佐世保米軍「すみ分け」事業に
財務省原案61億円を内示


LCAC新駐機場の建設現場(西海市の米海軍横瀬貯油所海域)

 12月24日、07年度の予算案が閣議決定されました。佐世保米軍の「すみわけ」に関して福岡防衛施設局の概算要求は約63億9500万円でしたが、財務省原案では約60億7600万円となりました。5%カットですが、ほぼ要求通りで、米軍の思惑通りに着々と基地強化が日本国民の税金で進められてきています。

  • 佐世保港の新岸壁建設費  約35億1200万円→約33億4100万円
  • LCAC新駐機場整備費  約28億4500万円→約26億9700万円
  • 針尾島弾薬集積所の調査費 約   3800万円→約   3800万円

 針尾島弾薬庫整備計画の基本構想は当初の予定では06年8月の予定でしたが1年ほど遅れるもようです。それは急浮上したSM3の日米共同点検整備施設計画(久間防衛庁長官は否定するが)とも絡むためと思われます。針尾弾薬庫は前畑弾薬庫の機能の移転強化にとどまらず、一大統合弾薬庫として変貌する危険性があります。


徐々に陸地化していく広大な「新岸壁」

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