【肩こりの原因と対策】
肩こりの発症原因としてはいくつか考えられます。
骨格の歪みなどの構造的な問題、筋肉の過緊張などの
機能的な問題、血行障害や内臓の機能低下による関連症状、ストレスなどの精神的な問題などがあります。
また原因もいくつかの問題が複合的に絡み合っていることが多いです。
【長時間の同一姿勢】
長時間のデスクワークでは首から肩、背中の筋肉に過度の
緊張を発生させ、同じ姿勢のままで体を動かさないでいると筋肉のポンプとしての働きが十分に機能せず血行不良やリンパの循環不良を起こし、慢性的な肩こりの原因になります。
対策:
デスクワークの方は坐位姿勢でいると背中もだんだんと丸くなってくるので、こまめに姿勢を正したり、椅子から立って体を動かすことで筋肉の緊張を取り除きます。また、首や肩(肩甲骨)をゆっくりと大きく回すように動かす動作も効果的です。
その他にも机に座って作業をされる場合、机の高さを調節することは簡単には出来ないので、椅子の高さを自分に合うように調節したり、パソコン画面の角度を調節するなどで体への負担を出来るだけ軽くする工夫をしてみてはいかがでしょうか。
【不良姿勢の習慣化】
後頭骨や頸椎、上部胸椎の構造的な問題(歪み)も肩こりの原因になります。これらの関節の歪み(サブラクセーション)は血流の低下や神経の働きを低下させ首肩のこりや頭痛などを引き起こします。
対策:
背骨や骨盤の歪みはその多くは普段の生活での体の使い方に問題があります。(転倒や打撲などの外傷などでも起こります。)
・椅子に座るとすぐに足を組んでしまう
・横に寝転んでテレビを観るのが好き(肘枕)
・右手でマウス左手で頬杖
・鞄や荷物を持つ手はいつも同じ側
・本を読んだり、書き物をするとついつい顔を近づ けてしまう
このような姿勢を長く続けていると歪みの原因になります。
習慣化しないように普段からこまめに姿勢を正すなどして注意しましょう。
【内臓機能の低下】
内臓機能の低下も肩こりの原因になります。代表的な例として、肝臓や胆のうの働きが低下すると右肩に痛みや違和感を感じることがあります。これは過度の負担などで肝臓が疲労すると肝臓を働かせている筋肉や神経に緊張が生じ、その影響で周辺組織にも緊張が起こり、これにより右肩に凝りなどの症状が出るのです。
同様に胃腸の働きが低下すると左肩に症状が出ることがあります。
ほかにも、心臓疾患の関連痛として左肩に痛みが出ることがあります。この場合、肩の痛み以外にも胸の痛みや息切れなどいくつかの症状も同時に現れるので、少しでも異変を感じたら専門の医療機関で
検査を受けてもらって下さい。
対策:
まずは食習慣を見直してみましょう。甘い物のとり過ぎやアルコール過多、脂っこい物を好んで食べている、過食や偏食などで胃腸や肝臓の不調を感 じている時は少し控えるなどして内臓を労わってあげましょう。
【ストレス他】
ストレス、不安などの精神的な問題や体の冷え、過労、不規則な生活は筋肉の緊張や血流の低下を招き、肩こりや痛みの症状を悪化させてしまします。
対策:
ストレスを溜め込まないように趣味や運動などで気分転換を図るなどして、上手にストレスをコントロールするようにしましょう。
眼鏡やコンタクトも適切に使用しないと肩こりの原因になります。定期的にチェックしてもらい眼に負担をかけないようにしましょう。
- 背骨から骨盤の歪みの確認と調整
- どこが痛むか、どうすれば痛みがあるのか、姿勢の問題点などをお互いで確認していきます。さらに、どこが痛みと繋がっているか、どうすれば症状が軽減するかなどもお互いで確認していきます。
- 関係する筋肉や関節の調整
- 気になっている部分だけに関心が向きがちですが、肩周囲だけにとらわれず、身体全体の問題点を改善していきます。腰から下の下半身に疲労や緊張などが蓄積していて十分な安定性が保たれていないと、それだけその上部にある背中から首、肩の負担も増してくることになります。つまり、肩だけをどれだけ時間をかけて施術したとしても全てが解決するとは限らないんです。
- 当院での施術法は静かに無理のない範囲での刺激で筋肉や関節の状態を整えていきます。
- 親指でピンポイントに圧をかける場合では痛みの程度を確認しながら進めていきますので、無理な痛みを我慢して受けるということはありません。
- 揉んだりほぐすことはやりません。また、大きく派手な動きや必要上に引き伸ばしたりするストレッチ、そして同意のないバキバキ、ボキボキも行いません。
- 当院での施術法は静かに無理のない範囲での刺激で筋肉や関節の状態を整えていきます。
- 再発防止に向けての予防と確認
- 施術後は日常生活での注意点や予防法などのアドバイスを確認していきます。
- 「頭で覚える」、「身体で覚える」、「身体が覚える」、物事を習得するときによく聞くフレーズですが、覚えるまでにはどんな方でもある程度の作業と時間が必要ではないでしょうか。一度だけでお悩みが解決できない場合はこちらから次回の施術の時期などを提案させていただきます。ただしこれは強制するものではございませんので、ご安心ください。