第2遠征攻撃群が配備される
中核はワスプ揚陸艦部隊

 米海軍のホームページでは空母や揚陸艦の日々の動きを掲載しています。12月15日付けに初めて「第2遠征攻撃群(Expeditionary Strike Group (ESG)Two)」が掲載されました。

 艦隊は米東海岸(大西洋側)のノーフォーク基地を中心とする部隊で、中核となるのは第22海兵遠征部隊(22MEU)を搭載したワスプ強襲揚陸部隊の3隻である Wasp (LHD 1)、Shreveport (LPD 12)、Whidbey Island (LSD 41) です。またこれにノーフォーク配備のイージスミサイル駆逐艦McFaul (DDG 74)とイージス巡洋艦Leyte Gulf (CG 55)、ミシシッピ州に配備のイージス巡洋艦Yorktown (CG 48)が加わります。さらにコネチカット州グロトン配備の最新鋭のシーウルフ級攻撃型原潜 Connecticut (SSN 22)の計7隻で構成されています。

 米海軍は「Sea Power21」という新しい構想のもとで軍事再編を行なっています。「Sea Strike(海上での攻撃)」「Sea Shield(海上での防御)」「Sea Basing(海上での基地構築)」がその柱で、遠征攻撃群は「Sea Strike」の任務を与えられています。

 報道では「当面は太平洋艦隊で2個、大西洋艦隊で1個の遠征攻撃群を配備。太平洋艦隊の1個は佐世保基地を母港とする強襲揚陸艦『エセックス』が中核となる」(8月5日付け毎日新聞)とされています。すでに太平洋艦隊にペリリュー第1遠征攻撃群が配備され、今回、ワスプ第2遠征攻撃群が配備されました。したがって近々エセックス第3遠征攻撃群が配備となることは明らかです。

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