佐世保基地の新家族住宅は88戸 5月27日付け長崎新聞は日米間で佐世保基地の家族住宅88戸の設計に合意していたことがわかったと報道しています。5月18日の日米合同委員会の合意事項だと思われます。 福岡防衛施設局の開示資料によると佐世保海軍施設にある家族住宅は計165戸になります。このうち明治45年から昭和16年に建てられた物件は42戸で、これが撤去される分と思われます。他に提供施設移設整備費(基地返還に伴う代替施設;68年〜69年の建造)によるものが59戸、「思いやり予算」の施設整備費によるものが64戸(うち高層は1棟44戸)。したがって42戸が取り壊され、新たに88戸が建設されると計211戸ということになります。 じつは取り壊される42戸のうち11戸は西九州自動車道路のインターチェンジ建設のために事実上の移転となり、現在、旧EMクラブ跡地にフィドラーズグリーン家族住宅として11戸の建設工事が国土交通省の費用で進められています。総経費は約20億円といわれ、土地造成工事に約4億7000万円かかっている(昨年9月21日の市長答弁)ので、1戸当たり1億4000万円の建設費ということでしょうか。 一方、針尾住宅地区には現在高層4棟を含む、計488戸があり、現在中層1棟44戸が建設中です。以上の計画が完成すると基地内の住宅は計653戸から計754戸へと増設になります。 新聞報道などでは佐世保基地の住宅不足は約600戸で、そのために約1000世帯が民間住宅など基地外に住んでいるといいます。現在進行中の計画以外にも約400戸の建設に向けた調整が進んでいるという報道もあります。 現在の国債残高は614兆円(国民1人当たり491万円)にもなります。それでも米軍には至れり尽くせりです。 【関連記事】
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