尼崎労働者安全衛生センター 主な活動内容

①定例交流会の実施

 当センター加入労組・団体などに呼びかけ、安全衛生活動に関わるテーマで交流会を行なっています。テーマについては3ヶ月に1度運営委員会を開催し、その時々の内容を議論し決めています。情報を交換し、各職場の良い取組みを他の職場でも実践し、労働者にとってより安全で働きやすい職場をつくる目的で実施しています。

 2010年は以下の内容で交流しました。

1月: 本当は労働者じゃないんですか?(労働者性について)
2月: うちの職場の改善事例
3月: どんな保護具を使っていますか
5月: 救急箱、AEDの活かし方
10月: 熱中症対策
11月: 職場の災害、ヒヤリハット事例とその対策

②安全と衛生の講演会の実施

 3ヶ月に1度、安全と衛生に関わることをテーマとして講演会を行なっています。学習を活かして安全衛生の意識を高め、良い職場づくりにつなげることが目的です。

 2010年は以下の内容で交流しました。

4月: サプリメントの有効性は?
6月: クボタ・ショックから5年 アスベスト被害者の救済と根絶を目指す尼崎集会(講演会など)
9月: 非正規社員の全員正規化に取組んだ労働組合
12月: 心の"変調"のきざしをどう見つけるか

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③職場安全パトロールの実施

 「百聞は一見に如かず」。年に1度加入労組の職場を見て回り、職場の改善点を話し合ったり、良い取組みを自分の職場に持ち帰り実践する活動を行なっています。日頃見ることのない自分の職場以外の職場に「目からウロコ」の取組みが!!

 2010年は7月に行いました。

④アスベスト被害相談(労災・救済法、クボタ関連は窓口として)

 尼崎市はアスベスト被害者が非常に多い地域となっています。特にクボタ旧神崎工場の周辺地域住民の被害は公害史上まれにみる被害実態があります。

「中皮腫」や「肺がん」、「石綿肺(じん肺)」などと診断された方、アスベストを扱っていた、クボタ周辺(2kmぐらいまで)に住んでいた方で体調が気になる方などを対象にアスベストの健康被害・救済・補償についての相談を行なっております。

是非一度ご相談ください。(相談費用はいただきません。)

⑤労災・職業病相談

 「仕事で怪我をした。」「通勤途中で交通事故に遭った。」「重量物を長い期間運び続け、腰痛となった。」「職場でイジメ、セクハラ、パワハラに遭ってうつ病を発症した」などは、当然、労災保険で治療を受けるべきものです。またその場合で休業を要する状態であれば休業補償が受けられます。 当センターでは労災申請手続きの協力、医療機関の紹介、労働基準監督署への同行など労働災害被災者の支援を行なっております。お気軽にご相談ください。

また、労災被災者の集まりである被災者交流会も組織され定期的に開いています。

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⑥労災・職業病、公害などに関する労災裁判の支援

 労災保険が不支給決定された、労災認定はされたが企業の過失責任を問いたい方々が裁判で争われています。私たちはそのような方々の支援を行います。 現在(2011.7)では日本通運アスベスト損賠裁判を支援する会を立上げ、裁判の傍聴呼掛け、抗議ビラまきなどを通して被災労働者(遺族)を支援しております。

⑦機関紙の発行

 毎月1回、「多くの労働者が気軽に読める記事」をコンセプトにして機関紙を発行しております。ホームページ上にも掲載していきますので、是非お読みください。

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⑧中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会尼崎支部の活動の支援

 クボタショックによって明らかになった多くのアスベスト被害者とその家族の集まりである「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会尼崎支部(現 アスベスト患者と家族の会 連絡会 尼崎・東海支部)」の活動を支援しております。

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