米軍再編に組み込まれる大村航空基地 長崎空港の向いに位置する海上自衛隊大村航空基地が開隊50年となり、5月19日に記念式典が行なわれました。 一方、大村湾に面した海岸線には有刺鉄線を巻いたバリケードが設置されていました。最近できたそうで、電流が流れているわけでもなく、ペンチで切れるような太さで、とてもテロ対策になるとは思えません。むしろ市民の目に「テロの脅威」の存在を植え付けることが狙いでしょうか。 駐機場には何種類ものヘリコプターが展示されていましたが、大村配備はSH-60Jの1種類だけ。他はすべてが別の基地からの「援軍」でした。 来年3月に海上自衛隊は過去最大規模の編成替えを実施します。全国5つの地方隊を解体し、所属する護衛艦は、護衛艦隊に一本化されます。佐世保地方隊の6隻も護衛艦隊司令官の指揮下に組み込まれます。 護衛艦隊だけでなく航空機部隊も大きく変わります。東日本のヘリコプター部隊はすべて千葉県の館山航空基地が、西日本のヘリコプター部隊はすべて大村航空基地が掌握するなど指揮系統が一本化され「効率的な部隊運用」を行うとしています。それは米軍と自衛隊の運用一体化を支えるものに他ならず、憲法九条改悪の動きと表裏一体です。 佐世保地方隊管轄の大村航空隊は第22航空群に組み込まれ、徳島・小松島・鹿屋の部隊も傘下に入ります。また、佐世保地方隊の6隻の護衛艦のうち3隻をヘリ搭載可能に改修するため大村配備のヘリ3機が艦載専用となります。代わりに山口県小月救難飛行隊の救難ヘリUH-60J3機が大村に配備されるといいます。
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