Arts, Vienna  (January, 2019)

 今回の旅行のうち、美術に関連するものをここにまとめます。
Unteres Belvedere Belvedere上宮には何度も来ていますが、下宮は初めてです。
Schiele
展情報は事前に持っていなかったので、大喜びで両方に入れるKlimt券を買いました。Passportのcopyを提示してSenior割引扱いに。タイトル写真は上宮から下宮を見下ろしたところ。結構距離があります。
入場券を買う行列。
売店の前にいた車。

頑張って歩き、下宮に到着。 DSLRを荷物と一緒に預けてしまったので、館内はiPhone6で撮影。
 上宮に戻る途中です。建物の前方にテントのような構造物が見えています。たどり着いてわかったのは、入場券を買ったあと、入場制限のために待たされる人が並ぶ区画。ここにも入れなくて吹きさらしの状態で数十分、さらにテント内で30分という行列でした。前日の空港と併せ、"行列の旅"になりそうな予感。

 右は上宮の窓から庭を見下ろしたところ。天気予報の通り、雪が本降りになってきました。Klimtを観て退散することにします。ここからTram Dで古楽器集庫館を目指すことに。
Kunsthistorisches Museum 今回の旅の本題です。
   万が一到着が1日遅れても大丈夫なように、滞在日の2日目の入場券を買っていました。入場時刻が指定されるのは、前回のBoschと同じ仕組みです。入ってしまえば他の展示も自由に観られます。
基本的に写真撮影可なのはありがたい配慮。それでも他の美術館から借りている作品は撮影不可のものがあって、掲示に注意が必要でした。以下の写真は、必ずしも展示の順序に沿ってはいません。
マリア・テレジア像 Museum Quarter側から見た美術館
上の像の足許には幼いMozartがいるというので探索。なかなかうまい角度で撮れませんが、たぶん、矢印の先の人物ではないかと推定。
美術館の正面。
予め買っている入場券(10分刻み)をcheckされ、入場時刻になるまで周のItaly絵画でも見ておけと言われました。
階段の上に大きなBruegelが掛かっています。
階段下で借りる音声guideは10カ国語を網羅。日本語をと言ったら、"お前は英語で喋っているのだから英語にしろ。ドイツ語からの翻訳は、英語は100%に近いが他は70-80%だから"と言われました。素直に従ったら"Good choice!" 何だか、遊ば
れているようではありました。
これまであまり記録していなかったKlimtの絵を望遠撮影(EFS 15-85mmで80mm)。
入場して最初の区画。版画など、地味な作品から。 脇道にそれると、板を作るための道具類の展示。
: 作品に使われた板の切出し方。
上: 木材の出自(バルト海を船で運んだと)。
一番大きな「十字架を担うキリスト」は、作品を周囲から見られるように額から外して展示。とは言え、いつも人が集まっていて作品はほとんど見えません。

左は側面を見せる窓。
上は裏面。5枚の板はほとんど継ぎ目がわからないほど精密な加工。
 今回の目玉の一つ。Antwerpから来た「悪女フリート」。修復されて鮮やかに変身。
この作品が来ると知って、出かけようと決心した経緯があります。それというのも、Bosch巡礼に気をとられてせっかくAntwerpに
いたのに見損ねていたから。
"農民のブリューゲル"と題した区画も大人気。今回初めて花婿が誰だかが明かされたこともあるせいか、人が絶えることはなく、どうにか背中越しに撮影するのみ。
一番人の多かった区画。Rotterdamから来た左側と、元々ここにある右側。どちらも「バベルの塔」。  別区画では制作過程の説明も。
今回のcatalogの裏表紙になぜPragueで再会した「干し草の収穫」が選ばれたのか不思議に思っていました。この区画を見て納得、元々ここにある作品と並べることで、季節画がまとまったと言いたかったのです。
Catalogの裏表紙。 絵の具を塗る手法のあれこれを実例とともに紹介。これは、指先で直接塗ったと説明しています。
特別展の会場から出たところ。Cafeで一休みしようにも、ここも長い行列です。
右は常設展の一つ。日本なら人だかりですが、誰もいませんでした。

"この絵に描かれた人物で、一人だけこっちを見ているのがいる。その人は..."など、音声guideは見所を的確に教えてくれました。5EURの価値は十分。
 ちなみに、時刻指定の入場券は20EU。私は一日おいて2枚買っていました。日本からの交通費を考えれば安いものです。おかげで、二度目は落ち穂拾いと、観たいところだけじっくりという手法がとれました。
 日本から前売り券を買ったとき、入場時間帯の早いものから先に売れていました。前回のBoschでは逆で、どの日も朝早い枠ばかりが売れ残っている状態。今回は首都の中心部での開催だったのに対し(移動時間は問題にならない)、前回はオランダの首都から特急で一時間ほど掛かる街だったので、早い時間帯を避ける人が多かったのではないかと推測しています。
 ともあれ、Bosch没後500年展とBruegel没後450年展を両方
観られるとは、生きていてよかったとしみじみ思うところです。
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