地震防災情報HP

「近助」何をすべきか


負傷者・要支援者への対応
 あなたが家に一人だけの時に地震が起こって倒れた家具や壁に挟まれて身動きが取れなくなった場合、あるいは足を怪我して動けなくなった場合、どうしますか?
 高齢者だけの家で一人ではもう一人のけが人を運び出せないときどうしますか?
★大地震が発生した場合、あちこちから呼ばれるので
  救急車を呼んでも簡単には来てくれません
★次の余震で家が潰れてしまう可能性もあります
 そういう時に頼れるのは近助だけです。
 近所に助けを呼びましょう、
 嵐の中でも800m先まで音が届くストームホイッスルがあれば、声が届かなくても「助けて」を知らせることができます。要支援者がいる家庭や昼間一人になることのある家庭は準備しておきましょう。
 向こう三軒両隣といったご近所には日ごろからあいさつしたりして、もしもの時に助けてくれる相手を見つけて、互いに確認しておきましょう。
 助けることのできる人(支援候補者)は大地震が起きた後、自分と家の中の家族の安全が確認出来たら、周辺の家の一人暮らしの家庭や要支援者のいる家庭の人たちが大丈夫か確認してあげてください。
 『自宅避難』できない要支援者を小学校などの指定防災拠点に搬送したり、救急車が来れない場合自分たちで車に乗せて病院に搬送するケースが考えられます。
 その場合におんぶ紐要支援者の池に備えておいてもらうと支援候補者(助けてくれる人)が一人で背負って搬送できます。おんぶ紐は女性一人でも高齢者を運べると言います。
 また、負傷者などを物干し竿2本と上着や毛布などで二人がかりで搬送する方法もあります。

初期消火への対応
 何かのはずみで出火してしまった時、自分だけでは消火できなかったらどうしますか?
★大地震が発生した場合、あちこちから呼ばれるので
  消防車を呼んでも簡単には来てくれません
★出火してから5分以上経過してしまうと消防車が到着
  しても、隣家へ延焼が始まってしまいます
 そういう時に頼れるのは近助だけです。近所に助けを呼びましょう。ストームホイッスルがあれば助けを呼ぶことができます。
 女性だけの家庭や高齢者だけの家庭では自力で消火できない可能性があります。
 助けることのできる人(支援候補者)は大地震が起きた後、自分と家の中の家族の安全が確認出来たら、
 周辺の家の一人暮らしの家庭や要支援者のいる家庭の人たちが大丈夫か確認してあげてください。

倒壊家屋からの救出
 もし、近隣に倒壊あるいは半壊してしまった家があったら、助けることのできる人(支援候補者)は仲間を集めて中に人が生存者がいないか呼び掛けてください。
 もし中から助けを求める声がしたら、レスキューを呼ぶ一方、近隣の人を集めて救出を試みてください。
★大地震が発生した場合、同時多発的な救急要請と
 倒壊物による渋滞などのため、レスキューを呼んでも
 簡単には来てくれません
 道具として必要なものは、大きなのこぎり(又はチェーンソー)、ハンマー、大きなバール(または建築現場で使う鉄パイプ)などです。
 これらはほとんど個人で持っているものではないので、近隣に大工さんや土木屋さんがいるかどうか事前に分かっておく必要があります。
 普通の家にはないので、何セットか町内会で用意して備蓄庫に置いておくべきでしょう。

救急蘇生法による措置
近隣の人で以下の状況の人がいたら、救急蘇生法による措置が必要です。
1)心肺蘇生法の措置が必要なケース
 ・意識がなく、息をしていない
 ・呼びかけても反応せず、息をしていない
2)気道異物排除が必要なケース
・食べ物が詰まって息ができなくなっている
・子供が異物を飲み込んでしまった
3)子どもの一次救命処置
 ・子供が息をしていない
 ・赤ちゃんにAED使えるか?
 これらについては救急車が来るまで近隣の人の助けが必要です。
 近隣の人に呼びかけ、一人はAEDを取りに行ってもらい、一人は心肺蘇生法の措置をはじめ、一人は消防に電話したあと、心肺蘇生法の措置の交代要員になります。

 以下の日本医師会のガイドを読んでさえいれば、専門家でなくても誰でもできます。
命を救うために誰にでもやっていただきたいことです。ぜひ読んでおいてください。
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