2DIN一体型のカーナビ最新モデル
ドライブレコーダーとカーナビを新機種のものに入れ替えます。
カーナビ取り付けから久しく地図データの更新がなくなり、新しく開通した高速道路を利用する際に、カーナビ本来の使い勝手に不便さを感じるようになりました。
19年目の継続検査を翌年に控えた平成29年11月、市場に出回るカーナビ製品の最新機種の中にも、手頃な価格のモデルがあることを知り、カーナビの更新に踏み切りました。
カーナビとはいえ、普段の使い途はカー・オーディオそのものです。
最初のカーナビで音響に定評のあるメーカーの機種を選び、カー・オーディオを満喫していたよしみで、更新する機種選定も同じメーカー(KENWOOD)に絞りました。
上位機種は最近注目の高音質音源(ハイ・レゾ)対応ですが、私自身は過去のアルバムを聴き回しているだけなので、特に必要ではありません。
上位機種にあるサブウ−ファーのライン出力は欲しいところですが、無くても2.1chで、リアスピーカー出力をサブウ−ファー用パワーアンプにつなぎ、機能上対応できるのでよしとします。
その他諸々、機能の違いを吟味して、MDV-L504 を選びました。
KENWOODの最新モデル MDV-L504
目新しい機能として、このカーナビと連携するドライブレコーダーに興味をそそられました。
現在使っているのは、ドライブレコーダー普及初期の製品。低解像度の映像とGPS非搭載は、今となっては不満点です。
安直には、このカーナビ専用ドライブレコーダーも一緒に揃えれば一気に解消なのですが、思案の末、現在数多く流通している製品の中から別途買い求めることにしました。
不満解消できればいいので、(先のメーカーとは異なりますが)よく似た形の ECLIPSE DREC200 を選びました。
ECLIPSEの現行モデル DREC200
商品が揃い次第、すぐにでも休日に取り付けたいので、両方ともインターネット・ショッピングサイト(Amazon)から購入しました。
かつて贅沢品だったカーナビ、標準装備になるこのご時世。ドライブレコーダー装着車も一般的になり、不測の事件・事故の瞬間を捉えるニュース・ソースとなっています。
ドライブレコーダーとカーナビの地デジTVアンテナのケーブルは、ルーフとフロントピラーの内装材の内側に隠して配線するため、作業は一度に片付けます。
まず、既存のドライブレコーダーの取り外し。ルーフの内装材を剥がすには車内灯の取り外しから。以前やった作業を思い出しながら、バックミラーも一旦外しておきます。
フロントピラーの内装材を剥がしてドライブレコーダーの接続コードを撤去し、ドライブレコーダー本体を取り外してフロントガラスの糊跡をきれいに拭き取ります。
車内灯とバックミラーを取り外す
取付説明書に従ってドライブレコーダー本体をフロントガラスに貼り付けます。
ドライブレコーダーの取り付け
このとき、ワイパーの払拭範囲内にビデオカメラのレンズ部分が入るように、また、ドライブレコーダーの本体、表示・操作ボタンがバックミラーと干渉しないように、慎重に位置決めします。
フロントワイパーとドライブレコーダー
バックミラーとドライブレコーダー
このドライブレコーダーには本体に接続コードが(事故の衝撃でも外れないよう)直付けされています。貼り付け作業時は少し邪魔ですが、本体を貼り付けた後の接続コードの配線は、(カーナビ付属の)ソフトテープで留めながらルーフの端に這わせ、フロントピラーからダッシュボードの奥まで引き込んで楽な作業でした。
接続コードの先にはコネクタがあって、電源とアクセサリとアースに接続する別の電源コードのコネクタに接続しますが、その作業は後でカーナビの配線作業と一緒にするので、ここで一旦置きます。
フロントピラーまわりの配線作業
次にカーナビの地デジTVのアンテナ・エレメントをフロントガラスに貼り付けます。これも取付説明書に従ってフロントガラス上部の左右隅に丁寧に貼り付けてから、アンテナケーブルをルーフの端とフロントピラー内側に沿って付属のソフトテープで貼り付け固定し、ダッシュボードの奥へ引き込んでおきます。
アンテナケーブルはカーナビ取り外し・取り付けまでの間、作業の邪魔にならないようフロアマットの下に仕舞い込んでおきます。
地デジTVのアンテナ・エレメントの貼り付け
昼前の11時過ぎから始めて夕刻の午後4時までゆるりと、1日目の作業を終えます。
新たに取り付ける作業は粗方終えたので、既存の配線コード・ケーブルを再利用すれば今日中に全部の作業を終える…はずでした。
センターコンソールをばらしてカーナビを取り外す前に、バッテリーのマイナス側のターミナルを外しておきます。
配線作業のお約束 バッテリーのマイナス側を外す
電源ハーネスのアース線はとても短く、先にこれをアース・ターミナルから外さないと、カーナビ本体がセンターコンソールから取り出せません。
車齢18年余り、メッキも塗装もない鋼板の表面は一面の赤錆です。ただ、エアコンのよく効く車内の空気中の湿気だけで錆びる乾食状態なので、ボロボロに腐食する心配はありません。
車内のアースポイント 鋼板の表面の赤錆
センターコンソールの化粧パネルを剥がし、カーナビの取付け金具を固定しているネジを緩めて外し、コードのコネクタ、アンテナケーブルを外し、電源ハーネスを切り離して、センターコンソールからカーナビ本体を取り出します。
ここで、カーナビ本体のセキュリティコードを解除していなかったことに気づきました。内蔵ハードディスクに個人情報は入っていませんが、自宅設定とか走行履歴は前もって全部リセットすべきでした。
センターコンソールからカーナビ本体を取り外す
化粧パネルをコンソールに嵌め込む鋼の爪の部品ですが、度重なる取り外しで潰れたり紛失したりと一部欠損していましたが、ホームセンターのカー用品売場に代替品を見つけたので、2個補充しておきました。
ここから、GPSアンテナ紆余曲折。
同じメーカーのカーナビを選んだ理由の一つですが、GPSアンテナの再利用を目論んでいました。新しいGPSアンテナに取り換えるのが面倒ということもありますが、より切実な問題は、付属するアンテナケーブルの長さです。
GPSアンテナはリアトレイのハイマウント・ストップランプの下に設けています。新しいGPSアンテナのケーブル長は3.5m、ダッシュボードの上に取り付けるには十分な長さですが、リアトレイからサイドシルの内側を通してダッシュパネルの下からセンターコンソールまで引き回すには5m必要でした。
カーナビ本体に接続するコネクタが合えば目論見どおり万事オーライだったのですが、そうは問屋が卸しませんでした。
取り外したGPSアンテナ コネクタ新旧見くらべ
新しいコネクタを別途調達できれば…とも考えましたが、旧いGPSアンテナでも期待通りの受信性能を発揮するかとなると、これはわからない。ここは素直に新しいGPSアンテナを使うことにします。
ただ、ダッシュボードの上にGPSアンテナとそのケーブルを引き回すのは、見た目にすっきりしないので却下。
リアトレイから1.5m短くなったケーブルを引き回すのは… と思案の末に閃いたのは、配線経路の近道。座席の下を横断してフロア・トンネルに沿ってセンターコンソールへ引き延ばす方法でした。
上手くいく確信が持てないまま配線作業を始めましたが、結果はオーライ。座席を取り外さず配線作業するのは簡単ではありませんが、サブウーファーのパワーアンプを取り付けた経験を活かし、どうにかセンターコンソールにコネクタが届きました。
これで配線作業の山場を越えました。後は電源ハーネスの細々とした結線作業を残すのみです。
1日め同様、昼前の11時から始めて夕刻の午後5時まで、内装を剥がしてGPSアンテナの撤去と取り付けで、2日目の作業を終えます。
次の休日まで部品ばらばら放置状態、クルマを使う急な用件が無くて何より。3日目の作業は、午前中空模様をながめて、午後から開始します。
新しいカーナビは奥行き寸法が5mmほど短くなったので、センターコンソールにカーナビ本体が納まらない危惧はありません。が、センターコンソールの奥で配線コード・ケーブルが少しでも乱雑に絡み混み合うと、カーナビ本体がつかえて入りません。
ここは手間を惜しまず、コード・ケーブルを束ねて整え、センターコンソール内の空きスペースを確保します。
長さ4mの地デジTVアンテナケーブルは、左右束ねて4本のコネクタが揃うようコルゲートチューブに納めて、センターコンソールに引き入れ、余長は丸めて束ね、ダッシュパネルの下側に固定します。
地デジテレビアンテナの長いケーブルをまとめる
ダッシュパネルの下側、ステアリング・コラム周辺は、配線が縦横に巡り張らされていますが、長いアンテナケーブルを納めるには十分な空間がありました。
ダッシュパネルの下側にアンテナケーブルを納める
電源ハーネスのパーキング検出コードの先にクワ型端子(アースへ)、車速検出コード、リバース検出コードの先にギボシ端子を付け、車両側の対応する(撤去したカーナビの)配線コードを再利用し、接続します。楽ちん。
ドライブレコーダーの接続コードはセンターコンソールに届く長さですが、電源コードの方にヒューズがあるのでコネクタで接続します。無駄に長い電源コード側を切り詰めました。
サブウーファーの信号入力コードはRCAピン端子をギボシ端子に付け替えて、リアスピーカーのコードに接続。パワーアンプ側のパワーコントロールコードは、カーナビ側に対応するコードがないので、アクセサリ電源コードに接続。
電源コードとアクセサリ電源コードは、太めのコードを使ってギボシ端子の分岐コードをこしらえ、車側のそれぞれのコードに接続し、ドライブレコーダーと電源を共用しました。
ドライブレコーダーとカーナビの配線をまとめて結線する
以上、ゆるりと作業し、コードの準備を終えたところで日暮れになりました。カーナビ本体の取付けは翌日です。
電源ハーネスをセンターコンソールに納め、ドライブレコーダー、カーナビ、パワーアンプ、その他諸々のアース線をアースポイントまで引き寄せて、ネジ留め固定します。
次いで、クルマのアンテナケーブル、地デジのアンテナケーブル、GPSのアンテナケーブルをカーナビ本体の背面にそれぞれ接続。
電源ハーネスのコネクタは、アース線を固定した状態で、センターコンソールの外まで届きません。手さぐりで接続します。
配線をセンターコンソールに納める
ハンズフリー通話用マイクは、スマホで通話しないのでコードは接続しません。リアビューカメラ、その他の機器も、接続なし。
USBケーブルはコンソールボックスに収納し、カーナビ本体をセンターコンソールに入れます。奥でつかえることなく納まり、一安心。ネジでしっかり固定します。
カーナビ本体をセンターコンソールに取り付ける
センターコンソールに化粧パネルを嵌め、バッテリーのマイナス側のターミナルを元に戻して、全ての作業を終えます。
期待に胸を躍らせ、エンジン・キーをひねると…
(いきなり)“ドン!”(と、サブウーファーから、ラッシュ・カレントが引き起こしたと思しきノイズ)
(つづいて)車内にこもる低周波ノイズと、ドライブレコーダーの(オフセット設定を促す)電子音…
カーナビは正常に起動しました。
まず、耳障りな低周波のノイズを消すため、とりあえず、AVのソースをFM放送に合わせます。それから音響設定を少しいじり、低音域の音量レベルを下げて、ドライブレコーダーのオフセット設定のため一旦、キーをオフに。
再度エンジン・キーをひねると、カーナビは静かに起動しました。
ドライブレコーダーとカーナビの動作確認
現在地を表示させてから、自宅周辺を試走してGPS信号の受信状態を確認。シフトレバー後退で音量が下がるのも確認。
地デジ放送もしっかり映ります。試走中のSDカードに記録されたドライブレコーダーの映像を確認して、カメラレンズの上下方向を微調整しました。
カーナビ側でサブウーファー出力のカットオフ周波数が設定できなくなって、後ろから音が聞こえてくるので(音源の方向がわかる高音域が漏れている)、パワーアンプ側でローパスフィルターを再調整しました。