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普天間移設を拒否

大村市議会が全会一致、市長も反対表明

 沖縄の米軍普天間飛行場の「移設先」の一つとして急浮上している海自大村航空基地。この間、市長は明確な反対姿勢を示さず、市民の不安は募るばかりでした。

 2月12日、大村市議会は全会一致で「移転反対決議」を可決。決議は「滑走路周辺における航空機の騒音問題が50年の長きにわたって未解決のまま」であり、普天間基地の「移設については、市民生活に重大な影響を及ぼすもので到底容認することはできない」と述べています。

 決議可決後に大村市長は議場で「これ以上の騒音は受け入れられない。普天間機能の一部移転案にも、訓練の分散移転案にも『絶対反対』」と表明し、自治体としての姿勢を鮮明にしました。

 一方、決議は「米軍基地の大部分を沖縄県のみに依存してきた過去に対する沖縄県民の怒りは十分理解する」と言及しながらも、解決は「国全体の問題」とし、大村市民が「安全で安心して暮らすことができる地域社会の実現」を優先するという論理構成になっています。

 しかし危険な基地のたらい回しを許さず、ともに普天間基地を閉鎖・撤去させる姿勢を示してこそ、「十分理解する」と言えるのではないでしょうか。

(2010年2月13日)

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米軍普天間飛行場の大村航空基地への移設に反対する決議

 米軍普天間飛行場の移設先問題が渾沌とする中、本年に入り、鳩山由紀夫首相の私的勉強会のメンバーが本市に所在する海上自衛隊大村航空基地を移設先とする私案を首相に示し、さらに、社会民主党、国民新党の与党国会議員が相次いで同基地を視察し市長と面会するなど、同基地が移設候補地として急浮上している。

 このような突然の出来事に市民からは、移設による住環境への影響や治安の悪化を懸念する声が相次ぎ、地域には不安や戸惑いが広がっている。

 特に本市では、現在同基地が使用し、また、同飛行場が同基地へ移設された後も使用すると予想される長崎空港A滑走路周辺における航空機の騒音問題が50年の長きにわたって未解決のままであり、この問題の早期解決のために、周辺地域の住民と市が一体となって騒音対策協議会を組織し、20年余にわたり国に対して粘り強い要望活動を繰り返し、その結果、ようやく解決の兆しが見えてきたと喜んでいたところである。

 その矢先、同基地が移設候補地として急浮上してきたことに周辺地域の住民は動揺を隠せず、また、憤りをあらわにしており、周辺町内会においては、移設について絶対反対の決議もなされているところである。

 また、本市は昭和27年の保安隊創設以来、57年の長きにわたり自衛隊3部隊を有し、その間、自衛隊と市民との良好な関係を築き上げ、国防に関しこれまでも一定の役割を担ってきたと確信している。

 確かに、米軍基地の問題については、その大部分を沖縄県のみに依存してきた過去に対する沖縄県民の怒りは十分理解するものであり、国全体の問題として考える時期にきたと認識するものである。

 しかしながら、安全で安心して暮らすことができる地域社会の実現は、市民の付託を受けた我々市議会の重大な責務であり、同飛行場の同基地への移設については、市民生活に重大な影響を及ぼすもので到底容認することはできない。

 よって、本市議会は、これが国の正式決定ではないとしても、市民の平穏な生活環境を守る立場から、一刻も早く市民の不安を払拭すべく、米軍普天間飛行場の大村航空基地への移設に断固反対し、ここに受け入れを拒否する姿勢を明確に示すものである。

 以上決議する。

平成22年2月12日

大村市議会

(提案理由)
 米軍普天間飛行場の移設先問題が渾沌とする中、本市の大村航空基地が候補地として急浮上している。同基地への移設については、市民生活に重大な影響を及ぼすもので到底容認することはできない。よって、本市議会は、これが国の正式決定ではないとしても、米軍普天間飛行場の大村航空基地への移設に断固反対し、受け入れを拒否する姿勢を明確に示すため、この決議を提出する。