リーフレット





当会が発行しているリーフレットです。

わたしたちのまちのツルのはなし

秋田版 タンチョウ豆知識
秋田タンチョウ友の会

自己紹介

2007年5月生まれ。♂(男の子)
2008年3月北海道石狩、5月北秋田市に。
5月末男鹿市脇本、その後大潟村、男鹿市にすみつき越冬成功。
2009年4月秋田市でナベヅル1羽と仲良しになり、津軽海峡を渡る。
同20日北海道せたな町に2羽で現れる。
その後1羽になり、5月新潟県佐渡島へ。
5月29日男鹿市、大潟村に戻る。
6月-7月、おとなの羽根に生え換わる。
2009年12月から2010年3月秋田での2度目の越冬も無事成功しつつある。

背の高さは1m50pもあります。体重は10kgくらいです。
3歳くらいでおとなになります。

タンチョウってどんな鳥?
ツル? 正しくは「タンチョウ」
漢字で「丹頂」。「丹」は赤い、「頂」はてっぺん。頭が赤く、日本で一番大きな鳥です。

タンチョウの数は?
北海道東部に1,300羽、中国とロシアの国境付近に1,600羽いると考えられています。
夏は湿原でくらしていますが、北海道では冬になると釧路地方の給餌場へ、 大陸では朝鮮半島などへ移動します。

このタンチョウは、どこから?
落とした羽根のDNA解析では、大陸から来た可能性が高いようです。


2008年9月23日撮影(換羽前の写真です)

タンチョウの歴史
タンチョウは江戸時代までは北海道にたくさんいましたが、明治時代に開発が進み、 すみかの湿原が失われ、絶滅したと思われていました。
大正13年に釧路の近くの鶴居村で数羽が再発見され、 以来、地元の人たちの愛情に支えられて、数が増えてきました。
  昭和27年には、国の特別天然記念物に指定されました。
こうした努力の結果、今では千羽を超えるまでに回復したのですが、 そのほとんどが冬には指定の給餌場で、人間の与えるエサに頼ってくらしています。

タンチョウのくらし

タンチョウはふつう、湿原でくらしています。
秋田では湿原の代わりに、田んぼや水路で上の絵のようなエサの他、 バッタや落穂も食べてくらしています。
タニシを丸のみすると、のどを通って下がっていく様子がわかります。
農薬を減らして、安心・安全なお米がとれるようになっただけでなく、 エサとなる生きものも増えてきました。
夜は外敵に襲われにくい湖で寝ます。
岸近くには一年中小さな流れ込みがあって冬でも凍りません。
強い北風をさえぎるヨシも生えています。
飛ぶときに衝突しやすい電線も少ないです。
これらが、湿原に負けないくらいタンチョウが住みよい環境を創りだしたのです。

水路で貝を見つけたところ

そして未来へ......

北海道のタンチョウが冬、人間に頼って暮らす一方、 秋田のタンチョウは、冬でも凍っていない水路でエサを探して、 苦労しつつも無事、自力で冬を乗り切りました。
  これは本来あるべき野生の姿です。
2009年1月末、釧路と東京から専門家が視察に来たほどです。
そして今、タンチョウの本場釧路で、秋田のタンチョウを手本に、 冬でも凍らない水路を創る試みがスタートしました。
冬の男鹿市や大潟村のように、タンチョウが自然のエサを食べる姿を夢見て。


気をつけよう!
ツルを見に行くときは・・・・

・少しはなれたところから見守りましょう
・大声、走る等、ツルをびっくりさせない
ツルが急に飛び立ち、衝突することがあります
・写真をとるときは、ストロボをオフに
目を傷めないように
・田畑には入らない

ツル横断中!

タンチョウが、写真のように道路や駐車場に出てくることがあります。
交通ルールを知りませんから、予期せぬ行動をとることがあります。
徐行運転ご協力をお願いいたします。

ゴミを拾いましょう
釣り針、プラスチックなどを食べると、死んでしまうことがあります。




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