戦場の旗手[2004年]
Koichi's Room

   
09月21日 ただ ねんぶつ……?
 意外なタイトルに、自分で書いておきながらビックリしてますが(笑)、これ、実はガムランとバリ舞踊の公演を含む講演会のタイトルなんです。以下、まずは情報を。

第6回戸塚一般公開講演会
「ただ ねんぶつ〜親鸞と人々の出逢いに学ぶ〜」
●日時/10月9日(土)13:00開演 
●場所/戸塚公会堂(JR東海道線「戸塚」駅より徒歩6分)
●入場料/おとな¥900 こども無料
●対象/一般の方

第1部:ガムランとバリ舞踊
・ガンブー(ギノマン・バテル)
・ジャウック・クラス/鈴木理伊、松重貢一郎
・トペン・アルサウィジャヤ/小村方仁
・笛(日本の笛)/演奏:雲龍(友情出演)
・オレッグ・タムリリンガン/林宏子、山室祥子
・ルジャン(念仏つき)/芳野未央、安谷絵里、斎藤尚子、斎藤麻由子、佐味千珠子、安嶋佳子

ガムラン演奏/トゥラン・ブラン:イ・プトゥ・グデ・スティアワン、伊藤祐里子、大久保牧子、大平美樹、郡司むつき、櫻田素子、塚崎美樹、鳥居誠、根岸久美子、皆川厚一、宮元真佐人、渡辺泰子

第2部:講演会「親鸞和讃に聞く」講師:鶴山信行師(浄土真宗本願寺派 常光寺住職)

「ただ ねんぶつ」の心とバリの芸能の心が出会う時、響きあう何かを感じるだろう。〜親鸞の生涯をたどります。

●主催/親鸞に学ぶ会 永勝寺(真宗大谷派)田口寿人住職・成正寺(浄土真宗本願寺派)斉藤法海住職・善了寺(浄土真宗本願寺派)成田智信住職
●チケットのお申し込み・お問い合せは・・・善了寺 tel.045-881-0348
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shinran

 というわけで、ちょっと珍しい企画ではありますが、内容はかなり「濃い」です! 第1部だけをとっても、プログラムは親鸞の生涯に呼応するように、煩悩から悟りへの流れを表す構成になっています。
 今ちょうど練習中で、それぞれが新しいアイデアや趣向を凝らしている様子。ちなみに私はRさんとジャウック・クラスを踊りますが、これも普通ならひとりで踊る踊り。それをあえてふたりにすることで、「鏡合わせになったもうひとりの自分」的な意味合いが出てきてくれたらと思っています。そうした自己増殖を魔物でやるところが、煩悩の反復というか渾沌としていく心というか……(苦笑)。
 私は、バリ舞踊のキャラクターの中でジャウックが一番好きなんですけど、そのひとつの理由は魔物だから(笑)。魔物は「間」のモノで、天と地、聖と俗、虚と実、あの世とこの世……などなどの、あいだにいるモノなんですね。隙間には必ず「間」物が潜んでます。意識と意識の、言葉と言葉の、音と音の、空気と空気の、時間と時間の、心と心の、または心と身体の……。だから人は「魔(間)が差す」んですかねえ(爆)。
 そんなこんなを考えたりしながら練習してますが(笑)、それはともかく、内容は見応え聞き応え十分。マジでこれを逃すと損ですよ!



   
09月07日 いやはやこの雨は……
  台風18号が沖縄、奄美を通り九州に上陸して、今年お決まりのコースなんでしょうか、北東方向に、はい、日本の背骨に添うように進路を定めて北上しようとしている模様です……。東京も今は雨です。
 9月4日の神明宮例大祭は、それはもう、なす術もなく立ち尽くすほどの(かなりマジで)大雨で、あまりの雨音にテープのガムランの音もかき消されてしまうほどでした。
 夕方にはたくさんの参拝客で賑わっていた境内、さてこれからというときに突然の大雨だったんです。何というタイミングでしょう(苦笑)。楽しんでいただく方のために神楽殿前に長椅子で客席を作っていただいていたのですが、始まって2曲と待たずに、そこは海になってしまいました(苦笑)。
 それでもテントの中と神門の屋根のあるところから、あの悪状況の中、最後まで(いや一瞬でも)観ていただいた皆さま、「本当にありがとうございます」。お顔を拝見できずに失礼してしまった方もいらっしゃるかと思いますが、この場を借りてお礼申し上げますです。「ありがとう!」。
 踊り自体は、意外とみんな肝が据わっているのか(笑)、ビデオで見るかぎり、とくに動揺した様子もなく、なかなかの奉納舞でございました。むしろ、ビデオを撮っていただいたYさん、ずぶ濡れにさせてしまってごめんなさいね〜! でもおかげさまで全貌を見させていただくことができました。ありがとう!
 それにしても、この時期のお祭りはどこも雨に降られることも多いでしょうが、雨も大切な恵みですし、また、「雨だからこそ太陽を思う」、それもまたありですよね。
 そんな気持ちを、今さらながらに(ん? 今だから余計?)感じさせられた今年の神明宮例大祭でありました。
 でも、夜店をひやかせなかったのは残念(爆)!



   
09月03日 かれこれ1カ月
 毎年のことですが、阿佐バリが終わると感慨に浸る間もなく、本業の仕事の遅れを取り戻すため四苦八苦してしまい、結局このホームページも後回しになってしまいます。本来なら直後の盛り上がった気分のままフォトギャラリーをアップしたり、当日の裏話などをお伝えできればいいんですが、さすがに1カ月近くも経ってしまうと……(苦笑)。
 今回は、祭りとしてたいへんに盛り上がったすばらしい阿佐バリだったと思います。踊り手や演奏者はもちろん、スタッフやお手伝いとして参加してくださった多くの皆さんの思いや、観に来てくださったたくさんのお客さまの思いが合わさって、とても密度の濃い2日間でした。本当にありがとうございました。ただ反面、大事な何かを見失いかけていることにも気づかされ、実は反省もしているところです。
 ところで、今年3年目にして初めて雨に降られました。とはいっても、あわてて舞台を神楽殿に移したわけでもなく、境内で最後まで上演できたのですから問題はなかったのですが、後から話を聞くに、実は7日、けっこう雨が降ったらしいですね。「かなり本降りだったから、行かなかった」といわれて、「え〜? そんなに降ってなかったよ!」と思わず反論してしまったぐらい(笑)。実際、境内は大樹に覆われているので、そこそこ降っても意外と濡れないんですね。さらにあえていうなら、雨も少しあの場所を避けて降ってくれたんでしょうか(笑)。
 野外での祭り、という大前提で始めてから、毎年、「雨が降らなければいいなぁ」と、常に気をもんでしまいます。でも考えてみれば、夏場というのは突然の雨が降る時期。降られないに越したことはないですが、降られても仕方がないわけです。今年は富岡八幡宮のバロン奉納の日も朝は雨でした(夕方には上がったようでしたが)。また先日踊らせていただいた湘南台市民センターでの「せせらぎコンサート」も、開演直前に雨が降ってきて、あわててガムランを地下ホールに運び込み、場所を移しての上演となりました。
「長い時間をかけて準備をしてきたことだから、いちばんいい状況でやりたい」。誰でも当然そう思うでしょう。私もそう思います。でも、もし阿佐バリが将来、大雨に降られて神楽殿で上演することになったり、あるいは台風で中止せざる終えなくなったりしたときに、悔しいとか残念だとか悲しいとか、それだけしか思えなかったらそれこそ悲しいですね。雨と太陽は対立するものではないし、裏と表でもない、あえていえば同時にどちらもある(あ、いや、イメージです・笑)。自然に翻弄されるのが人の常ですが、その翻弄のされ方っていうんでしょうかね、あきらめないとか団結とか、逆に潔いとか。そんなこんなで、でも、なんとかしてしまったりしてしまえなかったりする、それが人間としておもしろいことなのかもしれません。
 何だかヘンな話になってしまいました。ただ、今現在で明日の夕方の傘マーク、消えてないんですよね(すみません、そんなオチです・笑)。明日の神明宮例大祭の天気ははたして!?



   
08月06日 明日……だっ!!
 当日までにやらなきゃ、というあれこれに追われていたら、うわっ、もう明日だ!(爆)
 毎年ジタバタしてますが(笑)、もうそういうものだとハラをくくって、今年も「開演」を迎えたいと思います。
 プナリ(踊り手)&プナブ(演奏者)&花担当のそれぞれの皆さんが、この1週間ばかりのあいだに神明宮で、練習や場当たり、プランニングのための瞑想(ウソウソ・打ち合わせ)をしていました。もちろん、かなりひっそりと、だったと思いますが(笑)。
 そんなわけで、私もここ数日、いろいろな時間帯に神明宮に伺っていますが、そこで思ったのは、あらためて「いい神社だなぁ」と。
 阿佐バリ開催中の人でいっぱいになった境内はとても濃密な空気で満たされますが、普段は穏やかで、とても柔らかい印象の杜です。大鳥居から拝殿までが、途中の神門を挟んで一続きの参道で結ばれているのも、清らかな感じがします。夜に練習に来た踊り手のひとりが言っていましたが、小1時間のあいだにも普通に参拝にくる人を見て、「この町の人は信仰心がありますね」とすごく納得した様子でした。
 そんなことも関係しているかもしれません。この神明宮には、きちんと参拝にみえる方、散歩がてら参拝していく方、抜け道として通り抜ける方(笑)などなど、地元の皆さんのハレとケ、祭りと日常をしっかり受け止めているあり方を、今さらながらに感じた次第です。
 こうした気持ちのいい場でやらせていただいているんだ、と。直前のこのタイミングでさらに実感しています。いや、ホントにこれ、スゴイことだと、年を重ねるごとに気づくようになりました。
 そういったこの神明宮ならではの空気感を、実行委員長としては「伝わるといいな」などと思いつつ、ひとつだけハッキリ言っときますけど、「今年の演目は両日ともハデですよ!」(爆)



   
07月31日 プログラム編集作業の途中で(その2)
 阿佐バリまであと一週間でございます!!
 うぅむ。直で続きを書くはずが日付が飛んでしまいました(苦笑)。すみません。
 いきなりいきます2日目。
 1曲目の「ペンデット」は花をまきます(笑・7/28戦場ご参照のこと)。プリアタンではかつて一番オーソドックスだった花まき曲。今では「プスパ・メカール」他、いろいろな花まき曲がありますが、最近、個人的にこの曲のすごさを再認識しました。もし私が女子だったら、この曲の中にあるプリアタンのrasaみたいなのをちゃんと自分のものにできたらどんなにいいだろうと。すみません、自分ネタで(笑)。そんなわけでこの「ペンデット」は、今回楽しみな曲です。
 2曲目の「アンタサルヤ」は、以前の戦場(6/23)にも登場した、今回の「楽しい系」のひとつです。あまりネタバラシはできないので多くは語りませんが(爆)、仕掛けがいっぱいある(?)ので目が離せませんことですよ(笑)。
 3曲目の「タルナ・ジャヤ」。インパクトの強い演目に挟まれてしまいましたが(笑)、冷静に見渡してみると2日間通じて唯一の女子ソロ舞踊です! 人気曲でもありますし、ここはひとつ、じっくりとご鑑賞くださいませ(あっゴメン、プレッシャー?)。
 前半のトリを飾るのは、最近当掲示板でも話題の「ウィラ・ルバノ」です。正直、当日、どういった手に出てくるのか、私にもわかりません(爆)! 皆さんと一緒に楽しみたいと思います(笑)。
 休憩後はこの日の目玉バラガンジュールです。阿佐バリのためにアレンジしていただいたオリジナル作品をご披露いたします。生演奏と踊りでまるごと神明宮全体をバリ色に染める試み、きっと皆さんに楽しんでいただけることと思います。当初の予定からはいろいろ試行錯誤がありましたが、最終的に一番いい形で楽しんでいただけるよう趣向を凝らしました。お楽しみに!
 6曲目は「ジャラン・テジ」。あくまで個人的なことですが、馬をかる振りが「はいよー、シルバー!」(激古。歳がバレます・爆)を連想してしまって、勝手に話を別物にしてしまっている節があります(爆)。皆さまはそうしたこととは一切関係なく(笑)、この舞踊の意味するところをお楽しみください。
 7曲目の「バリス」は毎年演じられる演目。もちろん踊り手は違いますが。ちなみに本当は「バリス」と簡単に表記してしまうのはある意味誤解を招きます。というのも「バリス」はもっと大きな奉納舞踊全体を指す言葉なので。今回のスタイルだと、一般的には「バリス・トゥンガル(ひとりのバリス)」と言います。男子が一番最初に習う曲、という意味ではものすごくベーシックな踊り。でもその一方で踊り手のキャラクターがバシッと立つ踊りなので、これも注目の一曲です。
 本編最後は「テレック」。阿佐バリが始まって以来、毎年演じられていますし、それも違った村のスタイル(グナクソ村、スミニャック村、今年はウブド村)の「テレック」を踊っています。こうした試みは、ひとつの踊りを通してより深い理解やリレーションの助けになっているように思います。あっ、すみません。あくまで私見です(笑)。でも、テレックとジャウックという関係性がバロンとランダを連想させる部分もありますし、バリの世界観の一端を感じていただけるのではということで、大切にしている演目のひとつです。
 で、はい! 最後はジョゲ・ブンブンです。去年いらした皆さんはご承知かと思いますが(笑)、観るのもよし、踊るのもよしです(笑)。もし一緒になって踊ることで楽しんでいただけるなら、ぜひ、踊り手の誘うままに舞台に出てきてくださいませ。よろしくお願いします!



   
07月28日 プログラム編集作業の途中で(その1)
  阿佐バリまでのあと10日! いよいよでございます!!
 今年は昨年の冷夏とは正反対の真夏日めじろ押し(?)な毎日。すでに南島モードに入っている方も多いかと思いますが(バリや八重山より体感温度は東京のほうが暑い!? 笑)、われわれ出演者・スタッフも、第4コーナーを回って最後の追い込み、末脚勝負(爆)です。
 今、当日皆さんにお配りするプログラムを作成しているところ。各演目の解説原稿は、基本的にそれぞれ踊り手の代表の方に書いていただききました。中には解説だけでない「思い」も伝わる文章もありで、けっこういいなぁなんて思ったり。当日、ぜひご一読いただければ幸いです。
 さて、プログラムの編集作業をしながら思ったこと+少し裏話(笑)も含めて、今年の見どころをザクッとまとめてみましょう。
 第1日目。1曲目の「スカール・ジャガット」は、私的には「花をまかない花まき」(爆)。や、単純に「歓迎の踊り=花まき」という私の固定観念のせいです(笑)。でもこれは奉納舞踊の「ルジャン」、それもトゥンガナン村のスタイルから着想した踊り、との原稿を読んで、「なるほど!」とあらためて納得した次第。
 2曲目の「レゴン・ジョボッグ」。去年のペアがバイオレンス(爆)なら今年はエレガンス。でも、戦いのところは見事に豹変しますよ(笑)。
 3曲目「トペン・クラス」はバトゥアン村バパ・ジマットのスタイル。私も今年の初めに2週間ほど習いましたが、緩急に富んだ構成も見どころです。
 4曲目はうさぎの踊り「クリンチ」。子どもが踊っているのは観たことがありますが、オトナ版ならでは見どころは……バニーコスプレ?(違うか。笑) でも、間違いなく可愛楽しいノリで前半のラストを盛り上げてくれることと思います。ちなみにこのメンバーは東京・神奈川・名古屋在住とあって、練習も東京と名古屋の2カ所でやっているとか。ご苦労さまです。
 さて、休憩後の後半は今年の目玉のひとつ、八重山舞踊から始まります。有名な竹富島の「種子取祭」からの奉納芸能を3曲。いつかはこの祭りの日に島に行きたいと思っているんですが、いまだ願い叶わず(苦笑)。でもその一端を今回観ることができるとあって、とても楽しみにしています! 三線とうた、笛、太鼓はもちろん生演奏。総勢30名を超えるメンバーの中には在京の沖縄の方はもちろん、仙台から参加という方々も! こちらもみんなそろっての練習はたいへんなことだろうと思います。ありがとうございます。
 八重山舞踊に続いて再びバリ舞踊を2曲。「レゴン・ラッサム」と「トペン・トゥア」といった皆さんにもお馴染みの曲です。「レゴン・ラッサム」は完全版ではありませんが、バリの定期公演などで行われているものより長くなってます(プンガワ、プンゲチェあり)。スタイルは今回もプリアタンです。
 阿佐バリ3回の中で毎年演目に上がっているのが「バリス」「テレック」と、この「トペン・トゥア」。もちろん踊り手は替わっていますけどね(笑)。「トペン・トゥア」、これまではバパ・トゥトゥルのスタイルでしたが、今回は「トペン・クラス」同様、バパ・ジマットのスタイルです。
 というわけで本編はここまで。このあとはお待ちかね(!)のお客さまと一緒に踊って盛り上がる時間です。今回は八重山舞踊の皆さんがいるので、バリ舞踊のジョゲではなく、思い切って「モーヤー」(沖縄本島でいうところのカチャーシー)をやっていただくことにしました。踊り方は自由。ぜひ皆さんもご参加ください! よろしくお願いします!!
 かなり長くなってしまったので、2日目については次回に。



   
07月12日 阿佐ケ谷の商店街で
 阿佐バリのチラシが出来上がってから、いつもご協力をいただいている阿佐ケ谷の各商店会に今年も宣伝のご協力をお願いに行っていたんですが、その中のひとつの商店会の会長様から、「近々恒例の市が出るから、そこで宣伝したらどう?」とありがたいお言葉をいただきました。
 それが先日の日曜日です。
 テーブルをひとつ貸していただけるというので、それならばと、こちらも男子はバジュ・サファリにサプッ、カイン&ウダン、女子もクバヤ、カイン&スレンダンでキッチリ正装して、ラジカセ持参でガムランを流しながら(笑)阿佐バリのチラシを道行く皆さんに配ったのでした。
 配っていて感じたのは、さすがに3年目ということもあるのでしょうか、「これ知ってる!」「去年観に行ったよ」「今年もやるんだ」「楽しみにしてます」「観に行きます!」といった声が、思いのほかたくさん聞かれたこと。世代を超えたそのリアクションに、地元で認知されてきているのが肌で実感できて、「よっしゃー! やるぞー!!」てな気合いを一気に充電(笑)、ホントになによりもうれしかったです。
 ちなみにこの日、メインイベントはサンパ・パレードだったんですが、これを観ていて「バラガンジュールはいける!」と確信しましたね。ゼッタイ楽しいです。もうウキ2ワク2ドキ2!!(古……爆)





   
07月08日 太陽のしわざ?
 暑くなってきましたねえ。強くなった陽射しが、また今年の祭りを呼んでいます。
 ところで先日、短い日程でしたが、八重山に行ってきました。石垣島を拠点に黒島、竹富島へ。
 黒島は初めてだったんですが、ホントに平べったくて(笑)なんとも柔らかな空気の、とても気持ちのよい島でした。
 ちなみに今回の八重山、ちょうど梅雨明け翌日ということで陽射しが強いったらありゃしない(爆)。黒島でも竹富島でもチャリで動いていたので、腕が見事にドカタ焼けです(爆)。いやあ、バリに行ってもこんなに焼けませんって。マジで。
 バリにいるときは基本的に日中出歩きませんし、もし外に出てもできるだけ木陰で涼みますからね。ところが、黒島は、なんだろ、隠れるところがないっていうか(笑)、とにかくどこにいてもさんさんと太陽が降り注いでいるような感じでした。「ああ、ここは陽の島なんだな」と。
 ただ、天気で印象は変わりますよね。たとえば私の場合、小浜島に初めて行ったときはずっと曇天で雨も降ったので、ちょっと寂しい印象。波照間島に行ったときも、今にも雨が降りそうな空模様と枯れた土地から、こちらは厳しい島といった印象を持っています。
 もちろん、何度も通っているとその島のいろいろな表情を見ることができて、それで印象も変わってくるんですけどね。
 今回の旅、仕事や阿佐バリのことでいっぱいいっぱいになっていたので(苦笑)、ちょっとパワーをもらいにいこうかなと。でも、これまではそういうときに、天河や熊野、伊勢、三輪山などの紀伊半島を巡ったり、沖縄でも久高島とか斎場御嶽とか、それはもう気の強い場所に行って何かをいただいていたように思うんですけど、今回はとにかくゆるめに行ったのかな。
 早い陽射しに誘われて目を覚まし、昼ひなたの陽から逃れて風の通る店でそばを食い、陽も気温も落ちるころに街にくりだして、夜通し泡盛と料理で口も身体も軽くなる(爆)。それはもう至福のときでございました。実は、これこそまさに太陽の恩恵、ですかねえ(笑)。



   
06月28日 生田祭り情報
 突然ですが、「生田祭り」のインフォメーションです。
 去年は「ジャウック・マサル」というジャウックわらわら(爆)の曲で参加させていただいたのですが、今年はソロのジャウックを踊らさせていただきます(笑)。
 演目は他に、トペン・ダラムやオレッグ・タムリリンガン、花まき(ゴメン! ペンデットだっけ?)などなど。そして目玉のトペン・ルバノは阿佐バリの前哨戦よろしく、初お目見えとのこと!
 加えて、妖艶なベリーダンスもありますよ。色気では、バリ舞、完全に負けてます(爆)。
 というわけで、みなさんお誘い合わせのうえ、7月10日は生田に集合!

「真夏の夜のEXOTIC WORLD」
日時/2004年7月10日(土)17:30-19:00
場所/JAセレサ川崎(特設会場 小田急線生田駅下車 北口徒歩1分)
入場無料





   
06月23日 トペン・ルバノはおもしろい!
 今年の阿佐バリは「楽しい系」の演目がそろいましたね。1日目にはバニーちゃん、じゃなくって、愛らしい(苦笑?)ウサギの踊りの「クリンチ」がありますし、2日目には赤猿さんがすばしっこく動き回る「あんた、猿や!」(爆)じゃなくって、「アンタサルヤ」があります。
 そして極めつけは第2日4曲目の「ウィラ・ルバノ」(通称トペン・ルバノ)という踊り。ひょうきんなお面をつけた踊り手がコミカルな振りで笑わせたり拳法の練習をして仲間割れをしたりと、それはもう大爆笑……らしいんですが、実は私、この踊りを観たことがないんですよ。でもそれじゃ実行委員長的にヤバイだろ(笑)ってなわけで、今回出演してくれる皆さんが練習しているところにお邪魔して見学させてもらいました。
 いやぁ、マジで楽しいです! 振りのひとつひとつはきっちりバリ舞踊なんですが、その組み合わせ方が秀逸! かなりベタに笑わせてくれる部分もあって、これはもう「ドリフ系」!?
 実は見学に行ったのは1カ月近く前(ネタが古くてすみません)。そのときはメンバーも半分ぐらいでしたし、まだこれから作っていく部分もあるとのことでしたが、それでも十分にこの踊りの楽しさ、おもしろさが伝わってきましたよ。
 というわけで、今年注目の第一は「楽しい系」。皆さんご期待くださいませ。
 ところで「ルバノ」のその後の演出はどうなったんだろ? また見学に行っちゃおうかな。



   
06月15日 どんどんと四方に伸びて大きな広場が!
 ようやくインフォメーションに今年の演目と出演者をアップしました!
 掲示板にも書きましたが、こうやってひとつにまとめて全体を眺めてみてみると、よくぞこれだけの人が阿佐ケ谷に集まってくれたなと(喜)!「涙ちょちょきれい〜〜(あやや? 爆)」でメンバーを眺めながら、胸をワクワクさせておりまする。
 個々の演目については、いろいろお伝えしたいこともあるし書きたいこともたくさんあるので、これからあまり日を空けずに戦場で書きます(阿佐バリ戦場日記? 笑)。
 ただ今年は、出演していただく皆さんだけじゃなくて、四方八方、たくさんの方面に阿佐バリを認知していただき、ご協力をいただくことができて、ホントにうれしいです。
 一例を挙げますと、3年目にして在日インドネシア共和国大使館の後援をいただくことができましたし、カフェウブドのAyuさんの力で、これまでにはなかった広い分野の方にこのイベントのことを知っていただき、ご協力を得ることができました。そうした皆さんのお力添えのおかげで、この祭りが私たちとインドネシア・バリを結ぶ交流の場としての一躍を担えるような、そんなベース作りが着実にできてきているのかなということを実感します。……なんかえらそうですみません(汗)!
 さらに今年は沖縄・八重山(竹富島)の芸能を受け継いでいる皆さんともつながることができたのも、ひとつの大きな縁の結実です。
 これで今年は神明宮にはどんな風が吹くんでしょう!?
 バリ島から北上、南シナ海から赤道越え、太平洋を渡り、ひょっとするとたくさんの島々の記憶も連れて、八重山諸島に打ち寄せられた波と風……そんな大きな芸能やら空気の流れが感じられるような一風を神明宮に吹かせたいと思います。はい。



   
06月04日 阿佐谷七夕祭連絡会議に出席!
 掲示板にも書きましたが、今日は今年の私たちのX-dayでした。
 ちょっと順を追って説明しますと、この阿佐バリは第1回より、地元商店会の一大イベントである阿佐谷七夕祭とリンクする形で開催させていただいています(去年はフライングで日程がずれてしまいましたが・汗)。私たちとしては、毎年各商店会の皆さんにもろもろお世話になって開催しているわけですが、やはり会場を神明宮に限ってきたことで、「街に開かれた祭り」という思惑は、実際に目に見える形では実現していませんでした。
 何かいいプランはないかと模索していたとき、ガムランパフォーマンスグループ「スカ・チタ」からバラガンジュールでの参加を表明していただけたことで一気に視界が開けて、「バラガンジュールで街に出ていくぞ!」とばかりに気合イッパツ(笑)、「今年はこれで行くんでよろしく!」とばかりに、お伺いを立てて(弱気・爆)みたんです。
 もちろん、それで簡単に「はい、そうですか」とはいきません。「なら表に出てこい」というわけで、神楽殿さんに付き添ってもらって出かけたのが今日の連絡会議だったんです。
 会議というよりも、「今年の阿佐谷七夕祭をみんなで頑張って実現しましょう!」という顔合わせ的な意味合いの場でしたが、杉並区長をはじめお歴々の皆さまの前で、七夕祭の実行委員長から阿佐バリのことにも触れていただき(ジャワの踊りと言われましたが・苦笑)、あらためて認知していただきました。
 そうした中で、ではどうしたら街に出ていけるのか(具体的なツメはまだまだこれからですが)、とりあえず協力しようといってくださる方と話ができましたし、警察署長からも具体的な申請のアドバイスもいただきました。
 正直、簡単なことではないというのは身に染みてわかりましたが、それでもこの阿佐バリを阿佐谷の皆さんが徐々に意味のあるものとして、また楽しみのひとつとして、理解していただけてきていることを本当にうれしく思います。
 というわけで、気合、入りましたよ! バラガンジュール、いい形でできるように頑張りまっす!



   
06月02日 演目順が確定しました!
 先週の土曜日、羽根木公園内で行われた音工場の発表会で仮チラシを配ったからでしょうか、最近ご無沙汰していた友人から「今年も行くね」と連絡をもらいました。やっぱり宣伝は大事ですね。というわけでこれから本チラシの作成にかかります。
 で、ようやく今年の演目と出演順を決めました。詳細は近日中にインフォメーションでアップしますが、とりあえずひと足早く、簡単ですがお知らせしておきます。

Pesta Tari Bari "ASAGAYA"
第3回阿佐ケ谷バリ舞踊祭
バリ......八重山......阿佐ケ谷
「海を渡る祝祭」

8月7日(土)17:30
1.スカール・ジャガット Sekar Jagat
2.レゴン・ジョボッグ Legong Jobog
3.クリンチ Kelinci
4.トペン・トゥア Topeng Tua
〜休憩30分〜
5.八重山のうたと踊り
 1.そうじかち 2.真栄節 3.馬ぬ者 4.まみどーま
6.タルナ・ジャヤ Teruna Jaya
7.レゴン・ラッサム Legong Lasem
8.モーヤー(カチャーシー)

8月8日(日)17:30
1.ペンデット Pendet
2.アンタサルヤ Antahsalya
3.ジャラン・テジ Jaran Teji
4.ウィラ・ルバノ Wira Rebana
〜休憩30分〜
5.創作バラガンジュール(=行進のガムラン)「ラマヤナ・スカチタ2004」
 Kreasi Balaganjur "Ramayana Suka Cita 2004"
6.レゴン・チャンドラカンタ Legong Candrakanta
7.バリス Baris
8.テレック Telek
9.ジョゲ・ブンブン Joged Bumbung

5/11にお伝えしたときから若干曲順の入れ替えなどがありますが、全体の流れから今年はこれで行くことにしました。詳しい出演者等は後日のインフォメーションをご覧くださいませ。



   
05月20日 演目追加情報
 今年の演目(5月11日決定のもの)はご紹介済ですが、新たに8日(日)の演目として「アンタ・サルヤ」(内藤 愛/前田 紀子)が追加されます。先日のシナール・ビルー公演「森のざわめき」で本邦初演(たぶん)した踊りで、2匹の赤猿によるコミカルな動作がとっても楽しい演目。さてさて、神明宮の境内でどのようにみせてくれることでしょうか。
 またテレック研究会の皆さんによる「テレック」に、私もジャウック(最後のパート)で参加することになりました。この2年、グナクソ村、スミニャック村と、一般にはおそらく観る機会の少ないテレックを披露していただいていたのですが、今年はウブド村のテレックです。どうぞお楽しみに。
 7日、八重山の歌と踊りを披露していただく「舞嘉利者」の皆さんによる演目は、今のところ「そうじかち」「馬ぬ者」「まみどーま」など4曲を予定。
 その他まだ未定になっているものも含めて、来月前半にはきちんとした形でインフォメーションします。そうそう、今年のテーマイラスト、とってもいい感じに仕上がりそうです!って、まだラフを見せてもらっただけですが(笑)。でもね、構図がすごくいい! ね、tottokoさん!



   
05月13日 今年はお店が充実!
 前回、今年の演目を発表しましたが、ちょっとスクロールして日付を見てください。5月11日ですね。実は去年も「演目決定!」を戦場に書いたのが、ナント! まったく同じ5月11日(ウソだと思ったら去年のページをご覧あれ)。ヤ、狙ってないですよ。マジ、偶然です。でも何だか、自分のサイクルに忠実というかゴールデンウイーク明けから「よし、やるぞ!」と思うまでの長さが一緒というか、ホント、我ながら単純すぎてビックリです(苦笑)。
 ま、それはいいとして、演目の見どころの前に、もうひとつ耳寄りな情報を。
 第1回、第2回と「ガドガドクラブ」が一手に屋台(飲食関係)を引き受けてくださっていたんですが、さすがにあの人出だとさばききれない(とくに休憩時間に集中してしまうので)ということもあり、今年から出店を増やすことにしました。
 飲食関係での目玉は、大崎の有名バリレストラン「カフェ・ウブド」が出店してくれることになったこと。メニュー詳細は未定ですが、本格料理を楽しんでいただけることと思います。そのほか、雑貨や調味料、インスタント麺などの販売も予定しているので、今年は出店のほうもとっても賑やかになりそう。もちろんガドガドクラブも出店しますので、この2回でファンになっていただいた皆さん、お楽しみに!
 出店関係の詳細も、決まり次第随時お知らせしますのでチェックよろしくです!



   
05月11日 今年の演目を発表!
 ゴールデンウイークが終わってから、どうもはっきりしない天気が続いていますが(って、前回も出だしは気候の話をしたような?・笑)、阿佐バリのほうはそろそろはっきりさせていきましょう!
 さて、今年の演目です。まず現時点で決まっている演目をずらっと挙げますね。ちなみにまだ演目順/踊り手は、最終決定ではありませんってことで。

8月7日(土)
●スカール・ジャガット
市川 智子/車田 れい子/高橋 ニナオミ/松村 綾子/Ratna 富澤 香寿美他
●レゴン・ジョボッグ
篠 牧子/山下 佐久美
●タルナ・ジャヤ
小林 純子
●トペン・トゥア
松重 貢一郎
〜休憩30分〜
●八重山民謡メドレー
宮薗 あき子&舞嘉利者
●クリンチ
下川 ゆかり/長谷川 裕子/松田 あゆみ/松田 由紀子/若林 めぐみ
●レゴン・ラッサム
加藤 雅子/狩野 南/高比良 志乃
●ジョゲ・ブンブン
有志&お客さま

8月8日(日)
●ペンデット
深崎 彩恵子/他
●バリス
大久保 哲
●ジャランテジ
車田 れい子/斎藤 尚子/関口 朋子
●ウィラ・ルバナ
大西 淳/小原 妙子/田村 裕美/土屋 弘実/林田 圭緯子/細金 久美
〜休憩30分〜
●クレアシ・ブレガンジュール
櫻田 素子&スカチタ(penari:尾崎 元子/林 宏子/山室 祥子/芳野 未央)
●テレック
市川 智子/佐味 千珠子/鈴木 理伊/宮薗 あき子/吉野 保子
●レゴン・チャンドラカンタ
加藤 雅子/長谷川 亜美
●ジョゲ・ブンブン
有志&お客さま

と、こんな感じです。
まだ交渉中のものもあるので多少演目は増えると思いますが、今年もかなり大胆な選曲(とくに8日が)で楽しんでいただけるのでは、と思っています。
 感想・ご意見はぜひ掲示板にて。で、両日の見どころ・詳細は、次回の戦場で!



   
04月24日 何やらまわりが活気づいて
 気候がよくなったせいか、そろそろ皆さん、活動し出す時期だと見えて、いろいろと公演のお知らせやら近況報告などが舞い込んできています。とくにこのところ、かつての演劇仲間の近況や公演情報が立て続けに来たこともあって、「みんなまだ現役でやってるんだなあ」と、ニヤリとさせられました。でも今はみんな踊り系に行ってて、演劇をやっている人はほとんどいない。何故だ!(笑)
 そんな中で、当時の劇団メンバーが参加する正統派(?)演劇の公演が、このゴールデンウイーク中にあります。5月1日〜5日までザムザ阿佐ケ谷という小劇場で、小野不由美原作の「東亰異聞」というミステリー(?)をかなり忠実に再現しているとのこと。チケットはほとんど完売状態らしいですが、昔のよしみ(笑)と劇場が阿佐ケ谷つながりってことと、あと、阿佐バリ出演者もちょこっと出るので、宣伝しちゃいました(笑)。
 それから5月15日には、これはホームグラウンド(笑)のバリ舞ですが、「森のざわめき」が彩の国さいたま芸術劇場で上演されます。掲示板にも告知を書きましたが、阿佐バリでもおなじみのプナリ(踊り手)さんたちが多数出演していますし、なかなか凝った演出を見せてくれるとのこと。こちらも楽しみですね。
 こうやってまわりが活気づいてくると、つられて自分も元気になるというもの。はい、根が単純なので(爆)。阿佐バリもこの勢いに便乗してダッシュ……といきたいところなんですが、でもタイミング悪く、仕事がピークの真っ最中で四苦八苦(泣)。う〜ん、キビシイ!



   
04月14日 今年の阿佐バリは……
 掲示板にも書きましたが、今年の阿佐バリ、第3回阿佐ケ谷バリ舞踊祭の日程が決まりました。8月7日(土)8日(日)の2日間です。
 この日程、実は3月中旬には決まっていたんですが、何で今まで発表しなかったかっていうとタイトルが決まらなかったから(苦笑)。で、また決まってません(笑)。去年はつるっとピッタリのタイトルが浮かんだんですが、今年は難産です。なのでもう少しお待ちください。
 演目のほうも8割方は決まりました。
 ただ、プログラムを組むにはトータルタイムの調節や曜日限定の出演者などのこともあって、まだフィックスできない状態。それに伴って開演時間もまだお知らせできないと。いやはや……。
 確かなことが言えなくて何とももどかしいんですが、でもこれはこれで、楽しい時期でもあるんです。
 いろいろな流れがあるひとつの場所に集まってきて、混ざり合いながら形になっていこうという気持ちがあって、でもまだカシッとした固いものじゃなくて、ゼリー状というか、ちょっとした加減や新たなアイデアでまだまだ化けます(笑)っていう、そんな感じが私には楽しいです。
 そんな中で、今回、出演してくれる予定の踊り手の顔ぶれや演目から私が感じているのは、外に向かうエネルギーみたいなもの。前2回に比べて今回はより開放的で動的なものになりそうです。次回演目をお伝えすれば、その理由はすぐわかるでしょう!


   
03月01日 練習のことなど
 先日は去年8月以来のカフェ・ウブドでしたが、なかなか楽しかったです。食事をしているお客さまが相手なので、トペンものはつかみではずすと思いっきり引かれちゃうこともあるんですが(笑)、でも今回は最後まで興味を持って観ていただけた手応えがあり、私も楽しんで踊れました。ちなみに3月13日にも同じグループのステージがカフェ・ウブドであり、私もまた出演させていただく予定になっています。もしよろしければお出かけくださいませ。
 ところで今回のトペン・クラスは、前回も書いたように、新しく習い始めたジマット先生に教わった振りで踊りました。これまでにトゥトゥル師匠にもトペン・クラスは習っていたので(短い期間でしたが)、「ごっちゃになって苦労するかも……」と習う前は思っていたんですが、もう「まったく違う!」というくらい違ったので(笑)、苦労はしませんでしたね。
 今回のバリ滞在は2週間。私にしてみればまずまず長いほうです。でも踊りを習うにはやはり足りない日数なのでしょうね。振りを覚えて繰り返し踊りながら形やタイミングの修正をしていくわけですが、踊り込みが足りないと何もかもが大ざっぱになりがちです。
 それでもジマット先生は、2週間なら2週間なりにできるレベルで形になるよう練習のプログラムを組んでくれたのでしょう。なんとかトペン・クラスとトペン・トゥアを(かなりベーシックなレベルですが)形にしてもらうことができました。
 しかし今回あらためて思ったのは、優れた先生(踊り手)の後ろについて、一生懸命その真似をしようとすることこそ一番の練習法だ、と。
 なんていうか、先生の後ろについて見てると踊りの情報量がすごいんです! 最初はどこから手をつけていいのかわからずパニックになりましたが(笑)、とにかくひとつずつ少しでも同じようにできるようにと食らいついて(笑)、まあ、そうして残ったものがこの2週間で得たもの、ということになりましょうか。今から振り返ると、踊りに入っていく感じとか呼吸や気持ちの流れとかは、とくに勉強になったように思います。でも、これを日本で維持していくのが、これまたたいへんなんですけどねぇ(苦笑)。



   
02月28日 始動!
 今夜、大崎の「カフェ・ウブド」というインドネシア料理店でバリ舞踊を踊ります。演目は掲示板にも書きましたが、プルマタ・サリのMさんS*2さんによる花撒き「パニャンブラマ」と私が踊る仮面舞踊「トペン・クラス」。冬の間冬眠していた私ですが(笑)、ボチボチ始動ということで今年の第1弾・踊り始めですね。
 去年は1月12日にふたつのイベントの掛け持ちという、とんでもないスタートを切ったわけですが(詳細はを2003年1月25日をご参照ください)、その後は間隔があいて、ちょこちょこと踊るようになったのは5月からでした。それから比べると今年は早い始動ですね。というのも、すでに3月と4月、そして6月の公演のお誘いを受けているんです(詳細は追って)。なので気持ち的にはもう「いつでも踊ります態勢!」ってわけ(笑)。
 さて今夜は、今回の渡バリでジマット先生に習ってきたトペン・クラスを踊らせていただきます。去年9月の神明宮例大祭で踊ったときの同曲とは振りも演奏も変わったので、おそらく印象もかなり違うのでは? というわけで、興味のある方は今夜ぜひカフェ・ウブドへ!



   
2004年02月16日 久しぶりのバリ!
 1月24日から丸々2週間の滞在で、ホントに久しぶりにバリに行ってきました。第1回阿佐バリでジャウックを踊るため、トゥトゥル師匠にプルバイキしてもらいに行ったのが2001年5月。で今回、先生について踊りの稽古をしたのはそのとき以来……。いやはや、自分でもビックリするぐらい、随分とご無沙汰したものです(苦笑)。
 でも、「久しぶりのバリというのもなかなかいいぞ」というのが、実は今回の印象というかリアルな感想なんですよ(笑)。
 まず何よりも「バリの夜は怖い」。これ、久しぶりに感じましたね。
 夜、空港に着き、迎えに来てもらった車に乗って宿に着くのは11時近く。宿のみなさんとひと通りの挨拶をして、部屋に入り最低限の荷物を出したら、もう夜中の12時です。翌朝は踊りの先生のところに挨拶に行くことを考えると早く寝なきゃなんですが……、これが寝られません。東京生活にどっぷり浸かっていたせいか、真っ暗な中にいろんな気配がするのが怖くて怖くて(爆)。
 ちなみに、私の泊まっていた部屋は、家族が暮らしている母屋から少し離れたところにあったので、よけい人気がしなくて。さらにそこの宿というか家はそうそう旅行客が来るわけではないので、その部屋も「ここに人が泊まるのはいつ以来なんだろう?」というぐらいの人気のなさ。なんか人間なんてまるっきし自然に負けてるって感じなんです(笑)。
 もちろん、私が着く前に一応掃除はしてくれています。でもそれは南の島のこと。すでに我がもの顔に虫類が大活躍(爆)。夜の静寂を引き裂いて大とかげトッケイが屋根の上から奇声をとどろかせたかと思うと、蚊やヤモリはもちろん、小さなサソリ(?)やゴキブリ、大カマキリ(!)、クモ、あと名前のわからないさまざまな怪虫たちが、もれなく孤独な日本人旅行者の寂しい夜を慰めに来てくれます(私は呼んでませんっ!・爆)。
 そうかと思うと、飛行機の飛び去る轟音が、まるでこの部屋をめがけて墜落してくるのかと思うぐらい間近に聞こえてビックリし(バリは音伝導率がすごくいい!)、バナナの葉がこすれる大きな音にまたビックリし、もう「早く朝になってくれ〜!!」ってなもんです。
 そんなわけで、いったん弱気になってしまうと、見るもの聞くもの触れるもの、何もかもが怖いものに思えてしまい、そこはもう妖怪変化が跳梁跋扈するあやかしの世界(ちなみにこの日はクニンガンだった)。
「えぇっ? 今、窓の外に明かりが横切った……よね!?」
「風がないのに、なんで葉っぱが激しく揺れてる? それもなんで1枚だけ??」
「もう、絶対なんかいる! いないはずがない! いないでか!! はぁはぁ(泣)」
 ……私らは普段、いかに人工的に安全な環境を作ってきているのかがよぉーくわかりました。そして、そんな怖い夜がなんと2晩も続いたんですね。でも、人間の順応力というのはおそろしくて、3日目にこれを普通のこととして受け入れてしまった自分が、マジで一番怖かったです(爆)。


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