許すな!米空母の佐世保準母港化

 25日午後1時、佐世保市の島瀬公園で「原子力空母レーガン佐世保寄港反対集会」が開かれました。

 集会では赤嶺政賢さん(衆議院議員)が情勢報告を行い、「レーガンはF18戦闘機ホーネットや早期空中警戒機など70〜80機を搭載し、随伴イージス艦3隻、乗組員5600人にのぼるという。自衛隊との共同訓練を行う予定と報道されている。空母打撃群は沖縄の嘉手納基地をそっくりそのまま海上に浮かべたようなもの。侵略戦争の海上基地が佐世保に押し寄せてきたといっても過言ではない。昨年、リンカーンとキティホークと1年に2隻の空母が佐世保に入港したのは16年ぶり。今回のレーガン寄港を含めると9ヶ月で3回の寄港となる。横須賀の原子力空母母港化と併せて佐世保の準母港化をもくろんだものだ。六ヶ国協議では北朝鮮の核開発問題が平和的外交努力で解決の一歩を踏み出した。平和の流れが始まっている中でのレーガン寄港は北東アジアの脅威の震源地を佐世保に持ってくることだ」と指摘しました。

 また山下千秋さん(佐世保原水協事務局長)が地元からの報告を行い、「常時西太平洋に空母2隻態勢を展開させるという方針に基づいて佐世保の空母準母港化が始まっている。4年になるイラク戦争での死者は6万人で年間1万5千人。日本国内では自公政治の下で自殺者が3万人を超えようとしている。佐世保でも米軍一辺倒の政治が押し進められ、米軍基地の機能強化に税金が湯水のように使われている。米軍に思いやるのではなく、社会的弱者にこそこの予算を振り向けさせる必要がある。平和を守る課題と暮らしを守る課題を一体のものとして前進させていこう。基地に対する市民の意見、空母入港に対する評価も分かれるかもしれないが、安全を守るという点、核兵器を持ち込ませないという点では一致する。横須賀の4万人署名のたたかいに学んで佐世保市民の中にも運動を広げていきたい」と決意を述べました。

 会場からも「イラクで人を殺すかもしれない軍艦が来ることに慣れないでほしい。危険な軍艦が来ているという意識を持ってほしい」「イラク戦争で血塗られ、核兵器搭載の疑いの濃厚な空母は来てほしくない。力を合わせて世論を盛り上げていこう」など発言が相次ぎました。
 参加者は繁華街のアーケード内をデモ行進し、「空母の準母港化許すな」「憲法九条を守れ」などと唱和し、市民にアピールしました。