリルを戻す

定格40W・高能率92dBのスピーカーらしく、アンプのパワーをしっかり受け止め、全音域にわたって明朗に鳴り響くといった感じです。

低音は十分なので、とりあえずサブウーファーの駆動アンプのブーストは下げました。後は、聞き慣れたお気に入りでもう少し調整してみます。


追記

懸案のツイーターをカスタムフィットのものに入れ替えます。ポン付けできない分、手間を惜しまず作業します。

ツィーターの化粧パネルは、取付金具に収まらない大きさなので分解して外します。これによりサーフェースマウントによる取付け方法は使えません。

純正ツィーターには本体背面中心にネジ穴があって、取付金具にネジ留め固定できますが、カスタムフィットのツィーター本体にはネジ穴がありません。

思案の末、クルマ用品の強力両面接着シートで貼り付けることにします。相当強固ですが、経年劣化で剥がれ落ちないか少し気がかり。気休めですが、付属のエプトシーラーを本体と取付金具に貼り付け、真鍮ワイヤーを巻き括り付けておきました。

ツィーター
ツィーター

ツイーター本体の引出し線とこれにつなぐネットワーク・コンデンサ付きの配線は、その長さを持て余し気味です。こぎれいにまとめるには、ツイーター本体の引出し線にコンデンサとクルマの接続コネクタを直につなぐのがベターです。

方法としては純正ツィーターのチューン・アップ同様、フィルムコンデンサを別途調達し取付金具の背面に貼り付け、ツイーター本体の引出し線を純正の配線と見較べながら極性(+と−)に注意して、現物合わせで必要な長さだけカットし半田付けします。

ツィーターの配線
ツィーターの配線
(マウスオンでロールオーバー)

調達したフィルムコンデンサは(容量)4.7μF(耐圧)250V、2個で775円。付属のものよりわずかに容量アップですが、音の出方にさしたる変化はないでしょう(?)

配線作業を終え、クルマに取付け。改めて試聴します。

ふぅっ…  (ため息…なんとかできあがり)

やはり同じメーカーの組み合わせです。ウーファーとツイーターが程よく相和して、期待に見合う高品位な音を響かせています。

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