佐世保にSM3整備施設計画
長崎新聞12月5日付は一面トップで、「ミサイル防衛」の迎撃ミサイル(SM3)の日米共同点検整備施設の建設地として、米海軍針尾島弾薬集積所の南側の入り江である牛ノ浦が候補に上がっていると報道しています。 海上自衛隊佐世保基地には海自保有6隻のイージス艦のうち半数の3隻がSM3搭載配備の予定です。この共同点検整備施設が建設されればこれまで以上に佐世保が日米軍事一体化の中心的役割りをになうことになります。 記事ではA制限水域にある牛ノ浦の1.5平方キロを埋め立て、西側に隣接する海上自衛隊の針尾弾薬庫の敷地と陸続きにし、SM3の共同整備棟や管理棟を造るとしています。また「施設や機器類だけを日米の共同利用とし、ミサイルの点検、整備は米軍と海自の担当者が自国のものだけを厳密に区別して行うことを検討。トラブルなどの際、米側から適切な技術指導が受けられ、コストダウンにもつながる」「SM3の点検、整備用施設は規模が大きくなる。一カ所にまとめた方が効率的だ。米側への提案を経た上で、数年内には方向付けができるのではないか」という関係者の話を掲載しています。 一方、久間防衛庁長官(長崎県選出国会議員)は5日午前の記者会見で、この記事を否定しています。しかし、何らかの計画が水面下で進行していることを伺わせる発言となっています。
すでに今年8月末にはSM3搭載のイージス巡洋艦シャイローが米海軍横須賀基地に配備され、年内にステザムとカーティス・ウィルバーのイージス駆逐艦2隻を改修してSM3を搭載することになっています。その後、さらに2隻を追加改修する予定で、横須賀基地の米イージス艦9隻のうち5隻がSM3搭載になります。 【関連記事】 |
|