戦場の旗手[2005年]
Koichi's Room

   
10月31日 神明宮例大祭
 今日でもう10月も終わり。今年もあと2カ月ですか。早いですねぇ。
 阿佐バリ後は、江の島、夢の島と、趣向を凝らした公演に参加させていただき、そして9月には神明宮の例大祭で、キッチリ締めさせていただきました(笑)。
 掲示板にも書きましたが、今年の例大祭はホント、いいお天気で。そのうえ満月でしたから、それはもう物狂おしい気配が頭上にありまして。それが祭りの喧騒と相まって作用したからなのか、内に入って踊るというよりも妙にハイになって弾けてましたね(笑)。みんなも満月にやられちゃったのか、おかげで打ち上げもその勢いのまま……(その後の饗宴はご想像にお任せいたします・爆)。
 ところが今年の例大祭、本来の日程では2週間前でした。それがやむにやまれぬ諸事情で変更になっての日取りだったのですが、もし予定通りの日程であったなら、2週間前のその日9月4日は、東京に記録的な大雨が降ったあの日、阿佐ケ谷駅周辺が冠水したニュース映像も流れたあの日(!)だったのです。……ふう(苦笑)。
 阿佐バリが終わり例大祭が終わると、私の中では1サイクルが終了といった感じで、「今年はお疲れさま」モード(笑)に入ってしまいます。あくまで気分的にですけどね(笑)。とくに今年はいろいろやることがありすぎて、バリにも行けなかったし国内でもどこにも空間を移動できず、エネルギー切れで自分の中の充電量は空っぽ、というところまできてしまっていました。
 で、感覚が干からびてしまう前に揺さぶりをかけようと、やっと行ってきました、沖縄に(笑)。バリじゃないところがナンなんですけどね(苦笑)。10月前半の3日間、西表島と大好きな竹富島で過ごして、乾ききったスポンジが水を吸って隙間を埋めていくように、エネルギーを染み込ませてきました。
 それにしても西表島では、嘘のようなホントの話で、不思議なことが起こったんですよ。以下続く(笑)。



   
08月17日 神の“音連れ”2題
 今回はまだ「阿佐バリ私的実況中継」ではありません(笑)。阿佐バリ翌週のお盆休み中の出来事をちょっと書きます。
 掲示板でも告知しましたが、14日には江の島展望灯台サンセットテラスで「江の島バリサンセット」主催のイベントがありました。そして翌15日は富岡八幡宮例大祭恒例の「深川バロンクラブ」によるバリ舞踊とガムラン、そしてバロンの奉納があり、観に行ってまいりました。
 富岡のバロンはとても気持ちがよかったです。祭礼の行事として自然に溶け込んでいるように見えたのは、関係者皆さんのこれまでのご努力の積み重ね、ご苦労の賜物だろうと察します。そして、裏方としてバックアップ、というよりは、一緒になって場を作り上げていたおそらく地元の若い衆(!)の活躍ぶりも素晴らしく、ほぼ2時間、存分に楽しませていただきました。私のまわりにいたお客様は地元の方のようでしたが、気負いもてらいもなく、お祭りとしてバリ芸能を楽しんでいらっしゃるのが気持ちよかったです。
 この日は雨が心配された天気でした。実際、途中からカミナリが絶えず、いつ雨が降り出してもおかしくないといった状況でしたが、最後の最後に少し降ったぐらい。むしろ、見上げるようにそびえる富岡八幡宮本殿の背後に抜ける空がガムランの音や踊りに呼応して雷鳴とともに光る様は、まさに“神鳴り”であって、とても神々しくありました。きっとバロン奉納をお喜びになっていたのではと思います。
 富岡の八幡様らしい猛々しさにまったくもって圧倒されたわけですが、その前日14日、江の島では「サンセット」の名の通り、夕陽をバックにバリ舞踊を踊るイベントでした。実は去年も同様の企画がありましたが、あいにくの天候で思い叶わず(苦笑)。しかし今年は沈みゆく夕陽で空が赤く染まって行く時間の中で、バリ舞踊を楽しんでいただくことができたのではと思います。
 スタンバイして出番までの数分間、水平線に近づいていく太陽を眺めながら、ゆらゆら揺れる空気と波の音を聞いていました。日の出や日没は動く太陽が実感できる不思議なひとときです。太陽はその姿を見せるのと引き換えに、耳栓をするかのように一瞬すべての音を消してしまいます。そのとき、人は悠久の時間に流れるたくさんの音を聞くのでしょう。そんな風景の中で、私はとっても穏やかな気分になってしまいました。これから踊るのが戦士の踊りだというのに(爆)。
 さて、阿佐バリが行われた神明宮ではどうだったのでしょう。それは私的実況中継の中で!




   
08月15日 阿佐バリその後
 阿佐バリ終演からはや一週間。まったくあっという間に時間は経ちますねえ。気を失ってたのか、と思うぐらい(爆)。今回の阿佐バリに関わっていただいたたくさんの皆様、そしてお忙しい中お越しいただいたたくさんのお客様に、あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。
 この一週間、仕事の合間に少しずつですが、当日のビデオを見たり写真の整理をしたりしています。実は私、2日目後半のビデオを見て感動してしまいまして(笑)。当事者としてその場に居合わせていたのだから、何を今さら(笑)なんですが、今回、神明宮のTさん(元プロ!)に撮影していただいた映像が臨場感満点!でして。踊り手&演奏者の呼吸にはまったカメラワークのせいか、時間とともに凝縮していく空間に息を詰めるように見入ってしまいました。そしてバラガン大団円後、一気に解放されてジョゲへと流れていく様は、「あの夜、かけ値なしにスゴイことが起っていた!」ことをあらためて実感しましたね。
 今回は、そうした素晴らしいビデオがあるので、その映像を見ながら「私的実況中継」(もう終わってしまったことですが[笑]、時間と記憶を巻き戻して、お付き合いいただければ幸いです。また、ご覧になれなかった方はイメージの追体験としてどうぞ)を書こうかなと思ってます。はい、近々(笑)。



   
08月06日 験かつぎの奉献酒
 はい、今日です!
 第4回阿佐ケ谷バリ舞踊祭は本日17時より、阿佐ケ谷の神明宮にて開催されます。

 昨夕、会場の神明宮に、舞台づくりで必要な荷物などをあらかた持ち込ませていただいたのですが、お宮の皆さま総出でご準備くださっており、感謝感激で、本当に頭のさがる思いでした。
 阿佐ケ谷バリ舞踊祭も、そもそもの始まりは、「バリ島の寺院と共通の雰囲気を持った神社で踊りたい」という、かなり身勝手な願い(苦笑)からでした。しかし年を追うごとに、私たち、そして観にいらしてくださるお客さま(特に地元の皆さま)にとって、阿佐バリが多少なりとも「毎年恒例の夏祭り」的な印象に変わってきていることをうれしく思います。
 そんなこととも関係している(や、たぶんしていない・爆)話をひとつ。
 誰でもそうだと思いますが、何かをやっていいことがあったら、それはジンクスになるじゃないですか。そんな験かつぎを、実は私たちもやってるんですね(笑)。それは、神様にお供えする奉献酒を、毎年、決まった酒屋で買っていることです。
 今年もMさんとともにその酒屋に行き、銘柄を選び、無事、奉納しました。
 ところが後で気づいたのですが、値段が去年とまったく同じ! するとそこから芋づる式に記憶が甦ってきて(笑)、ナンと、意図せずに去年とまったく同じ銘柄の組み合わせを選んでいたことが判明。さらには、酒屋内での会話までまったく同じフレーズを言っていたことがわかり、「験をかつぐのもたいがいにせいっ!」とツッコミをいれた次第です(苦笑)。
 まあ、そこまでかつがれた縁起ですから(爆)、間違いなく楽しい祭りになること請け合いですよね(笑)。
 では皆さん、後ほど17時に神明宮でお会いしましょう!
 心よりお待ち申し上げております!



   
08月05日 こんなお店もあります
 さあ、もう明日です! 準備は、いくらやってもやり足りないような気になるものですが、ここまできたらジタバタせず当日を待つことにしましょう。とはいえ、最後のツメはしっかりやっておきたいですね。
 さて、今年は受付横で関係者によるステキなお店がふたつ出店されます。そのご紹介をしましょう。実は去年もやっていたんですが(笑)、今年から本格オープンということで!
 ひとつめは、このホームページの制作からチラシのイラストなど、第1回からずっと阿佐バリのビジュアル面を一手に引き受けていただいているtottokoさんのお店です。今年からブランド名がついて、その名も“Pohon(ポホン)”。「大地に根を生やして、まっすぐ太陽に向かって伸びていく」イメージだとか。響きがかわいいですね。今回販売する予定アイテムは、版画絵マグネット、ポストカード、カレンダー、ブレスレット、ブックカバーなど。ポストカードやカレンダーは、チラシの元絵である版画を使ったオリジナルデザインのものです。そして一番のおすすめは版画絵マグネット。3センチ四方くらいの大きさで3種類のものが袋詰めされてます。「けっこうかわいくできた」と本人も言っているので(笑)、皆さん、お楽しみに!
 もう一店は、踊り手でもあるよっしーのお店。予定アイテムは、オリジナルキャラクターが刺繍されたアップリケ、キパス(扇子)や日傘などが入るサイズのミニバッグ(綿製)、キャラクターシール、Tシャツ(キッズサイズもあり)、ビデオテープの背に貼るキャラクター入りシールなど。よっしーのオリジナルキャラクターは、見慣れるとクセになる丸顔(ん?・爆)が魅力です。
 というわけで、踊りや演奏を楽しむだけでなく、お店のほうもぜひ覗いてみてくださいね。冷やかし歓迎!売りきれ御免!(笑) 場所は中央の受付・案内テント脇ですよ!



   
08月04日 直前の裏方
 あわわ、いつの間にかもう2日前……って毎年似たようなことを言ってる気もします(笑)。相変わらず気持ちはあわてますが身体はひとつなので、まぁ、なるようになるだろうと(笑)。はい、4年目の境地です(苦笑)。
 ところで、ネット関係はもちろんのこと、ありがたいことに新聞や情報誌など、紙媒体でも阿佐バリ開催の情報を掲載していただいているので、掲載後にはお問い合わせの電話がそれなりに入ります。
 ほとんどは、「神明宮にはどう行ったらいいか」「終演時間は」「敷物は持っていくほうがいいか」「ホントに無料か」(笑)といった、情報誌などでは掲載しきれていないことに対する確認なんですが、会場が町の鎮守の神社であるからでしょうか、ご年配の方からの電話もけっこう多く、失礼ながら、そのお問い合わせ内容には楽しませていただいています(笑)。
 たとえばこんな電話。
「ちょっとおたずねしますけどね」と、それなりにご年配の女性とおぼしきお声。
「本物なの?」
 これは、バリ人が踊るのかどうなのかということを言っているのだろうか、と自問すること、約3秒。思わず、
「踊り手のほとんどは日本人ですが」と返答していました。
 ところが追い討ちをかけるように、
「人間?」
 ……はあ?そりゃ人間じゃないお面モノもあるけどさ、「人間?」って何よ!?……という気持ちを込めて、
「人間と言いますと?」と、表面上はあくまで穏やかに(笑)聞き返してみたところ、
「映画じゃないのね」とのこと……でした(爆)。

 そのご年配の方が聞きたかった真意とはひょっとして違うかもしれませんが、「神社の境内で無料で見られるバリの踊り」というのが、昔の幻燈紙芝居や夏祭りの8ミリ上映会のようなものを想像していたのだとしたら、それはそれで楽しいなと、私は私であらぬ想像をしてしましました(笑)。
 この例だけでなく、ご年配の方のお問い合わせはいろいろと面白いものがあって、「神明宮は天祖神社の近くにあるの?」(笑)と質問してきたおばあさまは、昔(天祖神社の頃)の祭りの縁日がいかににぎやかで楽しかったかを、延々と電話口で語ってくれました。
 ……あれ、今回は裏方の話をするはずだったのに、やってることは電話番だけ!?(爆)



   
07月31日 『彼方のこだま』物語
 今年のタイトル『彼方のこだま』についてのエピソードの続きです。
 さてさて、椰子の木のあいだに覗くプナリ(踊り子)ちゃんは何に向かって踊っているのか……。この版画を見つめていると、踊り子の向こうにある「空白の密度」が騒めいてきて、そこにたくさんの物語を見させてくれます。そんなうちのひとつのお話。
 ……きっと、今は夜。ガムランの響きに誘われて椰子の木陰から顔を出すと無心で踊る踊り子の(すでに少女とは言えない年齢。でもこのときだけはすべてから解き放たれている)後ろ姿を見つける。ガムランの音色はいつになく甘い響きでフレーズを紡いでいくけど、決して「しん」とはしていない。むしろたくさんの人いきれと話し声、カイン(腰布)の衣擦れ、土や草を踏む音、子どもは笑い、子どもは泣き、おとな達は粛々と、同時に下世話に、切れ目なくざわざわとこの場所にやってくる。
 オダラン(祭礼)の夜。すぐ先の割れ門をくぐれば、そこは祈りの場所だ。儀式には決まった作法がある。それを繰り返すこと、その一瞬に世界は入れ子になっているのだろう。でもここからは、寺院の奥に入っていく人、出てくる人、その行き来だけしか、本当は見えてない。それなのに、子ども達は騒ぎ立てながらも、時々立ち止まって真剣な眼差しで踊り子に、あるいは踊り子の先に見入っているのはどうしてだろう? そんな夜は、踊り子の向こうにたくさんの時間や記憶が一気に押し寄せてきているから?
 鳥や虫や森や川や、ご先祖様や神様なんかもいて、そうした長い長い時間のすべてが入れ子になった深い深い闇、あるいはすべてが溶け合った光。過去と未来が一緒くたになったとき、そのずっと奥のほうから、本当に注意して耳をそば立てないと聞こえないような小さな響きが聞こえてくる。でも音の発信元を突き止めることには意味がない。だってその音は、どれをとっても、いくつもの音が響きあった「こだま」なのだから……。
 この版画の空白に、ホント、勝手にお話作っちゃってますが(笑)、密度がありすぎて見えない空白って、ピンホールカメラで撮った写真みたいに、「動いているものが写らない」っていうあの感じがものすごく、今回リアルなんですね。というわけで、それが『彼方のこだま』という言葉になりました。
 ちょっと内省的な感じがして、祭りのタイトルとしては私も「どうなの?」と正直思ってるんですが(苦笑)、お祭りとして盛り上がって楽しむ中にちょっとそんな空気も感じてもらえれば、と思っている実行委員長なのでありました(笑)。





   
07月29日 タイトルのこと
「阿佐ケ谷バリ舞踊祭」はこれがそのまま祭りの正式名称なわけですが、第1回から、タイトルというかキャッチコピーをつけるようにしてしまったので、私は毎年、人知れず苦悶しております(苦笑)。
 思い起こせば、第1回は『南島総天然色』というタイトルでした。バリ島の自然のままにある彩りの深さをイメージしていたのですが、タイトルになってみると、なんだか何を言っているんだかよくわからないような、昭和30〜40年代映画の「総天然色カラー」をもじったような(知ってる人はもう少ないかな? 苦笑)タイトルになってしまい、当然ですが、あまり皆さんには覚えていただけなかったですね(笑)。
 第2回は反省してキャッチーなタイトルを付けました。いわく『踊る島から』。阿佐バリを語るうえでこれほどキャッチーなタイトルはありません。皆さんからも好評でしたし、私としても大満足なタイトルでした。が、しかし、一度使ってしまったものは二度と使えない……と(苦笑)。ここから苦悶が始まったのです(爆)。
 第3回は、沖縄の八重山の歌と踊りとバリ芸能のジョイントという、大きな企画イメージがありました。そこで、「遥か南から海を渡りたくさんの島を経てきた人々の記憶」が芸能という形に凝縮して阿佐ケ谷に辿り着いたというイメージで、『海を渡る祝祭』としました。実際、去年の阿佐バリは、まさにそうした移動する人の大きなエネルギーを実感できるような祭りになったと思います。
 そして今年、第4回のタイトルは『彼方のこだま』です。正直、あまりキャッチーなタイトルではないですね。はい、自分でもそう思っています(苦笑)。実を言うと、このタイトルは当ホームページ制作者でもあり、毎年のチラシのイラストレーションを担当していただいているtottokoさんの絵から触発されたものです。今年のチラシを見てお気づきになった方も多いかと思いますが、今年tottokoさんは筆(?)を小刀に持ち替え(笑)、イラストではなく版画でビジュアルを作ってくれました。
 この版画の元になるラフ画を初めて見たときに、「この背中を向けている踊り子は何に向かって踊っているのだろう……?」と思い、そこからイメージが暴走(爆)してしましました。
 というわけで、そのイメージの内容は次回に!



   
07月23日 演目の紹介(第2日目後半)
 30分の休憩をはさんで、さて、ラストスパート!
 2日目後半は「レゴン・バパン」からスタートです。バリの女性舞踊の代表的な演目であるレゴンは、それを踊りつないできた村ならではのスタイルを持ちますが、その原型になっているのはスカワティ王家のものだとか。そして今回踊られるサボ村のレゴンは、レゴン舞踊が形作られた当時にスカワティから直接伝わったレゴンをもとに作られた、古くから受け継がれてきたままの貴重なスタイルです。おそらく、バリ舞踊の「芯」を知ることができるでしょうし、また、新しい創作舞踊に慣れた目からすると、逆に新鮮に映るかもしれません。
 2曲目は「トゥルナ・ジャヤ」。宮廷舞踊として作られ古典的な形式を土台にしたレゴンに対し、このトゥルナ・ジャヤは、20世紀に入ってからバリ島北部シンガラジャで発生し、瞬く間にバリ全土に広まった新しい形式のガムラン「ゴン・クビャール」の代表的な演目です。な〜んて、ちょっとお勉強モードになってますが(笑)。しかし今では通常ガムランといえばこのゴン・クビャールを指すぐらい、クビャールの出現によって、バリの舞踊と音楽はより自由な発展を遂げたのですね。で、このトゥルナ・ジャヤですが、クビャールらしさをもっとも感じさせてくれる名曲です。今ではたいへんにポピュラーな演目となり観る機会も多いのですが、今回はゴン・クビャール発祥の地シンガラジャに近いブレレン地方テジャクラ村のゴン・クビャールの演奏での踊り。「炸裂する閃光」といったクビャールの魅力が十二分に表現されることと期待しています。
 3曲目は「ガムラン・パフォーマンス・グループ“スカ・チタ2005”」による「創作バラガンジュール+ケチャッ“ラマヤナ・スカチタ2005”」。このグループによる創作バラガンジュールは昨年の阿佐ケ谷バリ舞踊祭でも披露していただきましたが、今年はさらに内容・演奏ともにグレードアップし、いっそう大所帯になって(笑)お届けします。現時点で、全貌は私にもわからないのですが(笑)、内容の充実度はスゴイことになっている様子。しかし今年は去年の反省も踏まえ、エリアを神門から拝殿までの参道と区切ってお観せしますので、ご安心くださいませ。といっても、神出鬼没、縦横無尽な演出もあるかもしれませんねぇ(爆)。
 最後は1日目同様「ジョゲ・ブンブン」。皆さん、一緒に踊りましょう! オーラスを飾るにふさわしく、“スカ・チタ2005”のメンバーも特別に演奏に参加していただき、ここはひとつ、華々しくトコトン盛り上がりたいと思います! お楽しみに!!



   
07月19日 演目の紹介(第2日目前半)
 日曜日の第2日目も開演時間は同じく17時。
 この日はまっとうに(笑)花まき舞踊で幕開け。祭り開催の感謝とともに皆さまを歓迎します。この「プスパ・ラガ」は、バリ芸能を知っている方にもあまり馴染みのない曲かもしれません。プリアタン村の楽団「ヤマサリ」のオリジナル作品で、花まき曲にしては非常に緩急に富んだ、スリリングな展開が見ものです。人形(?)がくるくる回って移動するような珍しい(おもしろい?・爆)動きなど、他ではあまり見られないような振りも楽しめますよ。
 2曲目は「トゥドゥン・サリ」。一般に「クレアシ・バル(新しい創作)」と呼ばれている曲だと思いますが、すみません、私、勉強不足で(苦笑)見たことがありません。解説によると「“トゥドゥン”というのは傘のこと。美しい傘を持って楽しんでいる女性たちの踊り」とのこと。踊り手情報では、「チャンティックに(かわいらしく)、そして“傘、キレイでしょ〜”といった気持ちで」踊るのがポイントとか。ここはひとつ、かわいらしくなっていただきましょう(笑……じゃなくてマジです)!
 3曲目は、阿佐バリではお馴染になったSさんの「バリス」です。第1回、第3回に続き、今回で3度目。このように同じ曲をじっくりと深く追い求めていく姿も、とても素晴らしいと思います。おそらく自分の中でいろいろな変化や進化を経て、いつも新鮮な気持ちで「バリス」と向きあっているんでしょうね。そうした思いが具現化したかのような踊りは、去年同様、バトゥアン村のバパ・ジマット氏直伝のものですが、より激しく、よりテクニカルに深まっているようにも思えます。乞うご期待ください。
 4曲目は「スカル・イビン」。これも不勉強な私には初めてのクレアシ曲なのですが、情報によると、どうやら「トゥヌン(機織りの踊り)」や「ヌラヤン(漁師の踊り)」同様の生活系の踊りらしいです。「村の若い男女が農作業をしながら、お互いに気になる相手と恋の駆け引きをする踊り」という解説の通りなら、「田植え合コン(爆!)」といった展開になるのでしょうか。去年の阿佐バリでは、「ウィラ・ルバノ」という曲で場内をわかせたグループ「トゥマン・トゥマン・ルバノ」が、今年もじっとしていられなくなるような興奮と爆笑(?)の場を提供してくれるのではないかと、楽しみにしています!



   
07月17日 演目の紹介(第1日目後半)
 第1日目後半は、祭礼であるオダランやチャロナランからの演目を集めました。実は、これらはどれも宗教的な意味合いの強い踊りなので、私たちが踊る場合、当然、バリ島で踊られる本来のものとは別ものであることをご理解いただきたく思います。そうした踏み込めない部分もわかったうえで、純粋に踊りの中に見られる祈りの姿、または精霊や魔物が跋扈する夜の妖しさなどを、少しでも垣間見ていただくことができれば幸いと思っています。
 後半1曲目は「ルジャン」。まさに寺院の祭礼で踊られる重要な奉納舞踊です。バリでは、村の女性は誰でも参加できますが、神が降りてきているとされる寺院の内側で踊られる神聖な踊りです。ところが(これは私見ですが)、バリのオダランで私が見てきたルジャンはけっこうワサワサと、なんていうか、落ち着きがないですね(苦笑)。特に私がいつも行く村の祭礼では子どもたちが踊ることが多いので、子どももドキドキお母さんもドキドキで、ちょっと学芸会?みたいな(爆)。もちろんそうじゃないルジャンもたくさんあると思います。ただ、私の感想では、日本人が踊ると(キッチリと合わせて踊るからかもしれませんが)、とてもシンプルな振りの繰り返しと押し寄せる波のようなガムランの響きとが相まって、とても粛々とした空気を醸し出してくれるように思います。おそらく、神明宮の参道で踊られることで、私たちなりの祈りの姿が見えてくるかもしれない、と期待しています。
 後半2曲目は「シシア・ブンガ」。これは、善と悪、白と黒など相反する2つの力が拮抗するというバリ・ヒンドゥー教の世界観を、聖獣バロンと魔女ランダの終わりなき戦いの物語で表現する「チャロナラン」という劇の中で踊られる踊りです。美しくも華やかな女性たちによって踊られますが、実はこの人たち、悪や邪である魔女の弟子です(笑)。今回は美しい姿の部分だけ踊っていただきますが、本来はこの後、疫病や災厄をもたらす黒魔術をかけるために魔物に変身するんですよ。私としては、そこまで見たかったですがね(笑)。
 3曲目は「テレック-ジャウック」。これも「チャロナラン」劇の前半で踊られますが、もともとは「バロン」劇の導入という説もあります。詳しくは、すみません、どなたか教えてください(苦笑)。というわけで、「テレック」は阿佐バリを開催して以来、毎年の定番演目になっていて、その年ごとにいろいろな村のテレックを踊っていただいていますが、今年は観光地として名高いヌサドゥア近くの「ブアルー」という村に伝わる「テレック-ジャウック」です。踊り自体はけっこう素朴ですが、構成はけっこう楽しめると思います。まず、テレックの子どもたち(じゃないですけど、サンダールとかヤヤンとかいう名前です)がひと踊り、美しく舞います。その後にテレック(イメージはお母さん!)がソロで踊り、サンダールとの関係性が明らかになったあたりで、ジャウック登場。ジャウックも複数いて、テレックに習うなら、お父さんと子どもたちですか(笑)。そんな、なんだかわからない大家族(爆)みたいな集合体同士で、一応戦います。「聖なる精霊と魔物たちの終わりなき戦い」なんですが、見た目はけっこう笑えます。それなりにキャラ立ちしているので(笑)、楽しみにしていてくださいね!
 で、最後はお約束の「ジョゲ・ブンブン」。今年もティンクリックの生演奏と美しい踊り手の人たちが皆さんを誘いにいきますので、最後は楽しく踊って盛り上がりましょう! ご参加、よろしくお願いします!!



   
07月12日 演目の紹介(第1日目前半)
 第4回阿佐ケ谷バリ舞踊祭「彼方のこだま」の開催まで、1カ月切ってます。はい、とっくに(苦笑)。
 今年のラインナップはすでにインフォメーションのほうでご覧になっていただけていることと思いますが、インフォメーションでは曲名だけしかお伝えしていないので、踊りの内容などについて、私見も含めて(笑)ここでご紹介したいと思います。
 第1日目、1曲目(?)は「オープニング-歓迎」です。
 こうした公演の場合、場を浄め、お客様を歓迎する意味から、俗に「花撒き」といわれている踊りで始まることが多いのですが、今回は別の、ちょっと違った趣向を凝らしています。誰がどんなことをするのかはヒミツ(笑)。「乞うご期待! 当日のお楽しみ!!」ってことで(爆)。
 2曲目は「バリス・バンダナ・マンガラ・ユダ」。長いタイトルです(笑)。これまで通称で「バリス・マサル」と呼んでいましたが、これが正式名称とか。6人の勇者達によって踊られる踊りは「王を守る戦士達の戦いの訓練の様子。おのれの運命を予感しながらも最後に出陣していく」という内容。組みになって戦う場面もあり、ソロで踊られる「バリス」とはまた一味違った迫力があります。大勢での「バリス」というと「バリス・グデ」がありますが、それに比べると振りなどももっと派手だなというのが、私の印象です。
 3曲目は「ウィラナタ」。タリ・ラキ(男性の役柄を女性が踊る踊り)の有名曲のひとつです。基本的にはソロで踊られる演目ですが、今回はシンガパドゥ村で見られる、3人で踊るように構成されたバージョンがもとになっている、とのこと。「若き王様の踊りで王の力強さと高貴さを表す」といった表現が、3人になることでどのように立体的に展開するのか、とても楽しみです。
 4曲目は代表的な女性舞踊「レゴン」の中から「レゴン・クンティール」を。「魔法の箱をめぐって争う人間の兄弟が、しまいには猿の姿になってしまう」というお話ですが、踊りとしては「レゴン」ならでは、というか、バリ舞踊の核になるエッセンスがギュッとつまった見ごたえのある踊りだと思います。個人的にはこの曲、好きなんですよね。「レゴン」の曲はみんな好きなんですが、中でもこの曲はお気に入りです(笑)。今回はプリアタン村の「ティルタ・サリ」の演奏で踊ります。
 というわけで、1日目前半の曲紹介でした。以下続きます!



   
05月27日 第4回阿佐ケ谷バリ舞踊祭演目
 例年になく、今年は演目の発表が遅くなってしまいました。といっても、曲が決まらないとか出演者がいない(笑)といったことではまったくなく、ただ単に私の仕事が忙しくてアップしている余裕がなかったというだけなんですが(苦笑)。
 というわけで、以下が今年の演目です。ただし曲順はまだ予定で、変更もあるかもしれません。それから出演者や演目の追加も含めて、最終決定はインフォメーションのほうで正式にアップしますので、もう少しお待ちください……といった、まだ8割方の情報ですが(苦笑)、とりあえずお伝えさせていただきます。

8月6日(土)17:00〜18:00/18:30〜19:30(予定)
●バリス・マサル(小原妙子・関谷亮子・内藤愛・根津聖羅・林田圭緯子・前田紀子)
●ウィラナタ(飯塚和泉・小林純子・若林めぐみ)
●レゴン・クンティール(藤井れい子・松田由紀子)
(休憩)
●ルジャン(石森保子・板倉ゆか・乙幡貴恵・片岡国子・小原眞巳・田邊優子・三田真理子・宮沢巳起代)
●シシアン(市川智子・富澤香寿美・藤井れい子・松村綾子)
●テレック+ジャウック(飯本留奈・斎藤麻由子・佐味千珠子・鈴木理伊・宮薗あき子・尾崎元子・内藤愛・松重貢一郎)
●ジョゲ・ブンブン(ティンクリック演奏:岡部景子・関谷亮子・田仲文・藤縄真里子)

8月7日(日)17:00〜18:00/18:30〜19:30(予定)
●プスパ・ラガ(狩野南・高比良志乃・松田由紀子)
●トゥドゥンサリ(中嶌直美・根津聖羅・日向未央)
●バリス・トゥンガル(大久保哲)
●スカル・イビン(大西淳・小原妙子・田村裕美・林田圭緯子・細金久美・前田紀子)
(休憩)
●レゴン・バパン(鈴木理伊・深崎彩恵子)
●タルナ・ジャヤ(猪野尾洋美)
●創作バラガンジュール+ケチャ「ラマヤナ・スカチタ2005」(舞踊:尾崎元子・林宏子・前田紀子・山室祥子・芳野未央 ほか/演奏:櫻田素子&今西わかば・I Putu Gede Setiawan・大平美樹・久保田京子・Koman Alit・佐藤拓郎・田仲文・鳥居誠・新留美哉子・根岸久美子・藤縄真里子・渡辺泰子 ほか)
●ジョゲ・ブンブン(ティンクリック演奏:岡部景子・関谷亮子・田仲文・藤縄真里子)

 今年もまた楽しみな演目が勢ぞろいです! 極め付けの定番からマニアックなものまで凝縮している中の振れ幅がスゴイ(爆)。6月中旬には正式にプログラムが決まりますので、それを待って各曲の見どころなどを解説させていただく予定です。今年もよろしくお願いします!



   
03月23日 演劇とバリ舞踊
 2月末の演劇公演は大きなアクシデントもなく、思ったよりは全然スムーズに上演することができました。まあ、キャストもスタッフも現場慣れしていたこともあって、各自がサクサクと仕事を進めるので何をするにも早い早い(笑)。まあ、今回はとてもシンプルな舞台装置でしたし準備段階から抜かりがなかったこともありますが、ただそうであっても普通は何らかのトラブルが起こるものなんです(苦笑)。
 出来に関しては、今回集まったメンバーとして目指した方向の舞台はお見せすることができたのでは、と思っています。お客さんの感想も好評でしたし、今回の物語を通して現出したかった世界観のようなものは、そこそこ作り出せたのではないでしょうか。
 そんな気分が抜けないうちに、先週の18日に保谷のこもれびホールで行われたチャリティーイベント「スマトラ沖地震・津波チャリティ救援 バリ舞踊&ガムラン チャリティコンサート」に出演させていただきました。4カ月間ぐらい芝居のほうにシフトチェンジしていたので、身体や気持ちがバリ舞踊のほうについていけるかどうか心配でしたが、少なくとも気持ち的にはガムランの響きを聴いた瞬間にカットインしましたね(笑)。踊りはやっぱりちょっと稽古不足だったかな(苦笑)。せっかくのガムランの生演奏で踊れる機会だったんですが、私の集中力がイマイチでした。ちょっと残念。でも、とてもいいイベントに参加させていただけて嬉しかったですし、とても楽しめました。
 演劇もバリ舞踊も舞台のものであることには変わりはないんですが、短期間にその両方の舞台に立ったこともあって、ちょっとした空気感の違いがわかりましたね。演劇ももちろんライブだけど、同時にそれは虚構であって、おそらく実際には存在しない何ものかです。だからその世界に入っていくための準備がとても必要ですし、ふたつの世界を行き来するのがなんとも胸苦しい(笑)。で、キャストとスタッフが同じある一点に向かってキューッ!となっていきますから、そこから外れてしまっては何もできない、ある種窮屈な面もあります。もちろんそれによって集中度が増し、信じられないような力も発揮するんですけど。
 それに比べて、バリ舞踊はもっとゆるいというか(笑)、みんながみんな同じほうを向いていなくても成り立つところもあるようです。それはいい意味で寄せ集めだから。たとえば今回は「チャリティー」という、ひとつの大きな共通のテーマがありました。でも、だからといって、震災について、そして助け合うことについて、同じように思うことを求められているわけではありません。それぞれが考え、それぞれができることをする。それが寄せ集まって形になると。だからデコボコするし、トータルな意味での完成度は低いかもしれません。でもそこにあるのは出会いの面白さだし、それぞれの魅力だし、ゆるくて風通しがいい感じがあるために、目の前で行われていることがバリの踊りであり音楽であっても、いまここの現実と目にしているものとの間で同じ時間が流れていることを感じさせてくれます。それはきっと阿佐バリにも共通すること。「出会いが寄って集まって、ある場所で同じ時間と空気を共に過ごせる」ようにできればいいなぁ、と改めて思いました。
 ただ私は、どっちも好きなんですけどね(爆)。




   
02月17日 8年ぶりの演劇公演
 もう来週に迫った話ですが(ひょえ〜!!)、掲示板で告知させていただいた通り、8年ぶりに芝居を作ることになりました。
 昔は芝居の稽古と言えば、1カ月間毎日やっていましたが、さすがに今は役者さんもまともな社会生活を送っているので(笑)、稽古は土日祝の休日に限られます。そのぶん、今回の芝居も昨年11月から稽古をしていますし、稽古日は昼から夜までビッチリです。
 今回、私もイチ役者として舞台に立ちますが、私個人のことで言えば、バリ舞踊を踊っているときも芝居をしているときも、基本的には変わりはないです。「個体として分け隔てられている境界を超えて何かになる」ってことは同じ。
 でもなんて言うか、芝居の稽古は空間の密度が濃いんですよ(笑)。みんなで寄ってたかってインチキな世界をでっち上げるわけですから(爆)、そりゃもう尋常じゃない空気の中で日々過ごしているわけです。だから月曜日はいつも、ちょっと戻ってこれてない感じが(爆)。
 先週末は祝日もあって3日間、それに本番2週間前ということでディープ&ヘヴィ(笑)な稽古をした上、その後でスタッフとの打ち合わせやら役者同士のああだこうだで、まったく身体がもちません(爆)。でも、ひとつの物語を軸に、10人からの人間がここにはない世界を共に作っていこうとする作業は、阿佐バリとはまた別の意味でとてもおもしろいです。さてさて、舞台の出来はいかに!?



   
2005年01月31日 『海を渡る祝祭』ギャラリーアップ!
 とてもとても長いこと(4カ月ぐらい)「戦場」の更新をさぼってました。すみません。
 ところで掲示板にも書きましたが(それも10日前のことだ・汗)、第3回阿佐バリ『海を渡る祝祭』のフォトギャラリー、当HP制作者tottokoさんよりアップしていただきました。今回はよりギャラリーっぽく、流れを追って見られるような構成になってます。また、モチーフになっている蓮の花(ですよね?)や渦巻き模様、色づかいなど、すっごくステキでしょ!(はい、わたし的には大満足!)
 それから、3回目にしてようやくyaomiさんの奉納花の写真もアップすることができました。1回目からずっと一緒にやっているのに、いつもちゃんと写真が撮れてなくてですみません。今回も実は私から頼んだのではなく、知り合いのプロフェッショナルな写真家の方がステキな写真を撮ってくださっていたので、掲載の了解を得たうえでのアップとなりました。踊りの舞台と花が一緒になっている感じが伝わる構図や夜に向かって時間とともに変化していく様子を、こうした形で伝えることができてよかった。kamataさん、ありがとうございました! あっ、ちなみにひと目見ればわかると思いますが、kamataさんの写真は1日目のものだけです。2日目の神楽殿内の花写真は私がデジカメで撮ったもの。クオリティは雲泥の差ですが、記録ということでお許しを(苦笑)。
 で、今回のギャラリーができたのに気をよくして、第1回目からのギャラリーをすべて見直したんですけど、あらためてその「流れの速さ・広さ」に驚きました。新しいものを取り入れようとする動き、古いものにより深まっていこうとする動き、それらをミックスして何かを創りだそうとする動き、それらが「バリの芸能」というところから離れずに、この地で大きく広がり深まっていることのスゴさに、正直、クラクラしてしまいました(笑)。もちろんそれは「阿佐バリ」うんぬんってことじゃなくて、もっともっと広く、皆さんがそれぞれでやってらっしゃることなんですけどね。
 そうした流れを受けて、今年の第4回阿佐バリはどんなふうになるのでしょうか。「新しいもの、古いもの、それらを合わせたもの」……でもそれらは決してバラバラにはならないものであり、見た目はどうであれ、おのずと通底するひとつの音が聞こえてくるはずです。その音に耳を澄ませて、今年の阿佐バリを立ち上げることといたしましょうか。


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