第19回 子どもの学びを創る会

日 時 2007年2月17日 10:30〜15:30
場 所 ラポールゆや

テーマ
温かい人間関係が真の学び合いを誘う

    基調提案者 石川 幸男先生 (山口市立大歳小学校教諭)

   シンポジスト 山邊 文洋  (山口大学附属山口小学校教諭)
            田中 茂秋  (吉賀町立蔵木小学校教諭)
            新開 奏恵  (長門市立通小学校養護教諭)
            芝田 秀樹  (長門市立向津具小学校長)


日程
9:30〜       受付
10:00〜      開会のあいさつ(午前の部)

10:15〜11:00 基調提案
11:15〜12:00 Q&A,協議

13:00〜13:30 グループワークショップ
13:40〜15:20 シンポジウム
15:20〜15:30 閉会のあいさつ

※一番下に参加者の感想を載せています。

「温かい人間関係を中核にした学級づくり」というテーマで山口市立大歳小学校の石川幸男先生が基調提案されました。
子どもの目線に立った学級のあり方を常に模索されており、石川先生の温かい人柄を生かした学級経営がよく伝わってくる発表でした。
基調提案後には、石川先生とのQ&Aでした。
気になる子への対応、子どもへの思いの伝え方、保護者との関連など、多様な質問が寄せられました。
午後からは、最初にグループワークショップが行われました。
午前中の協議とQ&Aで話し合われたことについて、より突っ込んだ内容が話し合われました。
シンポジウムでは、「真の学び合いを誘う温かい人間関係づくり」というテーマで行われました。
シンポジストには、養護教諭の新開奏恵先生、芝田秀樹校長先生、山邊文洋先生、田中茂秋先生といった多彩な顔ぶれです。
シンポジストからは、それぞれの立場から温かい人間関係づくりについてのお考えを述べられていきました。
温かな人間関係の重要さ、学校全体での取り組み、仲間に支えられた学びの良さなど内容は多岐にわたりましたが、感想からも参加者の期待に十分こたえるものだったということがよく分かります。
詳しくは下記を参考にされてください
基調提案とQ&A
グループワークショップ
シンポジウム
参加者の感想

子どもの関係が,学校外で希薄になっている今,学校内で育てる人間関係づくりがとても大切になってきていると思います。そのための教師のスタンスをこの会で学ぶことができました。子どもの目線にたった温かい言葉かけを常日頃から授業や学校生活の中で行なっていきたいと思いました。また学級スタートの4月の地点での子どもへ,そして保護者への投げかけも忘れずに来年度の学級づくりの視点を今明確にしておかなければと思いました。この会で明日からの鋭気を養っていただいたと思います。ありがとうございました。

石川先生のお話に本当に納得!!といった気持ちになりました。子どもに必要なのは温かさ(安心できる場)かなと近ごろ痛感しています。学校は学習もですが,人間関係を学ぶ場,また社会で強くやっていける人間を育成するところなのだと心にとめて,大人として人間として,子どもたちと真正面からぶつかっていかなければならないのだなと改めて思いました。ありがとうございました。

石川先生の学級づくりの紹介は,現在,臨時教員として初めて担任をもつ私にとっては,全てが参考になるお話でした。特に,問題を抱える子どもたちへの対応は一人ひとりに温かい態度で接していることがよく分かり心温まりました。今日学んだ事は熱が冷めないうちにさっそく実践していきたいと思います。

自分の心が不安定な時は,まわりに優しくできないと思いますし,学習に集中できず一生懸命に取組むこともできないと思います。温かい人間関係を学級で作ることで心が安定し,勉強でも生活でも全力で笑顔で毎日を過せるのではないかと思いました。今日,勉級したことを生かしながら4月から学級経営をしていきたいと思います。

先日の学びの会では大変お世話になりました。
最近,学級崩壊などの問題から,学級作りに関する書籍が多いですよね。
今回の研修も温かい学級作りということで目の付けどころがさすがだなと思いました。 さて,今回の研修でも大変よい勉強をさせていただきました。石川先生の人柄のすばらしにはまさに感服しました。石川先生が,理想とする教師像,クラス像,子ども像がとても具体的にもっておられるのに何より感心しました。だから,学級の芯がぶれませんよね。
こんな先生に担任してもらった子ども,保護者は幸せでしょうね。
自分の子どもを担任して欲しいと思ったくらいです。

今日は大変お世話になりました。予約なしで参加させてもらい,とっても感謝しています。
 今日は,学級づくりをテーマにした会でした。
 教科や道徳を研究する会は多数ありますが,学級づくりを研究する会は皆無です。学級づくりというものが大切であると言われながら,なかなか深まっていかないというのが現実です。ですから,今日の会では,たっぷりと学級づくりについて考える時間がもててよかったなぁと思いました。
 それから,今日のシンポジウムで話題になったことの一つに「学校全体でどう取り組んだらいいか」というのがありました。それについて明解に感じていることは,学級づくりを校内の研究テーマにする,ということです。
 今年,本校では,文部科学省の「心に響く道徳教育」の研究指定を受け,特別活動の研究に取り組み始めました。そうすると,校内研修での話題が,「どうしたら子どもたちの人間関係づくりをよりよくできるか」ということになるのです。そういうことから人間関係づくりについて,全校で考える素地ができるということにつながります。やっぱり,研修の力はすごいなと感じている毎日です。
 石川先生は,とてもいいセンスを持っていらっしゃる方ですね。午後のグループワークで,学級づくりについていろんな悩みを持っている人がけっこうおられるんだなということがわかりました。そして,そのことを相談し合うことが,心を軽くすることができるんだなということがわかりました。最後のシンポジウム,それぞれのお立場から人間関係づくりというものを語られて,すごく参考になりました。
今,自分も学級から離れて3年目になるのですが,その立場から,もう一度人間関係づくりを考えてみようと思いました。
 次回も可能な限り,参加させていただこうと思います。ありがとうございました。

芝田先生,お疲れさまでした。昨日の会は,人数は少な目でしたが,メンバーがすごく濃かったですよね。グループでの話し合いもその中で解決の糸口をいただきありがたかっです。後の会では,人のつながりを本当に温かく感じました。話は前後しますが,会の終わりあたりで芝田先生がおっしゃっていた,全職員で育てたい子ども像を研修や生徒指導のレベルで話し合い同じ方向性を持っておくことの必要を強く感じています。本校では理解し合える方おられますので・・・来年度に期待です。今回はお手伝いできず,申し訳ありませんでした。また,有意義な会をありがとうございました。

養護教諭も子どもを育てる視点をもち,教育活動の一員であることを学校のなかで理解していただくためには,日ごろの実践を丁寧にして,発信していくことが求められていると思います。
子どもの学びを創るには,大人が学ぶことが大切だと思います。学ぶためには,人とつながり合えないと自分一人の学びでは限界があると思います。共に学べる体験が,一人でも学べる力や無限の学びにひろがるんだと,自分の経験からも実感しています。私は私で大丈夫と思えるのは,みんなの中の私であってこそだと思います。こんな経験は,大人にも必要なんだと思います。
ぜひ,会に参加される教育関係者が増えることを願います。

今回も充実した会で勉強になりました。石川先生の提案は当たり前だけど忘れてはならないことを再認識させていただきました。石川先生の暖かい人柄にふれることができうれしく思いました。
シンポジウムではお三人の専門的見地から人間関係づくりについて具体的なお話を聞き新たな気付きが生まれました。油谷まで来てよかったです。ありがとうございました。また月曜日から目の前の子どもと学んでいきたいと思います。

子どもの学びを創る会に初めて参加させていただきました。
今回は,温かい人間関係づくりが真の学び合いにつながるということがテーマで,私自身が一番気にしていることでしたので,とても勉強になりました。
 午前中の石川先生,とても素晴らしい構えをもっておられる先生だと感じました。「無意識から意識した教育」ということを意識した時,教育が変わるんだなと感じました。午後のワークショップ,時間が短すぎたように思いました。ワークショップ型の研修は,参加者の思いを引き出す有効な手段と思っています。シンポジウムも,それぞれが力をもっておられる先生方の話にはぐっと引き付けられるものがありました。具体的な事例がたくさん盛り込まれていて,とても内容の濃いものだったと思いました。こういう内容,もっとたくさんの人たちが参加してくれたらいいなと思いました。

本日は,お世話になりました。参考になる話を聞かせていただきありがとうございました。ワークショップは毎回楽しく参加させていただています。今回は少し時間が短かったので,もう少し長めの時間をとっていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

本日は大変お世話になりました。午前中の提案では,時間を過してしまいすみませんでした。内容も提案として,どうだったんだろうと反省しているところです。でも,こういう場を与えてくださったことに大変感謝しています。ありがとうございました。
午後のシンポジウムでは,これからの自分にとっても役に立つお話をたくさん聞くことができ嬉しく思います。(またシンポジウムの形でお話が聞きたいです。)「温かい人間関係づくり」はまず大人から。私自身,いろんな人と出会って相互理解ができたらいいなと思っています。職員室では他の先生の迷惑を省みず,自分を知ってもらえるように話仕掛けまくっています。「温かい人間」でいられるように意識していきたいと思いました。

終日,参加できなくて残念でした。すみません。
真の学び合いを誘う温かい人間関係づくりのシンポジウムに参加して教師集団の共に話し合い,考え合う人間関係づくりが大切だと感じました。その場をどのように自然につくっていくかが難しいことなのですが・・・。また日々の変容をずっと記録していく必要を強く思いました。子どものよさに気付き,拾い上げ,子どものよさを広げる教師でありたいと思いました。ありがとうございました。

学級経営は,毎年その年の子どもたちと作っていっているつもりでした。学年も変わるので。ですが,学年末にはどの学年であっても何となく同じ雰囲気になっています。何かくせのようなものがあるのでしょう。その雰囲気というのは目指しているものとは少し違います。その場その場の教師の行動や言葉は,年度末まで影響するものであること。即効性を求めて焦ることもありますが,行動の基となるところをじっくりと育てていかなければ,本物ならないということに気づかされました。今年度は残りわずかですが,新しい気持ちで子どもたちを見ていこうと思いました。ありがとうございました。

石川先生のかかわりは,まるで養護教諭の視点での対話です。私たちも,このような問いかけができるといいです。幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。
 悩みはみんな一緒なんだ〜と思いました。それに対する方法は一つじゃないよ。」と言われるのを聞いて,“そうだな,方法をたくさんもっておけるといいな。その子の実態に合わせて方法を選べるようになれるといいな”と思いました。気になる子どもあるとその場を必死で対応が良かったにしろ悪かったにしろ,きりぬけっぱなしになっています。記録をとっておかないとといけないないな・・・・でないとのどもと過ぎると忘れてしまうなと思いました。

お世話になりました。
 とても満足感の高い内容だったように思います。特にシンポジウムは,山邊先生,田中先生,新開先生と絶妙な配置でした。方向性は一緒ですが,それぞれ専門性が違うので多様な意見を聞けてよかったです。子どもとの基本的な接し方を確認できました。
 午前の石川先生のお話も,石川先生の真摯な人柄が出ていてとても温かい気持ちで聞けました。C児への語りかけなどは,なかなか出てくる言葉じゃないと思いました。自分があそこまで受け止めて上げられるかどうか,見直すいい機会になりました。
 そのあとのQ&Aでは,みんな同じような悩みを抱えているんだなと共感できました。保護者への対応は,今はどの学級でも優先順位がかなり高いと思います。セミナーでもこのようなテーマを扱ってみても面白いかなと思いました。
 これだけのマネジメントをいつもありがとうございます。

「子どもの学びを創る会」の内容の豊かさ,深さを改めて感じることができました。温かい関係があるからこそ,生まれるこの会の雰囲気が学校でも生み出せるといいなと思いました。そのために大切なことは教師一人ひとりの熱意ではないかと思いました。石川先生から始まり,新開先生,田中先生,山邊先生,芝田先生とお話を聞きましたが,私との大きな「子どもたちのために」という熱意を感じさせていただきました。目の前の子どもたちのために日々頑張る意欲をもらいました。またがんばります。

途中B児,C児の話がありましたが,その子たちの一年間を通しての変わり方,その子たちを取り巻く子どもたちや学級全体の変わり方を知りたかったです。石川先生のお人柄が伝わってきました。お疲れ様でした。