助産師とは?
助産師とは簡単に説明すると、女性の妊娠から出産、また出産後の総合的なケアをする職業です。
噛み砕いて言うと、妊婦さんへのメンタル的な相談に乗ったり、お産に立ち会って介助したり、へその緒を切ったりする人です。
助産師は、難しい国家資格に受かった人だけが貰える資格です。
ちなみに助産師になるには、大前提として「女性だけ」しかなれません。
少し前は、助産婦さんと呼ばれていた資格で、平成14年から「助産師」という呼び方に統一されました。
看護婦さんが「看護師」に統一されたのと同じような感じですね。
私の幼馴染の女の子が、今助産師の専門学校へ行く為の試験勉強を必至にしています。
彼女は、3年前まで産婦人科に勤めていました。
でも助産師の資格を持っていないので、妊婦さんや生まれてきた赤ちゃんに対して、してあげられる事に制限があるんです。
へその緒を切れるのは助産師さんだけです。
生まれてきた赤ちゃんを取り出してあげられるのは助産師さんだけなんです。
命が生まれてくる現場にいられるのは、とてもやりがいがあるし嬉しいけど、折角なら助産師さんになりたい。
という夢があって、現役看護師ながら頑張っています。
では彼女がそこまで憧れる助産師さんの仕事内容とはどんなものなのでしょうか?
助産師の仕事内容
助産師の仕事内容は、単純にお産の介助だけではありません。
お産に向かう準備段階から、助産師の仕事は始まります。
妊娠中にマタニティブルーになるってよく聞きますよね?
妊娠中は精神的に不安定になりがちで、感情のコントロールが上手にできなくなる方もいるようです。
そういった方が、安心して出産に望めるように様々な相談に乗ってあげたり、保健指導を行ったりします。
そして出産時になれば、すこしでも安心で楽な出産ができるように、あらゆる面からサポートを行います。
助産師は、本当に肉体的にとてもハードな職業であると言えます。
でも赤ちゃんが生まれてくる現場を味わってしまうと、そんな疲れはどこへやら・・・という程、やりがいがあるそうです。
出産だけが、助産師の仕事ではなく、育児や家庭環境に関する相談や指導も行います。
助産師は、性や生殖に関する知識のスペシャリストでもあるので、不妊治療に関する相談や思春期の性に関する相談も行います。
女性の一生と向き合っていく仕事である、と言えますね。
助産師の仕事の勤務シフトは?
助産師の仕事内容はある程度分かったけど、実際のところはハードな仕事なのでしょうか?
結論からいうと、勤務形態によって大きく分かれます。
2交代勤務シフトを3交代勤務シフトがあります。
3交代勤務シフトだと、2交代勤務の「日勤」と「夜勤」に「準夜勤」というものが加わります。
それぞれ8時間交代のシフトなので、生活のリズムが崩れやすく中々体力的にハードです。
看護師の友人が結構いるんですが、やっぱりしんどそうですね。
日勤をした後に準夜勤をするとなると、間に8時間の休みを挟んで8時間×2回を働くことになります。
病院という命を扱う仕事なので、精神的なプレッシャーも大きく体力も必要な職業ですね。
助産師の魅力
体力的にも精神的にもタフさが求められる助産師ですが、それでも助産師になりたいという女性は多いです。
それはやはり、命の誕生の瞬間に立ち会えるということが大きいようです。
私の幼馴染もやはりそれが一番の志望動機らしいです。
その為、一度産婦人科を離れてもなお、助産師になりたいという夢を忘れられないんですね。
今の看護師の仕事を終えて、試験勉強をするというハードな毎日を過ごしていますが、目標に向かっている彼女はとても充実しているように見えます。
助産師に憧れている女性も多いと思いますが、仕事内容は決して楽ではありません。
それでも目指す人がとても多いというのは、それだけの魅力がある職業なんですね。