旧EMクラブ跡地が再提供へ 5月28日、日米合同委員会は佐世保海軍施設内の将校住宅地の一部約7,600m2を日本に返還し、代替施設として旧EMクラブ跡地約12,000m2を再提供することを決めました。 現在、国土交通省は西九州自動車道(福岡〜唐津〜伊万里〜松浦〜佐世保〜武雄)の建設を進めています。県内にかかるところでは武雄IC〜佐世保みなとICまでが完成しており、07年度開通予定で佐世保みなとIC〜佐世保ICの工事が行なわれています。この佐世保ICが、佐世保みなとICからわずか2.9km、米軍佐世保基地のゲートのすぐ近くに建設されることになっています。まさに米軍のためのICと言っていいでしょう。 ところがIC建設用地が現在の将校住宅にかかるために、国土交通省は約14,000m2の住宅用地の返還を要求、福岡防衛施設局は代替地として旧EMクラブ跡地の再提供を佐世保市に要求していました。03年の日本共産党長崎県委員会の対政府交渉で、防衛庁側は「EMクラブ跡地への米軍将校住宅計画はない」と回答していたものです。福岡防衛施設局はこれを反故にし、米軍は7,600m2の土地を手放すことで1.5倍の12,779m2の土地を手に入れたことになります。
そもそもEMクラブ(下士官集会所)跡地は1977年に米軍から返還されたものです。戦前は海軍工廠記念講堂があり、建物は戦後、米軍のダンスホールとして利用され、96年に取り壊されました。この四半世紀、佐世保市は跡地利用を具体化しなかったのでしょうか?
米軍より返還された土地の再提供は崎辺地区東半分(85年)、立神6岸背後地(93年)に続くもので、米軍の基地機能強化は着実に進んでいます。 |
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