自衛隊イラク派遣に反対する請願
佐世保市議会が不採択

 12月16日、佐世保市議会は「イラクへの自衛隊派遣に反対する請願」を賛成8,反対25で不採択としました。多数の自衛隊員を抱え、とくに相浦駐屯地の特殊部隊のイラク派兵も噂される中、注目をされていました。請願は佐世保市平和委員会が提出したもので、4名の市会議員が紹介議員となるなど、かつてない共同の広がりが見られました。

 その一方で、この請願に対抗するかのごとく、自衛隊のOB団体である「隊友会佐世保支部」の提出した「防衛庁の国防省へ昇格に関する請願」は全く逆の賛成25、反対8で採択されました。


2003年12月1日

佐世保市議会議長 野田郁雄 様

イラクへの自衛隊派遣に反対する請願について

佐世保市平和委員会  町田 勇
  紹介議員     山下千秋
   〃       西村暢文
   〃       橋本純子
   〃       浦 元子

【請願の趣旨】
 日本政府は、「イラク復興支援特別措置法」にもとづき、自衛隊をイラクに派遣し、事実上の米軍支援活動をおこなおうとしています。
 しかし、米英軍の武力行使で7000人以上の市民が犠牲になったイラクは、いまなおアメリカによる占領統治が行われており、このもとで米英軍のみならず、国連事務所やイタリア軍などへの爆弾テロが続発し多くの人命が犠牲になるなど、泥沼化しの道をたどっています。イラク情勢は、米軍現地司令官が延べているように「イラク全土が戦闘地域である」「われわれはまだ戦争状態にある」という状況になっています。
 イラク特措法は自衛隊の派遣を「現に戦闘行為が行なわれておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行なわれることがないと認められる地域」に限定しており、この法律にてらしてもイラクに自衛隊を派遣することは許されません。

【請願事項】
 「イラクへの自衛隊派遣に反対する意見書」を政府に提出されること。