タンチョウと当会の活動のあゆみ


 当会は、地元農家の方も会員になっているのが特徴です。
タンチョウは、秋田では湿原ではなく、 田んぼなどの農業環境に依存して暮らしています。
幸い、タンチョウが現れた男鹿市と大潟村双方から農家の方が参加してくれたことは、 タンチョウを理解する上でも保護する上でも、とても心強いことです。
 タンチョウだけでなく、生物多様性を確保する上でも、秋田の基幹産業である 米作りなど農業はとても重要です。
 タンチョウが安心して暮らせる、エサとなる生きものの多い田んぼは、 それを食べる消費者にとっても、安心で安全なのです。
そうした農業が持続できることで初めて、環境が確保されるのです。
 つまり、秋田のタンチョウを守ることは、実は、農家の方が農業で生計を立て、 私達が安全な食べ物を食べて暮らしていける、そういう活動そのものなのです。

 もちろん、野鳥など生きものに関心のある会員、写真撮影が趣味の会員もいます。
タンチョウは、北海道から新潟県までの広い範囲を旅しています。
秋田以外の各地に立ち寄った情報を提供してくださる方も仲間です。
情報をお寄せくださった方には、その後の足どりがわかり次第、お知らせしています。

 当会には、会則も会費もありません。
いろんな職種やいろんな経験を持った会員が、それぞれ個性を発揮して集っています。
興味を持ったあなた、「連絡先」をクリックして、コンタクトをとってみてください。
お待ちしております。



右写真は、当会会員章です。 秋田杉を彫刻した、当会会員の秀作です。
ピンで胸にとめます。
左写真は、安全と繁殖を願うレリーフ。 やはり当会会員の秀作です。
実際には、秋田には1羽しかいませんが、繁殖を願って2羽彫られています。
タンチョウがいる場所どこからでも見える寒風山も彫られています。


タンチョウの動きと当会活動のあゆみを下表に示します
会発足以前の出来事であっても、当会関係者がかかわった出来事については、 記載しました。
この表を完成させるには時間がかかります。 まだ工事中です。

時期 タンチョウやその他の出来事  当会の活動   
2008年3月 北海道石狩市浜益区で目撃 
5月秋田県北秋田市で目撃個人で観察
5月末秋田県男鹿市脇本に飛来個人で観察
5月28日「秋田さきがけ」新聞が
「道産子タンチョウ飛来」と専門家の
コメントと写真を掲載
個人で取材対応
夏から秋 行動範囲を拡大させつつ男鹿市や
大潟村付近に棲みつく
個人で観察
11月 狩猟解禁有志で「秋田さきがけ」新聞読者欄に
狩猟者に対して、注意のお願い投稿
掲載される
12月26日以降 本格的な寒波襲来
田畑が雪と氷に覆われ、
採餌できない日が時々続く
有志で観察
2009年1月中旬 数日間採餌できない 「日本野鳥の会」タンチョウ専門家に
視察とアドバイスを依頼
1月27-28日 「日本野鳥の会」レンジャーなど2名来秋
冬季採餌水路等、環境視察
観察上の注意、緊急時対応など指導
関係行政機関と会合
有志で左対応、案内など
大変心強く思う
3月 単独越冬成功!
流れがあって凍らない水路を見つけて
採餌、命をつないだ
有志で観察
たくましさに圧倒される
3月下旬 タンチョウ行方不明個人で観察
3月31日 ナベヅル6羽と共に
別のタンチョウ1羽大潟村に飛来
個人で観察
4月上旬 行方不明だったタンチョウ、
秋田市雄物川で見つかる
有志で観察
〜4月16日 秋田市雄物川周辺でナベヅル1羽と
仲良く一緒に行動
その後行方不明に
有志で観察
4月21日 「北海道新聞」夕刊が
20日せたな町でタンチョウとナベヅルが
仲良く採餌する写真を掲載
記者に連絡、
秋田のタンチョウであることを確認
4月下旬 タンチョウ、その後行方不明に
ナベヅル1羽、天売島で確認
個人で情報収集
5月上旬  「秋田さきがけ」読書欄に
タンチョウ北海道へ飛去報告投書、
掲載される
5月上旬 「新潟日報」
新潟県佐渡市にタンチョウ飛来報道
個人で情報収集、
秋田のタンチョウであることを確認
5月下旬 「荘内日報」
山形県鶴岡市にタンチョウ飛来と報道
個人で情報収集
5月下旬 秋田県南部沿岸でタンチョウ目撃  
5月29日 秋田県男鹿市にタンチョウ飛来
同じタンチョウが戻ってきたことを確認
おかえりなさい!
有志で確認、各地へ連絡
6月6日 「北海道新聞」朝刊1面で
(秋田の)「タンチョウ、大陸産」と報道
秋田で落とした羽根のDNA解析で、
大陸産の可能性が高いという
有志で、拾った羽根の提供
(正式な手続きを経ている)
8月21-23日 日本野鳥の会主催「グリーンホリデーin釧路」
に参加、冬季採餌用水路工事に従事
秋田での採餌情報を工事に反映
個人で参加
9月  秋田タンチョウ友の会発足
12月13日そろそろ2回目の越冬開始 秋田タンチョウ友の会第1回交流会開催
2010年(工事中)  
1月11日NHK「ニュースウォッチ9」
「タンちゃん」と当会活動を全国に報道
当会で取材対応
  (工事中)  
3月4日  秋田タンチョウ友の会 ホームページ開設
3月中旬 秋田での2回目の単独越冬無事成功  
3月15日
−18日
タンチョウが2羽いることを確認!
1羽は以前からいる「タンちゃん」、
もう1羽は雌雄、出身等不明
「タンちゃん」大喜びではしゃぎまわる、
転げ回る!
「タンちゃん」、もう1羽の採餌を見守る
人間との間に割って入って、護衛
(大潟村・男鹿市)
会員が観察、確認
多くの会員「夢のようだ!」、
「レリーフのご利益だ」、
「生きててよかった」
「新人」の履歴調査するも不明
行政・地域、地元報道機関に連絡
繁殖を期待し、刺激しないよう呼び掛け
3月19日 昼過ぎ
大潟村での目撃を最後に行方不明
 
3月20日北海道乙部町に タンチョウ2羽飛来
21日「北海道新聞」が報道
後になって「タンちゃん達」であることが判明
事務局で情報収集
3月25日「秋田さきがけ」(地元紙)
タンチョウ2羽で行方不明と報道
目撃情報提供呼びかけ
会として取材対応
3月下旬
−4月上旬
乙部町、奥尻町、厚沢部町、木古内町など
北海道南部を2羽で転々とする
日本野鳥の会 道南檜山、
報道機関等のご協力で情報収集
4月上旬青森県十三湖に2羽で現れる
北海道南部での目撃と時期が重複
短時間で津軽海峡両岸往復を示唆
青森の方から情報提供いただく
4月17日
−22日
秋田県能代市に2羽で現れる
4月20日「北羽新報」(地元紙)報道
「タンちゃん達」と確認
2羽の息はぴったり合っている
報道により知り、会員観察
能代市教委に対応のお願い
(事務局)
4月25・26日 新潟県上越市に2羽で現れる  
5月2・3日 北海道南部の「タンちゃん」 出現場所調査
「日本野鳥の会道南檜山」事務局訪問
今金町でタンチョウ亜成鳥観察
事務局
5月24日・25日 北海道せたな町に「新人」だけ現れる 報道関係の方からの情報
6月1日−9日 北海道富良野市に「タンちゃん」だけ現れる
もう1羽は行方不明
富良野市から情報いただく
6月5日 「北海道新聞」
「大陸タンチョウ 今年は富良野に」と報道
事務局で取材対応
6月8日 富良野の現地で「タンちゃん」確認 富良野市担当者と情報交換など
事務局
  途中省略(工事中)  
10月9-11日 日本野鳥の会主催「グリーンホリデーin釧路」
に参加、冬季採餌用水路工事に従事
秋田での採餌情報を工事に反映
会員個人で参加
10月11日 「秋田さきがけ」「八郎」など掲載 会として取材対応
10月19・20日「北海道新聞」朝刊に 「タンちゃん」の記事
「海を渡るタンチョウ」(上・下)掲載
当会も取材対応
10月28日 「秋田さきがけ」道内でのタンちゃんその後報道 会として取材対応
10月31日 「赤旗」にタンちゃんの投稿写真掲載  
11月2・4日 NHK函館局「タンちゃん」報道 当会も情報提供


この表は、未完成です。

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© 秋田タンチョウ友の会2010