米軍将校住宅の建設工事始まる
他の基地施設も着々と

 1977年に米軍から返還されていた旧EMクラブ跡地で米軍将校住宅新築のための造成工事が始まっています。現在建設中の西九州自動車道路の佐世保インターチェンジの一部がドラゴンハイツ家族住宅地区の一部(7棟11戸)にかかるため、その部分7,600m2の土地を日本に返還し、代替として1.5倍の広さの旧EMクラブ跡地12,000m2を米軍に再提供することになったものです。

 新しい住宅はフィドラーズグリーン家族住宅とよばれ、計8棟11戸が建設されます。いずれも鉄筋コンクリート2階建て。5棟はガレージ付きの1戸建て、3棟は2戸のタウンハウスです。警備員の詰めるガードハウスも建てられます。

 長崎新聞の報道では宅地造成後、06年春から11月にかけて住宅建築が行われ、費用は約20億円といいます。この費用は国土交通省の予算から拠出されます。この将校住宅が完成した後にインターチェンジ用の土地が返還されます。当初は07年度供用の予定でしたが、他の土地の取得が難航しており、09年度供用をめざすといいます。


工事によってこれまであった歩道が通れなくなった

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 その他、佐世保基地では施設建設が次々と行なわれています。

 ↓民間が建設する米軍向け住宅(赤崎町)
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 ↓巨大なNavy EXchange(海軍売店)のメインショップ(建設費用は米軍持ち)
  左は完成した新消防署。

 ↓完成した消防署。これは日本の「思いやり予算」5億6千万円で建設。

 ↓新しい体育館の基礎工事。これも「思いやり予算」。