LCAC新駐機場、年度内着工へ 長崎新聞7月23日付けは、西海町に予定されているLCAC新駐機場建設に関する公有水面埋め立てを港湾管理者である佐世保市長が了承したことを報道しました。 LCAC新駐機場をめぐっては地元の西海町瀬川漁協が今年1月18日に臨時総会を開いて建設海域の埋め立て同意と漁業権放棄を賛成151,反対40で可決。3月には瀬川漁協が2億円余りの補償契約を福岡防衛施設局と締結。埋め立て地先の自治体である西海町が埋め立てに同意、港湾管理者である佐世保市長に意見書を提出。7月12日、佐世保市長は「建設予定地の公有水面埋め立てに関する承認書」を福岡防衛施設局に送付。 これによって駐機場の新設移転は法的には確定し、今年度中にも着工されることになりました。規模は現在の倍の12機が駐機・整備できる、米軍の意向に沿ったものです。もし12機が配備されるとするならば米軍の太平洋配備分の1/3を占めることになり、ますます前進基地としての機能が増していくことになります。 そもそも移転問題はLCACの騒音に端を発しています。佐世保市はLCACが運用を開始した当初から、その運用の中止を関係機関に求めてきました。それは周辺住民の生活環境に思いを馳せたからでした。それは西海町住民にとっても同じこと、いや規模が倍になるだけにそれ以上の問題となるはずです。福岡防衛施設局が西海町を「適地」としたとしても、佐世保市民にとってダメなものは西海町民にとてもダメなはず。港湾管理者である佐世保市長が着工にゴーサインを出したことは、佐世保市民の苦しみの西海町民に押し付けたことになります。恥ずかしくはないのでしょうか? |
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