観察時のお願い









お願い
タンチョウは広い範囲を行動しており、日によって、または時間によっている場所が変わります。
一度に多くの方が見学に行くと、地元の生活に支障をきたすことも考えられます。
タンチョウが元気に暮らすことができれば、いつかきっと会えますので、もう少し落ち着くまで、
どうか、そっとしてあげてください!
また、タンチョウは今春で、3歳。繁殖年齢に入ります。
気が立って、攻撃的になることも予想されます。
もし近くを通った時は、充分距離をとってくださるようお願いいたします。

タンチョウを見たり観察する時の具体的なお願い

(1)近づかないで、少し離れたところから見守りましょう
  野生はペットではありません。
  繁殖年齢になりました。
  自分の縄張りに侵入した「敵」と見なされると、攻撃されることも考えられます。
  タンチョウの方から威嚇のために近づいてくることもあります。
  その場合は、下がって距離をとってください。

(2)タンチョウをびっくりさせない
  大声を出したり、走ったり、急な動作をしないでください。
  タンチョウが驚いて飛び立ち、電線などの人工物に衝突することがあります。
  驚いて攻撃してくることも考えられます。

(3)タンチョウのクチバシはすごい威力
  クチバシの長さだけで、15センチもあります。
  北海道では、ヒナを守るため、キタキツネを突き殺すこともあります。

(4)写真撮影の注意
  ストロボ(フラッシュ)は切ってください。
  強い光で、タンチョウが目を悪くしてしまいます。
  野生では、目が悪いと、エサを捕ったり、危険から逃げることができず、 死んでしまいます。
  いい写真を撮ろうとして、いつの間にか近づきすぎることが多いです。 気をつけましょう。
  写真を撮るために追いかけ回すと、いなくなってしまいます。
  いなければ写真は撮れません。  いつまでもいてもらえるように、後のことも考えた撮影をしましょう。

(5)田畑、他人の土地には無断で入らない
  田んぼや畑は、「仕事場」です。

(6)駐車のマナー
  タンチョウがいる付近の道路は狭い道が多いです。
  通行の妨げとならない駐車にご協力ください。

(7)エサを与えないでください
 理由1 自分でエサを探す能力が失われ、野生で生きていけなくなってしまいます。
 理由2 人間の食べ物に含まれる添加物や調味料が タンチョウの健康を害する可能性があります。
 理由3 人間が持っているウイルスがタンチョウに感染して、新型インフルエンザなどを 発生させてしまう危険性が否定できません。

 なお、このタンチョウは、厳しい冬でも自力でエサを探す能力があります。
その能力は、専門家からも注目されており、北海道のタンチョウにとって、重要なデータと なっています。 
見守ってあげてください!

(8)道路や駐車場に出てきてしまうことがあります
 夕暮れの道路や駐車場に出てくることがあります。
 徐行運転、周囲の確認など、安全運転にご協力をお願いいたします。


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© 秋田タンチョウ友の会2010