新揚陸艦が佐世保配備
なし崩し的増強進む

 3月31日、ドック型揚陸艦トーテュガ(LSD46)が米海軍佐世保基地に到着しました。同型艦のフォート・マクヘンリー(LSD43)と交代するためです。
 今回も船体交換方式がとられ、米海軍にとっては数百万ドルの節約になるといいます。約300人のフォート・マクヘンリー乗組員は引き続き佐世保に残り、トーテュガに乗務します。約2週間の交代作業後、トーテュガ乗組員はフォート・マクヘンリーに乗って新しい母港となるリトルクリークへ戻ります。

 船体交換は前方展開配備されている古い艦船をより新しい、能力の高い艦船に定期的に置き換えていく米海軍の長期計画の一環で、通信機器などの装備が改良されているといいます。さらにトーテュガには第5強襲揚陸部隊西太平洋分遣隊に所属する4隻のLCACが搭載されており、すでに佐世保に配備されている3隻の古いLCACと置き換えられます。船体交換が終了後、フォートマクヘンリーは3隻の古いLCACを積んでアメリカへ戻ります。これによってLCACは7隻体制となり、佐世保基地の強化はなし崩し的に強化されます。

 トーテュガとフォートマクヘンリーの船体交換は佐世保基地で4番目の船体交代となります。99年にはジュノー(LPD10)とダビューク(LPD8)、00年にはエセックス(LHD2)とベローウッド(LHA3)、02年にはハーパーズフェリー(LSD49)とジャーマンタウン(LSD42)の交換が行われています。


トーテュガ(左)とフォートマクヘンリー