戦場の旗手[2003年5月〜12月]
Koichi's Room



   
12月01日 グル(先生)のこと
 戦場の旗手がすっきりまとまったおかげで、あらためて以前に書いたものを読み返したりしちゃいましたが(苦笑)、読んでみての正直な感想は、けっこう一杯いっぱいでしたが何とか今年も1年やってきましたと(笑)、そんな感じです。
 でも、実は私、今年は一度もバリに行ってないんです(12月中も行く予定ないし)。1993年に初めてバリに行ってから、1年以上渡バリの間隔が空いたのはひょっとして初めてかも? もちろん私は、これまでも何カ月間もの長期で滞在した経験はありませんし、そういう意味では、いまだ初心者の域を出ませんが、毎年一度はバリに行くのを一番の楽しみにして、日々の生活をしていた(笑)と言っても過言ではないと思います。
 ではなぜ今年はバリに行かなかったんでしょう?
 答えは簡単です(と勝手に思ってます)。
 私の踊りの師匠が昨年(2002年)8月、他界したからです。師匠というのは白鷺で有名なプトゥルー村在住だったバパ・トゥトゥル。正確な享年はわかりません。おそらく70歳前後だったのではと思いますが(いつも違う歳を言うので・苦笑)。
 …………
 バリが好きになったのは、必ずしも踊りが発端ではありませんでした。でもバリに通うようになったのは踊りをやるようになったからです。
 最初は、イブ・アノム(1952〜3年の欧米公演でランケサリを踊ったプナリ! プリアタンの舞姫[かつての!?]チョ・ラティのお母さん)にレゴン・ラッサムのチョンドンを習い、その後、マンダラのグン・デ・オカにバリスを習いました。
 でも、年に一度(それも短期)でしか行けぬ悲しさで、自分で言うのもなんですが、何年やっても踊りはまったくモノになりませんでした。
 で、1999年末。何とか休みをとって出かけた2週間でしたが、正直、私はもう踊りはダメかもと思ってたわけです。案の定というか、年末の慌ただしい時期だったため、グン・デ・オカは「悪いけど時間がない」とのこと。「あ〜、やっぱりこれで終わりなんだな」とマジで思いましたよ。でも、その時、ちょうど同じ時期にバリにいたバリ芸能の先達者の方からトゥトゥル師匠を紹介されたんです。
 変な話ですけど、首がつながったって感じでしたね(笑)。でもホントに、このとき、トゥトゥル師匠に出会っていなかったら、そしてそこに向かう流れが作られなかったら、私はバリ舞踊を今やっていないと思います。

 というわけで、トゥトゥルじいちゃんのラティハンのこと、オカさまのラティハンのこと、書きます。はい、次回に早急に(笑)。



   
11月10日 ケチャ講座のご報告
 戦場の旗手、ちょっと阿佐バリから離れます、すみません。なんでかって言うと、ネタがないからです(爆)。
 というわけで昨日、YOKE国際カレッジTERRA-Koya第2回「インドネシア バリ島〜神々の島に見る魂の踊り〜」という講座内で、無事に(笑)バリスを踊ってきました。2時間という短い時間でしたが、バリ島の宗教・習慣・芸術をビデオをまじえて紹介し、実際にバリ舞踊を観て、そのうえでみんなでケチャを体験するという、かなり密度の濃い講座だったと思います。
 講師のイ・カデ・スアルダナさんは、1998年から「アルティ・ファウンデーション」というバリ芸能の保存発展を目指す芸術集団を主催されている方で、毎年来日されてデモンストレーションやワークショップをやられているとのこと。初めてお会いしましたが、とても気さくで、本当に芸能が好き! といった気持ちが十分に伝わってきて、ホントにステキな方でした(私のバリスも褒めてくれたし……って違うか!)。
 私も踊ったあとにケチャのワークショップに参加させてもらい、皆さんと一緒に円陣になって「チャッ! チャッ!」と声を上げながら踊っていました。でも風邪っぴきだったので、ヘンな声でしたが(笑)。
 スアルダナさんはとても教え方が上手で、受講生の皆さんはもちろん初めての人ばかりだったと思いますが、最後には振り付きでアンサンブルになってましたし。いや、スゴイっす。最後の質問コーナーでは、バリの中でも村によってケチャのリズムやテンポが違うといった(踊りもそうですが)ことなども教えていただき、思わず「へぇ〜へぇ〜」と見えない「へえボタン」を叩いていた私でした(笑)。ホント、すごくよかったです。ありがとうございました。
 で、全然関係ないけど、楽屋がね、山下公園(横浜)の向かいのビル9階のすごく見晴らしのいいところで、だだっ広い部屋に独りぼっちでいたわけなんだけど(花撒きを踊った女子は別の部屋)、天気、悪かったじゃないですか(関東限定)。化粧したり着替えたりしながらも、なぜか外が気になって、グレーに染まった景色についつい目がいって、窓辺に佇んでおりました(こういうことしてかっこいい人だったらいいんですけどね・爆の2乗!)。でも結局、天気が悪いから波が高いなとか、山下公園のカップル少ないなとか、こんな高いところにまで鳥は飛んでくるんだなとか、氷川丸っていつからあるんっだけ?とか、マリンタワーがホテル・ニューグランド越しに頭だけ見えて光ってるとか、普段と違う風景を見ながら、まあ、どうでもいいことを思っていたわけですが、そこでふと気がついたのは「長いことどこにも行ってない!」ってこと。
 そうなんです! 空間移動したいです、私。今、マジで!!



   
10月04日 9月14日神明宮例大祭
 いつの間にか10月です。ここのところ穏やかな天気が続いていますが、ふとした風が肌寒く、これからどんどんと寒い季節に向かっていくんだなぁと思うと、正直、ちと寂しいです。
 戦場の旗手、2カ月もほったらかしにしてたんですねぇ……。ようやく帰って参りましたってところでしょうか(苦笑)。
 第2回阿佐ケ谷バリ舞踊祭のギャラリーやアンケート結果などなどは、まだまるでまとまってません。すみません。あれだけの規模になってしまうと、いろんなデータやらビジュアルやらがどさっと未整理のままパソコンに放り込んである状態になって、それをまとめるだけのまとまった時間がなかなかとれなくて……。「今月中にはケリをつけるぞ!」と気持ちだけはやる気満々なんですけど、ね(苦笑)。
 で、話は前後してしまいますが、9月14日に行われた神明宮例大祭でのバリ舞踊奉納について。
 神明宮の例大祭は、毎年雨が降る(ちょうど秋雨前線が……という時期ですね)ので有名なんだそうですが、今年はなぜか9月とはとても思えないような真夏日! 準備にかかったお昼前頃はホントに暑くって、「すわっ阿佐バリの再現か!?」と汗だくを覚悟したのですが、まあ取りあえず阿佐バリのときとは打って変わって、ゆるゆると場を作って開演時間を待ちました。
 今回は「神楽殿」というきちんとした舞台があること、そして例大祭という大きなお祭りの一部だったことなどから、舞台に手はかかりませんでしたが、問題は楽屋でした(苦笑)。
 阿佐バリでは、社務所のある神明殿の大広間他を楽屋として使わせていただいています。しかし今回私たちが使うことができたのは神楽殿のみ! 出演者は第1部9人、第2部7人の計16人が全部あわせても約6畳ぐらいのスペース(推定)で、全員がメイクをし、着付けをしていたんです(笑・もちろん1部と2部で人は入れ替わりましたが)。暑かったですからねえ、すし詰めの蒸し風呂……(爆)。扇風機を貸していただいてしのいでおりました(笑)。
 さて第1部開演前、準備万端整ったところに突然の雨です。焦りましたね、マジで。けっこう激しい雨がどしゃっときて、早めに来て席を確保していたお客様も慌てて屋根のあるところに非難です。しかし幸いなことにこの雨は通り雨でした。ものの数分ザーッと降っただけですぐに上がり、むしろそのあと、昼間の熱気が冷めてちょうどいい気温に。一度濡れてしまった客席も、雑巾で拭いただけで開演時間にはお客様が座れるまでに回復していました。そんなこんなでなんとか1曲目がスタートできた次第です。
 例大祭での奉納舞踊は、第1部が午後4時から、第2部が午後7時からでした。この時間割になったのは、上記の入れ替え制楽屋(爆)という現実的な問題もあったんですが、日が陰りだす夕刻と、陽が暮れて夜に変わるその時間に合わせて踊る、というのを、野外のときにはどうしてもやりたいんですね、私は。これって、簡単に言ってしまえば、時間が動くのが見えているところで踊りたい、ということでしょうか。時間は四六時中動いているわけでなにもそのときだけではないんですけど、動いているのがわかりやすい時間帯ですよね、4時とか7時って。たとえば刻々と変わっていく周囲の色やにおいを感じるのもいいし、逆にすごく観ることに集中していて、曲と曲のふとした間に一瞬で世界が変わってしまったような錯覚を感じるのも楽しい。これって、阿佐バリでもいつも思ってることです。あっ、もちろん日の出の時間でもいいんですけど、やったら観に来て(踊って)いただけますか?(笑)。
 というわけで、それぞれの時間がはらんだ空気と、加えて神社のお祭りならではのワクワクするような楽しい雰囲気(あの神明宮に所狭しと露店が立ち並び、老若男女が行き来する、なんとも濃密な雰囲気です)、そして、踊りの場として与えていただいた神楽殿のかぐわしい木の匂いと触感(なんの木なんでしょう?)という、阿佐バリとはまた違った素晴らしい場で踊りを楽しむことができました。おそらくバリ舞踊を観たお客様も、そうしたすべてをひっくるめて神明宮の例大祭を楽しまれたことと思います。
 踊り手もそれぞれが、普段の公演とはまたひとつ違った空気の中で、踊っていただけたことと思います。本当に素晴らしく貴重な体験でした。




   
08月05日 本当にありがとうございました!
 第2回阿佐ケ谷バリ舞踊祭が大盛況のもとに幕を閉じてから、いつの間にかもう丸2日も経っちゃいました(苦笑)。上演5日前のカウントダウンから気力(笑)で続けていた委員長日記(?)でしたが、さすがにすべてが終わったあとの3日の夜にはこのページを更新する余力がありませんでした。すみません。で、その次の日、午前中にレンタル機材の返却などをして午後から仕事に行ったのですが、仕事から帰ってきてご飯を食べ、少し(?)お酒を飲んだとたんにダウン。そのまま翌朝まで爆睡です。……実は、まだぜ〜んぜん回復してない状態でして頭も回ってません(笑)、寄る年波には勝てないって言うんですか? もうジジイなもんで(爆)、年を追うごとに疲れを引きずる時間が長くなってきてるようでヤバイです(泣)。
 なんて、こんなたわ言書いてる場合じゃないですね。
 まず一番に言わせてください。阿佐ケ谷バリ舞踊祭実行委員長として、今回阿佐バリに関わっていただいたすべての皆さまに心よりの感謝とお礼を申し上げます。お忙しいなかわざわざ足を運んでくださったたくさんのお客さま、すばらしい踊り&演奏を披露してくださったプナリ&プナブの皆さま、運営から設営、ならびに当日の一切をやっていただいたスタッフの皆さま(プナリ兼の人もいますが・笑)、宣伝活動にご協力いただいた杉並区文化・交流協会&阿佐ケ谷の各商店会の皆さま、おいしいインドネシア料理を作っていただいたガドガドクラブの皆さま、そして、インターネット上で興味をもっていただき、話題にしていただいた皆さま、そしてそして、この阿佐バリ実現の場の提供をはじめ、並々ならぬご理解とご協力をいただいている神明宮の宮司さま&皆さま、本当にありがとうございました!
 みんなで一緒に作り、心が通ってつながりができていくという祭ならではのありがたさ・楽しさを、2年目にしてすでに実感しています。このつながりを糧に来年再来年と阿佐バリはどんどん成長していくことと思います。正直、怖い部分もあるんですが(苦笑)、できることをひとつずつきっちりとやっていくことで、皆さんの期待にも応えていきたいです。
 なんか今日は堅い文章ですみません。もっと楽屋落ちネタとか爆笑ネタとかあるんだけどなぁ〜。それに演目についての感想も書きたいし。でも今日のところはこれで勘弁してください。もう少し落ち着いたら、当日のフォトギャラリーやアンケート結果をアップする予定ですし、それにからめてこのページでも、いろんな話を暴露(!?)していきますので。乞うご期待!



   
08月02日 初日幕開け!
 もうカウントダウンは間抜けすぎますが、お約束なのではいっ「ゼロッ!」でっすぅ!……パチパチパチ!! 本日、無事阿佐ケ谷バリ舞踊祭初日、大盛況のもとにとりおこなうことができました。ご来場いただいたたくさんのお客さま、プナリ&プナブの皆さま、そしてスタッフの皆さま、ほんとうにありがとうございました。心より御礼申し上げます。ご来場のお客さまには、必ずしもいい観覧状況ではなかったかと思います。申し訳ありませんでした。
 私としては、今日は一日裏方で、でもそのぶん、いろいろな方と顔を合わせることができて嬉しかったです。で、書きたいこともいろいろあるのですが、まだ明日があります。これから気持ちをプナリモードに切り替えて、コンセントレーションならぬ、わき毛剃りとすね毛剃りにはげみたいと思いますので(爆!)、今日はこのへんで(笑)。きっとゆっくり今回の祭を振り返ることができるようなるには少し時間がかかるかもしれません。でも必ず書きますから、見捨てないでくださいね(笑)。



   
08月01日 真夏の太陽は阿佐バリが連れてくる!
 8月になりましたが、梅雨明けはどうなっちゃったんでしょうね。何週間も前から、ていうより、このコーナーで昨年のあれやこれやを振り返っていたころから、今年の阿佐バリ開催日の天気のことがず〜っと気になっていました。……バカですねぇ、どうなるものでもないのに(笑)。でも、ここ一週間はホント、スリリング! テレビや新聞の天気予報をチェックしながら一喜一憂です。週前半の「8月1日に梅雨明けでは?」を聞いたときは安心していたんですが、思いのほか低気圧が居座ったときには、じりじり焦りがぶり返してきたりもしました(苦笑)。
 でも、もう明日ですから。あーだこーだはもう言いませんっ! 照りつける太陽、気持ちのいい風、木々のざわめき、セミの声、夜空の月星、ガムランの音楽、神様に捧げる踊り、そして、人々の歓声と体温と笑顔とをイメージしながら眠りたいと思います。で、明日には、「阿佐バリが真夏の太陽を連れてくる!」ぐらいの勢いで、皆さんとお会いしたいです! 一番好きなやり方で、阿佐ケ谷バリ舞踊祭をとことんまるごと楽しんじゃってくださいませ。
 さあ、最後のカウントダウンでっすぅ! 「イチッ!!(1)」……ってあれ? もう今日じゃん!!(爆)



   
07月31日 スタッフのこと
 いや〜、昨夜は危なかったですねぇ、あのままいったら間違いなくドツボにはまってましたね、私は(爆)。生来、気が小さくプレッシャーに弱いので(笑)、きっと実務に追われて練習をしていなかったことと開催直前の不安とが相まって、イメージの混乱を招いたのでしょう。でも、もう大丈夫、今日は練習してきましたから(笑)。身体を動かすと身体のほうからOKサインが出てくるので、それを信じて最後まで乗りきりたいと思います。
 ところで、阿佐ケ谷バリ舞踊祭は、たくさんの素晴らしいプナリ(踊り手)とプナブ(演奏家)の皆さんが表舞台を飾ってくれますが、表があれば裏があるのが世の常(笑)。私はスタッフを称する「裏方」という言葉がけっこう好きなんですが、「表方がいて裏方がいて、そして世界(舞台)が成立する」というのがとってもステキなことだと思ってますし、バリの宗教観とも通じるようにも思えます。
 しかし、踊り手や演奏家は「バリ舞踊、またはバリの音楽」という共通の土壌がありますが、スタッフは技術が優先するプロフェッショナルなものです。で、当然ですが、ギャランティーを払って仕事として契約する、というのが一般的な考え方でしょう。ところが、阿佐バリはお金がないんですねえ、言っちゃいますけど(爆)。でも、お金はないけどいいものを作りたい、いい祭りにしたい、その思いだけでやっているようなものなんですが、それに賛同していただいたプロの皆さんが、お金のことは抜きで集まってきてくれました。本当にありがとうございます!! 昨年もそうでしたが、今年のメインスタッフとなっている音響、照明、写真撮影、宣伝美術、イラストレーション、花(美術)、そして屋台出店と、それぞれ各分野で仕事としてやっている皆さんに実費のみでお願いしています。正直、いつまでも甘えているわけにはいかないなあと思いますが、ない袖は振れない(笑)ので、スタッフの皆さま、もうしばらくご辛抱ください!
 でも、裏方の心意気ってのもすごいんですよ! 納得がいくまで徹底的にやりますから。もうその段階でお金のこと忘れてますね(って私が言うことじゃありませんが・笑)。というわけで、今回の阿佐バリ、踊りや演奏をお楽しみいただきたいのはもちろんですが、照明や音響、花の美術、屋台、そしてプログラムなど、スタッフ陣の頑張りにも、ぜひご注目いただけたらと、かように思います。
 ではカウントダウン! 「ニッ!!(2)」……です。もうすぐだっ!(笑)。



   
07月30日 どんな踊りなの?
 カウントダウンです「サンッ!!(3)」……ですよ、どうしましょ(笑)。

「直前になってきたなぁ」と実感することのひとつは、このところお問い合わせが多くなってきたことでしょうか。電話はもちろん、メールでの問い合わせも増えています。いくつかの紙媒体で告知していただいた(詳細は7月20日のコラムをご参照ください)ことが要因かと思いますが、スタッフの地道なチラシ配りやチラシ置きの成果もあるはず! そういえば、朝日新聞とうきょうマリオンの記事がweb上にのってから、当HPのアクセス数が倍増しました。
 お問い合わせの多くは、「神明宮へはどうやって行くのか?」という阿佐ケ谷駅からの行き方を知りたい人、「終演時間は何時か?」と時間を気にする人、というものですが、「どんな踊りなの?」と漠然と聞かれると、なかなか一言では答えられなくて往生します(苦笑)。
 バリ舞踊を踊る……そのことをきっちり言葉にして説明できるようにならなければいけないな、とも思いますが、目指している踊りというか、追い求めているものは空気をつかむようだし、あっ! でもまさに空気をつかむものなのかも!?……なんてことを、いまだに日々思ってます(苦笑)。
 話がそれましたね。でもバリ舞踊って、どんな踊りなんでしょう? お祭りの踊りでありながらみんなで踊るには難しすぎる(かなり特別な訓練が必要だ!)、でもルジャンとかは踊るよな、みんなが、でも踊り手ってやっぱり特別な人だったりするよな、巫女的な、とか……って、わ〜っ! なんでこんな時期にこんなことを言ってるんでしょう、かなり壊れてます私は。……すみません、このまま暴走するとかなりヤバイところに入っていってしまいそうなので、もう書くのは止めときます。あとは阿佐バリが終わってから〜ッ!



   
07月29日 商店街のイベント
 カウントダウン行きます! はいっ!「ヨンッ!!(4)」。

 ところで、阿佐ケ谷バリ舞踊祭というのは阿佐ケ谷名物「七夕祭」に合わせて開催することで、お祭り気分をさらに盛り上げていこうという目論見があるんですが、今年は「七夕祭50周年」という記念すべき年にもかかわらず、同時開催が叶いませんでした。まぁ、私のフライングというか読みがハズレたというか……ホント、すみません。今年2月末に阿佐バリの日程を決めたとき、その時点ではまだ七夕祭の開催日が確定していなかったんです。でも、出演交渉をするにはとにかく開催日が決まらないと話が進まないので、決めた日程をもとに交渉をし、人も演目も出そろって「さあ宣伝活動だ!」ってときに「七夕祭は5日から」という情報をキャッチしたんです(苦笑)。4月の末頃でしたか。正直、そのときは青ざめました……。とはいえ、この段階で変更は不可能。単独開催を決め、各商店会の皆さまにもそのように報告したんです。ただ、七夕祭のパールセンター事務局に挨拶に行ったときには、さすがに視線が冷たかったですね(泣)。「ウチは5日からなんだけど」とビシッと言われたとき、「ですから、あの、その、七夕祭のですね、前夜祭的な……と申しますか、え〜、そういった位置づけでご理解いただければと……」など、しどろもどろになりながら言い訳にならない言い訳をしてました(苦笑)。
 そういうわけで、今年の「阿佐谷七夕祭」は50周年記念として8月5日から10日までの6日間という、例年より長い日程で開催されます。パールセンターのアーケードいっぱいに人気キャラクターや時の人(笑)などのオブジェ(というか張りぼて?)が飾られ、多くの人でにぎわいます。ぜひ皆さんも、浴衣などを着て夏気分を満喫しに出かけてみてはいかがでしょうか。
 と、宣伝をしたところで、さらに宣伝(笑)。8月上旬のこの時期、お祭りイベントや市が開かれるのはパールセンターに限りません。阿佐ケ谷の他の商店会でも独自の趣向を凝らしたイベントが開かれる模様です。その中で、8月3日(阿佐バリ2日目!)には阿佐ケ谷駅北口旧中杉通りの商店街で「夕やけ市」というフリーマーケットを中心にしたイベントが開かれます。そしてナント、ここでバリ舞踊を披露することになったんです! 踊りは「プスパ・メカール」1曲ですが、バラガンジュールで(テープですけど……笑)商店街を練り歩くというオマケ付き(爆)! 練り歩きは午後2時から、踊りは午後3時からです。興味のある方は、阿佐バリ前にチラッとのぞいてくるなんてのもおつ(?)な楽しみかたかと(笑)。もちろん「夕やけ市」も楽しいですよ!



   
07月28日 カウントダウン開始!
 一週間、切ってしまいましたねえ、ついに。「準備にはぬかりなし」を一番の目標に、着々とやってきたつもりが、ここにきてバタバタと変更事項や予測外の進行の遅れが舞い込んできて、いやはや、その対応に追われているうちにもうこんな時期です(苦笑)。
 白状しましょう。まだできてないもの、未決のもの、ありますよ〜いくつも(開き直り!)。さあ、どうするどうする!? 間に合うのか!? あきらめるのか!? 走り回って手を打つのか!? ここはどっしり構えてギリギリまで待つのか!? とにかくひとつひとつが時間との兼ね合いでデッドライン上での綱渡り。とはいえ、直接私ができるのは限られたこと。とにかくスタッフを信じて、最善を尽くしてもらえるよう、声をかけていくだけです。
 最終的に予定されていたものの何ができて何ができなかったかは、みなさんの目に触れることではありません。そのときに起こったこと、みなさんが見たことがすべてなんです。だからこそ、後悔しないよう最後までできることをしたいと思います。
 さて今日は7月28日、阿佐バリ初日の8月2日から数えて5日前です。カウントダウン開始ですね。
(みなさん声をそろえてぇ〜)「ゴッ!(5)」
 これからカウントが「ゼロ」になるまで、毎日の進行状況(というより私の個人的な気持ちになるかもしれませんが・笑)をお伝えしたいと思います。当日まで、お付き合いくださいませ!



   
07月20日 あと2週間!
 阿佐ケ谷バリ舞踊祭も、開催まであと2週間を切りました! 踊りのほうはもう今さらジタバタしても始まりません(といいながら、直前の稽古を増やしてる私・笑)。でもとにかく今回は、素晴らしいメンバーがそろい、プログラム的にもかなり貴重な踊りをいくつも披露していただけるということで、ひとりでも多くの人に観ていただきたい、楽しんでいただきたい、とまあ、かように思っているわけです、実行委員長としては。なので今回は、できるかぎり広報活動はきちんとやってます。
 今年も後援していただいたことから、「コミュかる」「広報すぎなみ」という杉並区の広報誌には情報を載せていただきました。また、「サンケイリビングむさしの」は7月19日号で、朝日新聞の「とうきょうマリオン」では今週土曜日26日の朝刊で、フリーペーパー「ぱど」では8月1日配布号で、情報を掲載、及び掲載予定です。
 以上はあくまで開催の情報告知なんですが、それとは別に、雑誌のコラムでとても好意的に取り上げていただきました。掲示板にも書きましたが、昨日発売された「ヨミウリウイークリー8月3日号」の「カルチャー」のページ内で阿佐ケ谷バリ舞踊祭が紹介されたんです。フランス人の作曲家&マリンバ奏者のフランソワ・デュ・ボアという方が「Asia」というくくりで連載されているコラムなんですが、写真(それもカラー!・笑)ありの、さらに、“ここまでいわれたら絶対観に行きたくなる!”といいたいぐらいの絶妙な筆力で紹介していただきました。さっそくメールでの問い合わせが増えましたし、本当にありがたいことだと思っています。
 でもって、ホームページもリニューアルしたんですよ。ふっふっふっ。どうです、バグースでしょう! ふっふっふっ(作ったのはtottokoさん! Yah!<拍手>)。けっこうきちんと整理しました、今後のこともあるので(やったのはtottokoさん、考えたのもtottokoさん、ありがとう! ふっふっふ、でも私、なんにもしてません・笑)。というわけで、このホームページもたくさんの人に見てもらって、で、阿佐バリにもたくさんに人が訪れてくれるようになる、というのがなによりも嬉しいですね! 実行委員長としては。
 あっ、そうそう! 広報ネタでもうひとつ、うまくいくとけっこうマジすごいんですが、でもまだ未定なので・・・今はいうのはやめときます。ダメだったときかっちょ悪いから(爆!)。



   
06月12日 2日目の演目(その2)
 2日目休憩後の6曲目と8曲目には2つの求愛ダンスがあります。その1は「チャンドラワシ」、その2が「オレッグ・タムリリンガン」です。かたや極楽鳥かたや丸花蜂ということになっていますが、何をしてるのかといえば、ラブラブだったりナンパだったり(爆)。でも、そういってしまうとミもフタもないので、ここはひとつ、「鳥にもなりましょう蜂にもなりましょう」という役者魂で踊りたいと思います(笑)。ところで、「オレッグ」は最初に踊ってるのがメスで後から出てくるのがオス、というのは見ればわかりますが、「チャンドラワシ」のほうは最初に踊っているほうがオスです。これ、わかって観るほうが絶対楽しいですよ(笑)。どちらも有名曲ですが、求愛をテーマにしているということではバリ舞踊の中では珍しい部類、とくに「オレッグ」のように実際に男女が一緒に踊るというのは、ほとんど見られないのでは?
 さて、2つの求愛ダンスにはさまれた7曲目は仮面舞踊「ジャウック・マニス」。仮面のキャラクターは去年と同じなんですが、今年は踊り手も曲も変わって、ジャウックのまた新たな一面を楽しませてくれることと思います。個人的にはこのジャウックの曲は妙な哀愁があって、去年の曲とはまた違った風景が思い浮かびます。もちろん、中間部のアドリブパートも見ものですよ!
 9曲目の「レゴン・スマランダナ」は第2回阿佐バリ2日間(本編)のラストを飾る曲。そういえば去年もラストは「スマランダナ」でしたっけ。う〜ん、プログラムの組み方に進歩が見られませんね、すみません(苦笑)。でも、この曲で最後というのがあの神明宮境内でバリ舞踊を観てもらうときに一番しっくりくる、という思いもあるからなんです。ただ、先のジャウック同様この曲も去年と踊り手・踊りのスタイルが違います。去年はプリアタン村のスタイル、今年はサボ村のスタイル……なんていうとマニアックになってしまいますかね(苦笑)。
 で、アンコールです! ここまでバリ舞踊を観てきて盛り上がった気持ちを「私も踊りたい!」という行動に昇華させましょう(笑)。予定では1日目よりも多くのプナリ(踊り手)が皆さんを誘いに行きます。ぜひご一緒にこの祭りの最後を楽しんでください!!



   
06月10日 2日目の演目(その1)
 お久しぶりです。戦場の旗手、ようやく帰ってきました!って感じです(苦笑)。では、さっそくいってみましょうか!
 2日目の演目、幕開けは「ガボール」。これもオーソドックスな花まきのひとつ。見どころはですねえ、出演者の中のとある人の言葉をそのまま拝借するならば、「きれいどころが揃ってる(マジ)」とのこと(笑……ません、マジだから)。みなさんお楽しみに。
 2曲目はドゥタ・クンチャナとバリプサカの混合チームです。ドゥタ・クンチャナというグループは、Anak Agung Ayu Manikさんが主宰している在日インドネシア人による舞踊団。ネイティブの方の踊りを阿佐バリでご紹介できるとというだけでも嬉しいのですが、演目の「シワ・ナタラジャ」というのはけっこう珍しい曲とのこと。何でもSTSI(インドネシア国立芸術大学)の卒業式で踊られる踊りだとか。私も今回初めて観ます。
 3曲目「レゴン・ジョボグ」は数あるレゴンの中では比較的観ることのできる機会の多い曲です。「レゴン・ラッサム」がちびっ子たちのレゴン(レゴン・クチル)だとしたら、大人になったレゴン(レゴン・グデ)が踊る曲のひとつがこの「レゴン・ジョボグ」。今回踊ってくれるふたりは初めて組む相方なんですが、あ・うんの呼吸はいかに!?
 4〜5曲目、楽し〜い踊りが2曲続きます。まず「ヌラヤン」は漁をする様子を描いた踊り。昨年「トゥヌン」という機を織る踊りを披露して大ウケした3人組が、生活描写シリーズ第2弾!(笑)として新たに仕込んできました。指をケガして傷口に布を巻くとか、網を引いて「とれたぜ、うほほ」「ダメだわ、しょんぼり」とか、とにかく動作が楽しい! ちなみに途中で歌が入るんですが、それは「さぁ、みんなで漁に出かけましょう。協力し合って一緒に魚を捕りましょう。船をこぐために櫂(船を漕ぐオール?)を手に取りましょう。漕げぇ〜漕げぇ〜、船を漕げぇ〜」といった内容とのこと。私的には注目の一曲です。
 続く「キジャン」も楽しい曲ですよ。小鹿がモチーフということなんですが、これが「黄金の鹿だ」という設定なんで衣装がハデ! ていうかまぶしいです私には。でも飛んだり跳ねたり、ケンカしたり仲直りしたりと、思いっきりかわいくやってくれる……と期待してます。
 というわけで、2日目の休憩前まではこんな感じ。続きはまた! でも近々に書きます!



   
05月20日 1日目の演目(その2)
 阿佐ケ谷バリ舞踊祭第1日目、前回は「レゴン・ラッサム」まで私なりの見どころを書きましたが、今回は後編。
 続く「ジョゲ・ピンギタン」はひとりの女性舞踊手によって演じられる、とても神聖な踊りです。おそらくバリ島でも、この踊りが伝承されている限られた村でのオダラン(祭礼)ぐらいでしか、観ることができないものなのではないでしょうか? 私もこれまで観たことがなく、今回、ぜひ観てみたい貴重な演目のひとつです。全曲は1時間以上かかるようですが、今回は一部抜粋。それでも約30分をみおさんがひとりで演じきります。乞うご期待!
 休憩をはさんでの第2部最初の曲は「トペン・トゥア」。これも祭礼時に踊られる神聖な曲です。昨年同様わちさんが踊ってくれますが、今回の客席からはどんなリアクションが返ってくるでしょう? と言うのは、昨年は泣かしてましたからねえ、子どもを(笑)。同じ路線でさらにパワーアップするのか、はたまたガラッと芸風を変えて笑いに走るのか、興味津々です。
 テレック研究会の皆さんによる「テレック」。今年はリゾート地として有名なクタ・レギャンにもほど近いスミニャック村のスタイルです。私がプリアタン村やウブドなどで見聞きしているテレックはタリ・ラキ(女性の男踊り)なんですが、村々によってスタイルはかなり違うんですね。昨年のグナクソ村のスタイルは柔らかで可憐なイメージ、そして今年のスミニャック村のスタイルはさらに女性的な印象が強く、まるでレゴン舞踊のようでとても美しいです。7人(ひょっとすると9人!)の群舞は、さぞかし見応えのするものになることでしょう。
 前回の阿佐バリでトリを飾ったれいこさん&ラトナ(ムム)さんが、今年も第1日目をシメてくれます。曲は「レゴン・プライヨン」。バリ女性舞踊の代表曲として多くのバリエーションがあるレゴン舞踊ですが、このプライヨンはその原型と言ったらいいんでしょうか。レゴンの魅力をギュッと濃縮した、これも滅多に観ることができない貴重な演目です。
 以上が第1日目の予定演目ですが、今年はこの後にスペシャルなお楽しみあり! ティンクリック(竹のガムラン)の生演奏に合わせて、まず2人の踊り手によるジョゲを披露。そしてそのまま、お客さまを誘って一緒に踊ります。この日の出演者も参加して最後は大盛り上がりのジョゲ大会・・・になってくれるとうれしいなと思ってます(笑)。皆さん、もしプナリ(踊り手)に誘われたら、恥ずかしがらずに舞台に出てきて一緒に踊ってくださいね! よろしくお願いします!!



   
05月11日 第2回阿佐バリの演目が決定!
 前回の更新から、いつの間にか1カ月近くが経ってしまいました。こまめに更新する、という「戦場の旗手」当初の目論見は、すでにあやしくなっています(苦笑)。といっても、このあいだ何もしていなかったわけではなく、踊りの練習はしていましたし、もろもろの段取り・手配は着々と進んでいるんですよ。
 ハイ、そのひとつ。インフォメーションのページでもお知らせしているように、今年の予定演目が決まりました! そこで今回は、各演目の見どころを私なりにご紹介したいと思います。
 今年は2日間にわたって開催されるのですが、プログラムはまったく違います。ズラリ18演目(ジョゲ・ブンブンも両日違うメンバー!)頭から終わりまでを見渡してみて、よくぞまあ、これだけバラエティに富んだプログラムが組めたものだなぁと。私が言うのもなんですが、マジ、スゴイですよ、これ。これだけのプログラムを、それも日本の第一線で活躍されているバリ舞踊手の方も交えて、というわけですから、見逃したら一生の不覚(あ、イヤ、そこまでは言いませんが・笑)、ぜひぜひ、たくさんの方に観ていただきたいと思います。
 ではでは、第1日(8月2日)の演目について。
 オープニングはプルマタ・サリによる「パニャンブラマ」。「パニャンブラマ」は歓迎のお花まきとしてはオーソドックスな曲だと思うんですが、いかんせん私はプリアタンっ子でして、花まきというと「ペンデット」とか去年の阿佐バリでもやった「プスパ・メカール」ぐらいしか思い浮かばないんでねぇ、すみません! というわけで、詳しい曲の解説は、後日あらためて演目紹介のページでアップします(笑)。ちなみにプルマタ・サリは、ゆきこさん、めぐみさん、しもしも、じゅんこちゃん、みなみさんで構成されているグループで、ときどき私も一緒に踊っている仲間。阿佐バリの主要メンバーの一角として頼りにしてるメンツです(ちなみに2日目は分かれて楽しいクレアシ[笑]などを踊ってくれます)。
 続く2曲目の「バリス」と3曲目の「レゴン・ラッサム」は、バリ舞踊としてはどちらもベーシックな有名曲なんですが、今回は踊り手に注目!(笑) まずバリス。この阿佐バリでデビューするあいちゃん、なんと女子です! でも女子だからってナメたもんじゃないですよ。日本一のバリサー(だと、私は思ってる)Sさんがつきっきりマンツーマンで指導しているので、かなりいい線いってくれるんじゃないかと期待してます。
 「レゴン・ラッサム」はまきこちゃん、さくみっち、いずみちゃんという「ラトナ・サリ」以来の仲間。まきこちゃんとさくみっちはなかなかいいパサンガンだと思っているんで、またふたりがレゴンをやってくれるのがうれしいです、私的には。これにいずみちゃんのチョンドンがどうからむのか。う〜ん、心配だ、じゃなかった(笑)、楽しみだ。
 次の「ジョゲ・ピンギタン」から、おそらく雰囲気は一変。グッと空気が濃密になりそうな予感がします。休憩をはさんだあとも、「トペン・トゥア」から「テレック」「レゴン・プライヨン」といった踊りの連なりは、かなりバリの奥深いところに入っていく感じが期待できそう。そのへん、長くなりそうなので次回に続きます(笑)。


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