ペトロ岡田武夫大司教様のご挨拶より

 

ペトロ 岡田 武雄

突然ですがお邪魔しております。
昨年の12月28日岩橋神父様が怪我で入院され、皆さまの司牧の責任者を交替しなければならない事態となりました。
本当に残念ですが、教区の責任者として司牧者不在は避けなければならないので、1月9日、隣の浅草教会の西川神父様に上野教会の管理者として皆さまの司牧責任者になるようお願いしました。
岩橋神父様の怪我は頸椎損傷という深刻な症状です。
12月28日1時ごろ入院先の日本医科大学付属病院に伺った時は、少しお話ができる状況でしたが、その後呼吸困難になり、本人の承諾をいただいて器官を切開し喉から人工呼吸器を装着しました。
肺炎が治まったら現在の病院を移らなければならないので、今、転院先を探しております。
そこで、下町宣教協力体の浅草教会と本所教会に助けていただくとともに、上野教会の司牧を西川神父様にお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。
これから信徒総会で活動報告等がされると思いますが、どうぞ神父様の回復をお祈りください。
岩橋神父様が今まで働いていた教会の信徒も心配しており、今日も関口の信徒から預かってきたお見舞いを、病院に届けるところです。

ところで、東京教区の「年始の集い」でも申したとおり、今年は「いのち」の大切さについて学ぼうと呼びかけております。
岩橋神父様は元気・明朗そのものでしたが、一瞬にしてこのようなことになりました。
神様のご計画の中で神父様が回復されることを信じてやみません…。
今年は、司教団のメッセージ『いのちへのまなざし』が出て10周年になります。
その時私は教区に転任してきたのですが、当時西川神父様も教区の福祉部の担当でした。
内容は、10年経ち少し古い面もありますが、いのちを巡る現実はますます深刻になっております。
この機会に是非このメッセージを取り上げ、勉強していただきたいと思います。
輪読するだけでもよいですし、浅草と上野と一緒に西川神父様の講話を聴くのもよいのではないかと思っております。
いのちの尊さについて、是非、皆さんで学んでいただきたいと願っております。
それでは、私はここで退席し、岩橋神父様の見舞いに伺わせて頂きます。

前の記事を見る うぐいす目次へ 次の記事を見る