米原潜の佐世保寄港 12月11日、佐世保港に米攻撃型原潜サンタ・フェが寄港しました。これで今年の寄港は23回となり、これまで最高の1997年の寄港数と並びました。この年は、グアムの米原潜修理基地の閉鎖撤去にともなって赤崎岸壁に「アイアン・コールド」という、陸上から6万6千ボルトの高圧電力、スチームなどを艦船に供給できる設備が完成した翌年でした。その後、寄港数は減少しましたが、00年から増加してきました。 寄港の名目は「休養・補給・維持」とされていますが、従来と異なって最近は接岸せずに港中央に一時停泊して物資や乗組員を移送させた後、すぐ出港するケースが多くなっています。 01年のアメリカの4年期国防見直しにしたがってグアム基地に3隻の原潜が配備されることが決まりました。すでに「シティ・オブ・コーパス・クリスティ」と「サンフランシスコ」が配備され、「ヒューストン」が来春の予定です。長崎新聞は横須賀の米第7艦隊への取材として「西太平洋での任務は以前に増して重要になっている」ということばを紹介しています。東アジア重視の戦略でグアムが原潜母港となれば、佐世保への入港の機会も多くなり、東アジアの緊張がいっそう高まってくると思われます。 あわせて重要なことは、9・11テロ事件以降、自治体が入出港に関する情報の事前発表を「自粛」させられていることです。核攻撃能力の認証を与えられた原潜も入港しており、なし崩し的な「自由な寄港」は非核三原則の空洞化に拍車をかけるものになりかねません。 [関連記事・資料] |
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