「模擬戦」は日常訓練そのままだった 陸自相浦駐屯地で「模擬戦」の最中に対戦車戦闘ヘリAH−1Sが墜落した事故で、10月3日、日本共産党調査団(団長:仁比聡平参院議員)が、調査に入りました。以下、同行した山下千秋さんのレポートから。 最初に事故の概要、陸自相浦駐屯地、特に普通科連隊の概要について、大塚敏郎駐屯地司令からプレゼンテーションを使った説明を受けました。次に事故現場での状況説明がありました。 大塚司令らは「模擬戦」での飛行について、「日頃行っている訓練の一端を紹介するもの」と述べ、日常的に行っている戦闘訓練をそのまま一般公開していることを明らかにしました。 現在、機体は目達原駐屯地に運ばれ、事故を起こしたパイロット(目達原所属)も取り調べを受けています。事故調査団は陸上幕僚幹部が責任者になっており、現地は一切その内容等については知らされもいなければ関与も許されていないそうです。また大塚司令らは、墜落とはいわず、「横転」事故と説明していました。いずれ調査結果は明らかにされるでしょうが、どんな表現になるのか注目されます。 調査団は、事故現場のほかに、全国初の「離島防衛」即応部隊をもつ同駐屯地内のレンジャー訓練塔、水路潜入訓練場を視察しました。ただし写真撮影は禁止でした(『朝雲』03年11月6日付には2基のレンジャー訓練棟の写真が掲載されているのに)。 仁比議員は調査後、基地ゲート前で記者団に対し、「実戦を想定した同様の訓練が、実際に佐世保でも、九州の山間地でも、日常的に行われていて、たまたま起こったわけではない。国民・住民の安全にとって重大だ」と指摘しました。 【関連記事】 |
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