江戸時代の持ち主の箱書のあるオランダの花瓶です。 箱の蓋には”紅毛焼 瑠璃花瓶”と書かれていて、箱の底には”寛政元歳 1789酉六月二十五日 肥後屋 祐四郎”と書かれています。
この日に”肥後屋”の”祐四郎”さんが手に入れたものと思われます。
また、箱の横には”阿蘭陀(オランダ)瑠璃花瓶”と書かれていましたが、火事で箱のその部分を焼いてしまいました。幸い中味は別な所にあって無事でした。
御存知のように、当時、日本は1604年より始まった鎖国政策が完成した状態にあり、僅かに1641年よりオランダ人が出島に移って貿易をしていたそうです。
200年以上前に思いをはせると、鎖国下の当時は外国の物は珍しく、現在より高価だったのではないでしょうか。
肥後屋の祐四郎さんという方が大切に持っていた物なので、自分も大切にしなければ、と思っています。
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