楽譜  対照譜「宮城道雄作曲集」
 
 1《遠砧》 2《虫の武蔵野》 3《都踊》 4《比良》 5《唐砧》 6《若水》
 7《高麗の春》 8《御代の祝》 9《花紅葉》 10《千代の寿》 11《軒の雫》
 12《喜悦の波と花と》(パート譜付) 13《秋の庭》(パート譜付) 14《春の夜》
 15《秋の初風》(パート譜付) 16《初 鶯》 17《中空砧》 18《都 踊》三絃パート譜
   
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 《宮城道雄童曲集 1.2.3》(五線譜付)   〔CD:「童曲集1」に対応〕
 「箏基本奏法学習のための さくら-主題と変奏-」
 DVD   「箏 〜さくらを弾きましょう〜」   〔楽譜:「さくら」の主題部分に対応〕
 CD
 「安藤政輝 宮城道雄を弾く-8 秋のしらべ」(2023/11/22発売)
 「安藤政輝 宮城道雄を弾く-7 春を謳う」
  「安藤政輝 宮城道雄を弾く-6 童曲集1」(カラオケ付)
 〔楽譜:童曲集1〜3 に対応〕
 「安藤政輝 宮城道雄を弾く-5 春を奏でる」
 「安藤政輝 宮城道雄を弾く-4 尾上の松〜こんかい」
 「安藤政輝 宮城道雄を弾く-3 道灌〜壱越調箏協奏曲」
 「安藤政輝 宮城道雄を弾く-2 箏独奏曲全集」
  「春の海〜水の変態 安藤政輝 宮城道雄を弾く」
  ◎及川公生の聴きどころチェック
84(Jazz TOKYO)      
  名手と共演「春の海カラオケ」
  「安藤政輝 箏の世界 3」
  「安藤政輝 箏の世界 2」
  「安藤政輝 箏の世界」
書籍  改訂版『生田流の箏曲』 概説書 出版:講談社エディトリアル
 『音楽表現学のフィールド』(共著)「箏・箏曲における異文化受容の歴史」  出版:東京堂出版
論文   「箏と十七弦における撥弦動作の時間的解析」  東京芸術大学博士論文 1982年
 「Koto Scales and Tuning」  日本音響学会英文誌 1989年
記事   「 宮城道雄童曲集、CDに」  東京新聞 2016/12/26
 「 2002年度 邦楽の学校教育採用に寄せて」  東京新聞 2001/4/2
 「和楽器導入における問題点と展望」  『音楽教育』2000/1/10 提言
 名流 「メカに強く日曜大工に夢中 -- 安藤政輝(筝曲家)」  東京新聞 2000/9/9
  名流 「筝曲157人が結集 -- 東京で初の指導者講習会」  東京新聞 2000/7/15
 -- ひと -- 「宮城道雄全作品演奏を目指す 安藤政輝さん」    毎日新聞 1994/9/27
 Professional's Eye
「宮城道雄の最後の弟子として・・宮城全作品の演奏という、未曽有の作業に情熱をかける」
 VISA 1992/10/01
 「箏・三絃の稽古を始めるにあたっての問題点」  邦楽社『季刊邦楽』 1992年夏号
 「宮城箏曲」全300曲 シリーズで
  --「最後の弟子」安藤政輝がリサイタル
 読売新聞 1990/2/7
 「コロリン・シャン お師匠さんは高校男子」            アサヒグラフ 1952/12/21
  「コンピュータと私の夢」  東京藝術大学学内誌

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「箏と十七弦における撥弦動作の時間的解析」 (博士論文 1982年)
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箏と十七絃との合奏において、低音楽器の演奏が遅れがちであることを、音響学的・生理学的実験によって証明し、演奏技術向上のための指針とした。

Summary
  When an inexperienced 17 string koto player performs in ensemble with a 13 string koto, the time lag between the larger 17 string koto in relation to the smaller 13 string koto is often a problem. This research compares and analyzes the structure of the time succession in both instruments with the following points in mind;


l) performer’s action

 -- commencement of player’s muscular movement
 -- plucking of the string with the finger pluck

2)  vibration of the instrument

   -- commencement of the string vibration
    -- creation aud transmission of sound


3) various aspects of the instrumental sound and acoustics as measured from listenerts position

4)  various aspects of the instrumental sound and acoustics as judged by the listener’s perception

The main body of data for the experiment came from subjects who were practiced performers , teachers , or their apprentices. In this experiment , 2 players were recorded playing on a 17 string koto and 13 string koto simultaneously. Then the following differences were reoorded and analyzed:

l) the EMG of certain muscles in the performer

2) wave patterns of the vibration of the two koto’s acoustical bodies

3) the sound as heard from the listener・fs position ( about 5 m in front ot the instruments)

This experiment made clear the following points:

I . As concerns the instrument:

The time required for the sound to peak, and the "touch noise"( the time required to overcome the noise of the finger pluck as it hits the string ------NB, the so called "touch noise" is a performance technique which occurs frequently.) is about 9 ms longeir in the 17 string koto than the 13 string koto.

II. As concerns the performer:

When both instruments were plucked simultaneously, it was noticed that the abductor policis brevis muscle of the thumb moved before the flexor carpi ulnaris muscle of the arm, however, it was also observed that in the case of the 17 string koto, both of the player's arm and finger muscles clearly began to move earlier than the same muscles of the 13 string koto player.

III. As concerns the listener:

In order to allow the listener to hear the sound of the two koto simultaneously, it was realized by this research that the two instrunents must actually be plucked at nearly the same time (plus or minus 5 ms timed from the beginning of free vibration), though transient characteristics of sound generated from each instrument are quite different from each other.

Conclusion:

In considering the three points mentioned above , the conclusion was reached that in order for the two instruments to be heard simultaneously, the performer on the 17 string koto must always keep slightly ahead (about 26 ms) of the 13 string koto player. Furthermore, when a performer changes instruments from a 13 string koto to a 17 string koto, the performance must be undertaken with full cognition of the existence of this time lag.

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「Koto Scales and Tuning」(日本音響学会 1989年)
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箏の調絃がピタゴラス律によっていること、およびピアノにおけるのと同様な音程拡張現象を含んでいることを実験によって証明、その合理的調絃方法を提案した。


要約


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*

『音楽表現学のフィールド』 (共著)
 日本音楽表現学会(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jmexs/)編
東京堂出版  ISBN978-4-490-20721-7  
2010/12/15 発売(完売)
第1部 音楽における異文化受容
第2章 演奏における異文化受容
    
 3. 箏・箏曲における異文化受容の歴史 
 
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  宮城道雄童曲集、CDに    (東京新聞 2016年12月16日付記事)
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宮城道雄・S作品演奏を目指す 安藤政輝さん (毎日新聞 1994927日付記事)
 安藤政輝トップ 著書・発表論文・記事 毎日新聞 1994927日付記事



*毎日新聞 1994年9月27日付記事
--ひと--


宮城道雄全作品演奏を目指す 安藤政輝さん


*「明治維新以来、西洋音楽にのみ込まれて日本音楽が滅亡しかけた時、宮城道雄は西洋音楽を消化し、日本音楽の土台の上に新しい音楽を作り上げた」と、師を評す。演奏家として初めて、学術博士の学位を取った研究家でもある。
*三年前から、三百五十曲に及ぶ師の全作品演奏を思い立った。今年は道雄の生誕百年でもあり、八回目の演奏会(十月十二日、虎ノ門ホール)は、オーケストラとの協奏曲四作品を、松尾葉子指揮の東京交響楽団との共演で一挙奏す。だれも試みたことのない挑戦だ。
*「直接教えてもらった年少の弟子として、記録を残しておきたいのと、多くの人に聴いてもらい、その素晴らしさを知ってもらいたい」から。今回が終わるとようやく八十三曲になる。
*小学生二年のとき、姉のおけいこについていって、箏の音の美しさに魅せられた。高校時代にはすでに弟子がいた。
*大学(国文科)の卒論が、源氏物語に出てくる琴について。担当の故池田弥三郎教授も「箏曲一筋に行きなさい」。
*箏曲の演奏会は実は毎週どこかで行われているが、身内だけの会に甘んじているという。ここ数年、ようやく音楽の授業に邦楽を取り入れようという機運が出てきたが、教えられる先生がほとんどいないのが現実。先生の再教育にも情熱を燃やしている。
*(鈴木志津子)
東京都出身。宮城道雄、喜代子、数江氏に師事。東京芸大大学院を経て、同大助教授。49歳
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*VISA 1992年10月1日付記事
--Professinal's Eye--

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 読売新聞 1990/2/7 記事(縦書き)
「宮城箏曲」全300曲 シリーズで
「最後の弟子」 安藤政輝がリサイタル
昭和三十一年に他界した箏曲の宮城道雄は、生涯に「春の海」「桜変奏曲」など三百曲を作曲した。その全曲を十年かけて連続演奏するという「安藤政輝リサイタル」が、三月十六日午後七時、東京・永田町の星陵会館ホールで幕を開ける。

宮城道雄が亡くなったときは小学校六年生で、一番年の若い弟子だった安藤は、その年の全国邦楽コンクール三曲児童演奏部の一位に輝いた。
*以来、宮城喜代子、宮城数江の指導で頭角を現し、慶応大学文学部を卒業後、東京芸大大学院に進んだ。昭和五十七年には、音楽家初の学術博士に。
*これまでに十一回のリサイタルを開いたほか、新日フィル、名古屋フィル、大阪フィルの各交響楽団と共演したり、アメリカ、ヨーロッパ五か国で海外演奏や講演を行うなど、箏曲・宮城会の一員として活動の場が広い。現在は箏グループ「輝」を主宰。母校の都立日比谷高校や東京都教養教室の講師も務めている。
*「私は今までに先生の作品を六十七曲弾いてきました。が、演奏会は聞く方々に楽しんでいただくために、どうしても限られた曲に偏りがち。そこで私の勉強と宮城作品の次代への伝承を考え、全曲演奏というすごい夢を思い立ったんです」
*三百曲の中には、四十秒そこそこの手ほどき曲や短い童謡から、和楽器の合奏曲「日蓮」「松」、オーケストラとのコンチェルト「越天楽変奏曲」という三十分を超える大曲まである。
全曲演奏は、個人はもとより、どのグループの記録にも無い。宮城自身も公開の場では、ほんの一部しか演奏していない。
*「生意気なようですが、習作を含めたそのすべてを私が。一回に七、八曲をとり上げても三十数回はかかる計算です」
*第一回の曲目は、明治四十二年に十四歳だった宮城の処女作「水の変態」から、大正四年までに発表した「唐砧」「笛の音」「春の夜」「初鴬」「都踊」の六曲を選んだ。尺八の山本邦山が助演。宮城道雄記念館の吉川英史館長が解説する。
*「著作や著書は残りますが、演奏はその場で消える。しかし、この仕事を成し遂げれば、何か自分自身に大きなものが残せそうな気がする」と四十四歳の安藤の意気は高らか。
*今後、年に三、四回のリサイタルで、独奏と合奏を続ける予定。宮城の生誕百年にあたる四年後を、このシリーズの中間点にと目指している。
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*
東京新聞 「名流」 2000年9月9日付記事
--「メカに強く日曜大工に夢中 --- 安藤政輝(筝曲家)」
 

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*東京新聞 「名流」 2000年7月15日付記事
--「筝曲家157人が結集 --- 東京で初の指導者講習会」




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東京新聞 2001年4月2日 記事
 2002年度 邦楽の学校教育採用に寄せて
学術博士・箏曲家 安藤政輝 

 「学校音楽教育の中に日本の音楽を取り入れて欲しい」ということは、日本音楽関係者の切なる願いでした。
 明治以来、学校音楽では、ヨーロッパの特定地域の特定時代の音楽を中心に教えられてきました。また、これまでは日本の音楽の知識がなくても教師になれたのです。
 しかし、世界には、日本はもちろんあらゆる所にそれぞれの音楽があります。若い人が、豊かで鋭い感性を持った義務教育の間に、西洋の音楽だけではなく、自分の国にも世界に誇れる音楽があるということを知り、その上で個性に応じて好き嫌いを判断していけばよいのです。
 にもかかわらず、これまでは、日本の音楽はその判断のための土俵にのることすらもできませんでした。
 ところが、文部省の指導要領の改訂によって2002年度から「中学校においては、3年間を通じて1種類以上の和楽器を取り扱うこと」になりました。
 さらに教員免許法も改正され、教員になるためには日本の伝統的な楽器と歌唱の単位取得が必須となりました。
 これらによって、情勢はがらりと変わり、10年もすれば、西洋音楽も日本の音楽も両方教えられる先生が育っていって、日本の音楽教育もやっと本来の姿に近づいてゆくと思われます。
 昨年あたりから現職の先生方への講習会も盛んに行われています。
 箏曲(箏の音楽)は、学校音楽教育が始まった時にも、学校で教える必要などないと思われたほど、家庭音楽として学校音楽以外の場で広く伝承されてきました。
 しかし、現在の学歴偏重の社会においては、残念なことにせっかく始めた学習を受験勉強のために中断する例も多く見られます。
 生涯学習という視点から見たとき、高校までの若い時の12年は、その長さだけではなく、時期が問題なのです。
 その学校音楽教育で日本の音楽がこれまで以上に取り扱われることによって、日本の音楽に触れる機会が増え、あるいは学習者の中断が少しでも減るのではないかと大いに期待をしています。

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『音楽教育』 2000年1月10日号 提言








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長崎県音楽教員講習会4 2001/10/4(木)
10/5(金)

長崎県教育センター


「音楽教師が和楽器学ぶ 必修控え県が要請事業」     2001/8/29   長崎新聞記事

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 コンピュータと私の夢---自己紹介に代えて---

 東京藝術大学学内誌
 以下は、東京藝術大学の常勤になった時に、学内誌に自己紹介をといわれて書いたものです。
当時は、ワープロソフトなどはまだなく、カタカナと英数字だけが使える8ビットの機材でBASICのプログラムを組んでいました。
その後のコンピュータの世界の発展は目を見張る間もなく、「私の夢」は定年を迎えるまでもなくあっという間に現実となってしまいました。
 

コンピュータと私の夢−−自己紹介に代えて−−

邦楽科 助教授  安藤政輝(あんどう まさてる)

家人に言わせると、私は多趣味だそうです。自分ではそうは思っていないのですが。しかし、アマチュア無線、キャンピングカーの手作り、電気(電子)工作など、もし暇があればやりたいことはたくさんありまして・・・(やはり多趣味なのかなぁ)。皆さんは、ストレスの発散にカラオケとか酒・タバコなど、それぞれ工夫なさっているようですが、私の場合は、演奏会が終わった夜などは、家人が寝た後、コンピュータの前に座ります。ゲームをするわけではありません。BASICによるプログラム作りを頭が空っぽになるまでします。(だから、せっかく覚えた曲も、演奏会が終わるとすぐ忘れてしまいます。)
さて、芸大にもコンピュータがずいぶん増えました。しかし、現在は、それぞれが単独に動いている状態で、横のつながりがありません。もし、学内のコンピュータがすべてネットワーク(LAN)でつながれれば、一段と便利に使えるようになるでしょう。例えば、資料室や図書館にある先行論文の検索を研究室からでもできますし、各ホールの予約申込や楽器借り出しの申請、休講・補講の掲示や、学生の呼び出しなども即座に行えます。さらに、インターネット経由で世界中の人と話ができるようにもなります。
学内で、電子メイルが使われるようになれば、また様相も変わってくることでしょう。いろいろな会議でも、報告事項と審議事項とがあるわけですが、報告事項は、関係者にメイルで周知させればよいわけですし、特に重要な事項でない限り、期日を限って、メイルを通じて意見を述べあい、賛否を明らかにすれば、一同に会しての会議の時間は少なくすることができるでしょう。さらに進んで、全教官・全学生がIDを持つようになれば、情報が今よりももっと活発にかつ確実に伝達されることでしょう。夢が夢でなくなるのは、いつの事でしょうか。(私の定年まででは無理だろうなぁ。)


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