上野教会創立60周年記念 イエズス会中国センター創立記念 合同ミサ

 

セバスチャン 西川 哲彌

今年は上野教会が建てられ小教区として正式に認可されて60年目にあたります。
又、イエズス会中国センターが上野教会に移されて13年目にあたります。
その記念すべき年にバチカン駐日大使チェノットゥー大司教様をお迎えしてお祝いのごミサを ささ げる喜びが与えられたことに感謝いたします。
60年前に小教区として正式に認められたのですが、歴史をさかのぼると出発点はさらに9年前、1945年 つまり敗戦の年にあたるのです。
パリ外国宣教会のヨゼフ・フロジャック神父様が上野駅周辺のひどい状況を見て江古田からベタニア修道会のシスターを連れて移動診療を始められたのです。
それから3年後今のこの土地を購入し4年後には坂本診療所が設立され、上野教会がその小さな一歩を踏み出したのでした。
60年前に上野教会が小教区の教会として認可された時、つまり初代の主任司祭はデュレック神父様でした。
その後この聖堂が完成したのは1961年、今から53年前のことでした。
そのために故国フランスに帰って建設資金を集められたルドールズ神父様の功績を忘れてはなりません。
パリ外国宣教会とベタニア修道女会の働きの中で上野教会は成長し下町の宣教の拠点として生かされてきました。
主任司祭も教区司祭に引継がれています。
その後2001年、今から13年前に当時の教区長白柳大司教様と深水神父様の指導のもとにイエズス会中国センターが上野教会共同体の一員に加わりました。
上野教会とイエズス会中国センターと共にひとつの大きな節目を迎えました。
本日のミサの福音にあるように神様は人の思いをはるかに超えた方法でその愛を示してくださいます。
上野教会が歩いて来た69年の歩みを思いつつ教会が小教区として認可された60年の道をたどりながら80年100年へむけて確かな歩みを続けてゆきましょう。

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