石川県森林公園 ☆木の花☆

最終更新日2011年5月10日


春から秋まで、石川県森林公園内で目に止まった木に咲く花です。当ホームページ管理者は、お花好きですが花の専門家ではありません。可能な限り名前を調べてお知らせいたしますが、なかには微妙で名前の確定が非常に難しいものも有ります。もしかして名前の違っているものが有るかもしれません。その節はどうか連絡先にてご教示戴ければ有り難いです。

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このページのお花は、下の名前順に並べてあります。写真をクリックすれば、大きい写真とコメントへ飛びます。

☆☆☆☆春から夏の木の花☆☆☆☆

桜並木4月 桜、梅類4月 ツバキ3月 コブシ4月 奥の細道4月 山つつじ4月 ヤマボウシ5月 タニウツギ5月 モクレン5月
桜並木 桜、梅類 ツバキ コブシ 奥の細道 山つつじ ヤマボウシ タニウツギ モクレン

アセビ3月 ニワトコ4月 アケビ5月 ニセアカシア5月 トサミズキ4月 ヤマブキ4月 キブシ4月 カナクギノキ4月 レンギョウ4月
アセビ ニワトコ アケビ ニセアカシア トサミズキ ヤマブキ キブシ カナクギノキ レンギョウ

奥の細道4月 ヒサカキ4月 ボケ4月 カエデの実5月 ユキヤナギ4月 フジ5月 サワフタギ5月 エゴノキ5月 ナツハゼ5月
奥の細道 ヒサカキ ボケ カエデの実 ユキヤナギ フジ サワフタギ エゴノキ ナツハゼ

アオキ4月 ガマズミ5月 スイカズラ6月 カマツカ6月 エニシダ5月 ウツギ5月 ナナカマド5月 ネムノキ6月 アカメガシワ6月
アオキ ガマズミ スイカズラ カマツカ エニシダ ウツギ ナナカマド ネムノキ アカメガシワ

ノイバラ6月 テイカカズラ6月 ビョウヤナギ6月 コウゾ7月 フヨウ8月
ノイバラ テイカカズラ コウゾ フヨウ



☆☆☆☆秋の木の花☆☆☆☆

秋の紅葉11月 萩9月 ムラサキシキブ9月 ホツツジ9月 クズ9月 ヤブコウジ10月 秋の紅葉10月 キンモクセイ10月 秋の風景11月
秋の紅葉 萩 ムラサキシキブ ホツツジ クズ ヤブコウジ 秋の紅葉2 キンモクセイ 秋の風景11月

ヤマモモ10月 コマユミ10月 ニシキギ10月 クサギ10月 ゴンズイ10月 メギ10月 カガミグサ10月 ツヅラフジ10月 秋の紅葉10月
ヤマモモ コマユミ ニシキギ クサギ ゴンズイ メギ カガミグサ ツヅラフジ 秋の紅葉3

秋の細道10月 カエデ10月 チャノキ10月 アベリア11月 サザンカ11月
秋の細道 カエデ チャノキ アベリア サザンカ

■桜並木

2010年4月10日。これはサイクリングロード脇の桜です。四月はじめ、森林公園は桜の満開を迎えます。公園内を車で一周するだけでさまざまな桜に出会うことができます。しかし、桜の花の命は本当に短いですね。強い風と雨が降った次の日にはもうまばら。地面が花のじゅうたんのようになります。

願わくは花のもとにて春死なん そのきさらぎの望月のころ  西行

桜や梅の花はみなさんよくご覧でしょうし、あまりに種類が多くて私は詳細な名前が不案内です。この下にいくつか、「桜、梅類」として写真のみの掲載にとどめておきますこと、お許し願います。


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■桜、梅類1

3月12日。これは梅でしょうね。まだ肌寒い3月中ごろの写真です。


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■桜、梅類2

3月25日。これも梅なのかな。薄くピンクがかってきれいです。


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■桜、梅類3

2010年4月10日。動物園入り口付近の桜です。


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■桜、梅類4

2010年4月10日。見晴台へ向かう大通りの桜のアーケードです。


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■桜、梅類5

2010年4月10日。P2駐車場脇の見事な桜です。


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■桜、梅類6

2010年4月10日。見晴台前の桜です。


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■桜、梅類7

2010年4月10日。ここから後は、桜に近づいた写真をご紹介します。


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■桜、梅類8

2010年4月10日。


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■桜、梅類9

2010年4月10日。


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■桜、梅類10

2010年4月10日。


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■桜、梅類11

2010年4月10日。


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■桜、梅類12

2010年4月10日。


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■桜、梅類13

2010年4月10日。


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■桜、梅類14

2010年4月10日。


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■桜、梅類15

2010年4月10日。


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■桜、梅類16

2010年4月10日。


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■桜、梅類17

2010年4月10日。


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■桜、梅類18

2010年4月10日。


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■サクランボ

初夏になると写真のようなサクランボが熟してきます。大変おいしそうです。でもサクランボの中には渋くておいしくないものもありますのでご注意ください。


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■ツバキ1

3月23日。ツバキ科ツバキ属。おなじみのお花ですね。公園内にいっぱい有ります。万葉集にも歌われ、近年、茶花として使われています。名前の由来は、葉にツヤが有るから「ツヤバキ」がなまったものだと言われています。ツバキの花は一枚一枚散らずに花ごとぽとりと落ちるので、入院患者のお見舞いにはタブーとされます。

果実を絞った油は和製のオリーブオイルです。食用油、整髪料、古くは灯火など燃料として使われました。

京都龍安寺には室町時代のツバキが有るそうです。石川県森林公園近くの津幡町倉見のお寺「祐閑寺」には樹齢150年の「祐閑寺名月」と名付けられたツバキが有ります。私の家の近くです。雑草ばかり探している私にはちょっと敷居が高くて行けませんでしたが、機会が有りましたらいつか立ち寄ってご紹介します。


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■ツバキ2

2010年4月4日。この椿はヤブツバキ。花弁がやや小さいです。


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■ツバキ3

2009年8月23日。ツバキの果実です。おいしそうですが食べられません。この果実から油を絞ります。


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■コブシ1

4月9日。モクレン科。緑化の広場での撮影です。早春、ステージ横の小道を伝ってゆくとすぐ目に止まります。花弁が純白で、中心に行くにしたがってピンク色を帯びています.ウェディングドレスのように素敵な花です。名前の由来は、つぼみのころ、人の握りこぶしに似ているからとか。花言葉は「友情」「友愛」。


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■コブシ2

一花に迫りました。とても素敵な花です。


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■奥の細道3

4月9日。この細道はどこだったか忘れてしまいました。休みの日など、何時間も細道を分け入ります。素敵なところは、こうして片っ端から写真に撮ります。確かこの道を通っていたとき、何か難しいことを考えていたような気がします。でも通り過ぎたら、すっかり、何もかも忘れてしまいました。


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■山つつじ1

4月27日。4月から5月、山に入ると、山つつじがいたるところに見られます。地面に張り付いて顔を出したばかりの、一花、二花だけのものから、1mぐらいに育った花だらけのものまで。このお花は、ある山道の草わらの中で地面に張り付いて咲いていました。美しい花弁の園芸種もきれいだと思うのですが、こんな素朴なものに、私はより惹かれます。なぜなのでしょう。おそらく十分な肥料を与えられて大事に育てられたものより、厳しい自然と戦い、自然の少ない養分で必死に花を咲かせようという、その「けなげさ」を、お花と同時に見ているのかもしれません。


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■ヤマボウシ1

5月21日。この花も森林公園のあちこちで見られます。漢字で「山法師」。お花の中心が坊主頭に似ているから。近縁のハナミズキとそっくりなのですが、ハナミズキの花弁(ほんとはガク)は先が丸いそうです。秋には赤い実をつけます。甘くてかなりおいしいらしいのですが、まだ食べてみたことがありません。今年は挑戦してみようかなと思っています。


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■ヤマボウシ2

5月12日。これもお花の先がとがっているからヤマボウシなのでしょう。葉から茎をスックと伸ばし、お空に恋焦がれる情熱を感じて素敵です。


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■タニウツギ

5月10日。山道に入ると必ず見つけるお花です。別名「卯の花」とも呼ばれます。このピンク色は日本海側に多く見られるという、タニウツギというものでしょう。「ウツギ」という名は、茎を切ってみると中に空洞があるからとのこと。近付いて見るとなかなか美しいお顔をしています。


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■モクレン

5月8日。モクレン科。南口運動公園の近くの道路わきに植えられています。色が白いハクモクレン(下の写真参照)に対してこれはシモクレンと読んでいます。しかしもともとモクレンはこのようにムラサキが普通ということ。地球最古の花で、一億年前から形が変わっていないそうです。漢字で「木蓮」。これは花がハスの花に似ているから。花には上品な強い芳香が有り、香水の材料にも使われます。海外ではマグノリアと呼んで、とても人気の高いお花です。


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■ハクモクレン1

2010年4月5日。これがハクモクレンです。一見同科のコブシに似ています。コブシはハクモクレンより花は小さく花弁をいっぱいに広げます。


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■ハクモクレン2

2010年4月5日。このように白いカップのように花弁を広げます。


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■アセビ1

3月24日学習の森での撮影です。ツツジ科。2m以上の結構大きい木でした。漢字で「馬酔木」。馬が食べると酔ったように足腰が立たなくなるらしいです。早春に写真のようにきれいな花を咲かせます。「アセボチン」という有毒成分を含み、食べると神経がおかされて死んでしまうことも有ります。まあ葉っぱはおいしくなさそうですので食べる人はいないでしょうけれど。お花がきれいなので庭に植える方もいらっしゃいます。


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■アセビ2

アセビの花に迫ってみました。かすかにピンクに染まった姿は美く、妖精たちのすみかのようです。


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■アケビ

5月12日。アケビ科。アケビの実はよくご存知でも、花を見たことが無い方は多いでしょう。写真のように変わった花です。アケビは雄花と雌花を別々に付けます。これは雄花です。

私の実家は山の中でしたので、子供のころ、アケビ採りはお手の物。日が暮れるまでアケビ採りをしました。実をグイッと一気に開けて、とろとろの白い実をハフリとほおばります。とても甘くてなんともいえない味です。でもほとんど黒い種ばかりなので、味わった後はブッと周囲に撒き散らします。私もアケビの子孫繁栄に少しは役立ってきたのかもしれませんね。熟していてもまだ口を開けていないものは、両手で握って軽く絞るようにすれば口が開きます。

「アケビ」という名は、やはり「あくび」がなまったようです。アケビの実の外側は料理して食べられます。また若いツルを乾かしたものは生薬「木通(もくつう)」として腎臓炎、尿道炎、膀胱炎、利尿に効果があるそうです。アケビ茶というのも販売されています。
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■ミツバアケビ雄花

2010年4月25日。これはミツバアケビの雄花です。細道を歩いていると時々ヤブから顔を出しています。普通のアケビは葉が5枚なのに、このアケビは3枚です。

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■ミツバアケビ雌花

2010年4月25日。これがミツバアケビの雌花です。花の中心にめしべが力強く立っています。

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■ニワトコ1

4月4日。スイカズラ科の落葉小低木。春にクリーム色でツブツブがある密集花を咲かせます。枝葉にやや悪臭が有り、そのため昔は魔除けとして使われました。初夏に付ける赤い実は焼酎に漬けて果実酒にします。

別名「接骨木(セッコツボク)」。枝の黒焼きを湿布すれば接骨や打撲に効果が有るそうです。


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■ニワトコ2

4月4日。花を拡大してみました。このように、おしべの長い5弁花が密集しています。


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■ニセアカシア

5月20日動物園入り口から少し入ったところで撮影。マメ科。別名ハリエンジュ。はじめ白いフジかなと思って近付いてゆきましたが、なんとなくフジとは違うようですので、家に来て調べたらニセアカシア。北アメリカ原産、性質が強く、花も美しいので明治に渡来。街路樹などに利用されている、とのことです。渡来当初は「アカシア」と呼ばれていたのですが、その後、本物のアカシアが導入されるにつれて「ニセアカシア」と呼ばれるようになったそうです。今でもよく混同されるようで、札幌のアカシア通りも、「アカシアの雨がやむとき」の歌もこのニセアカシアです。でも「ニセ」というのはこのお花に失礼な気がしますけど。もっとほかにいい呼び名が無かったのでしょうかね。「フジノアカシア」とか・・・


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■トサミズキ

3月28日。マンサク科。漢字で「土佐水木」。名前のとおり、土佐の高知県原産。変わった咲き方をしていますね。赤っぽいおしべが見えています。これに似た花にヒュウガミズキ(下の写真参照)というのが有りますが、花はやや小さく、このように長く下に垂れ下がらず、おしべが黄色い小花を木一面につけます。


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■ヒュウガミズキ1

2010年4月5日。マンサク科。ヒュウガミズキの花は小さく、おしべが黄色いのでトサミズキと区別できます。


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■ヒュウガミズキ2

2010年4月5日。樹高も低いので庭の生垣などに利用されています。


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■ヤマブキ1

4月10日。バラ科。漢字で山吹。4月に入ると公園内あちこちに見受けられます。これは中央林道途中の「やまぶきの道」入り口付近で撮影したものです。くっきりとした黄色がきれいです。このように一重の花も有り、下の写真のように八重の花もあります。


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■八重咲きヤマブキ

4月23日。山吹の八重の花には実がつきません。この八重の花に関して源氏の血を引く武将、太田道灌(おおたどうかん)の逸話が有名です。ある日、道灌はにわか雨で蓑(みの)を借りようと民家に立ち寄った。そのとき一人の娘が出てきて、一輪の八重の山吹の花を差し出した。道灌は花などいらぬと立腹して立ち去る。しかしのちに道灌が家臣たちに話したところ、ある家臣が、後拾遺和歌集の中の

七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき

という歌にかけて、「蓑(みの)一つ無い」のを奥ゆかしく答えたのであろうと答えた。道灌は自分に教養が無いのを大いに恥じて、その後歌道に励んだという。


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■キブシ1

2010年4月5日。キブシ科。このように薄黄色い花が下に垂れ下がって咲きます。関東では黄色の藤のように咲くから「キフジ(黄藤)」と言われることも有るそうです。夏に丸い実をつけます。昔、この実からお歯黒の染料(フシ)を取ったからキブシという名前を付けられました。秋の紅葉がきれいです。


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■キブシ2

2010年4月5日。房の一つに近寄ってみました。


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■カナクギノキ

4月20日。クスノキ科。漢字で金釘の木と書きますが、金釘と関係ないようです。一説では幹が「鹿の子(カノコ)」模様のため、「カノコノキ」がなまったと言われています。秋には赤い実を木いっぱいにつけます。

これに似た花に同科のクロモジと云うのが有ります(下の写真参照)。


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■クロモジ1

2010年4月5日。 クスノキ科。花は上のカナクギノキとそっくりですが、クロモジは低木。樹高1mから2m。野山を歩いているとどこにでも見つかります。樹皮に黒い斑点があるから、漢字で「黒文字」。樹皮や材に独特の香気が有り、爪楊枝に使われています。


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■クロモジ2

2010年4月5日。花を拡大しました。


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■レンギョウ

2010年4月5日。モクセイ科。黄色い4弁の花が下向きに付きます。時々庭先に植えられているのを見ます。その他チョウセンレンギョウ、シナレンギョウなど少し花の形が違うものもあります。花言葉は「集中力」。


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■レンギョウ

春先の黄色が素敵なので庭先や生垣に利用されています。


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■奥の細道4

5月18日。ここは子供の広場入り口近くの細道です。右手は大通り、ジュースの自動販売機が有ります。この道は中央林道から入ることができて、途中奥深く薄暗い林、小さい沼などが有り、沼の横には八重咲きのヤマブキが見られます。寂しい感じがしますがいいところです。


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■ヒサカキ

4月5日。ツバキ科。早春、森に入ると強い芳香が漂ってきます。くらくらするような香りに何だろうとあちこち見回しますが分かりません。しばらく探し回ってやっと見つけました。茎に張り付いた目立たない花ですので分からないのも当然。でもまじまじ見つめるとなかなか可愛い姿をしています。葉の影で光が当たらずフォーカスが合いにくいのですが、やっと数枚写してきました。ヒサカキは子供広場入り口にもあります。自動販売機の右手です。また、野鳥の森入り口にもあります。


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■ヒサカキ2

5月26日。ヒサカキの実です。5月終わり、かわいいつぶつぶの実をつけます。


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■ボケ1

4月5日。バラ科。学習の森のハーブ園にて撮影。中国原産で、平安時代に日本に持ち込まれました。漢字で「木瓜」。思わずキュウリと読んでしまいますね。実が瓜に似ているから木瓜。昔、これを「モックワ」とか「ボックワ」とか「モッケ」とか読んでいたのがなまって「ボケ」になったそうです。でもあまり有り難くない名前ですよね。ほかに日本原産の「クサボケ」というのがあります。これは調べると、背丈が低く地面を這うように咲くのだそうです。とてもきれいだそうですが、園内では見かけません。残念です。


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■ボケ2

4月5日。ボケ1のお隣にある赤い花弁のものです。


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■カエデの実1

5月20日、南口運動公園脇の大通りを車で走っていると、きれいな花のようなものが目に止まりました。薄いピンク色でとてもきれいです。葉っぱが普通の卵型で、手のひらの形をしておりませんので、これはウリカエデです。そういえば昔、このような形の緑色のものを何度も見たことがあります。カエデは風の強い日、実にこんな羽を付けて子孫を遠くへ運ぶのです。でも5月にこんなにきれいに装うとは知りませんでした。これがいっせいに空に舞ったら、さぞ幻想的で美しいでしょうね。

カエデをモミジ(紅葉)と名づけることも有りますが、モミジ(紅葉)とは、秋に葉が赤くなるもの全てを指します。特に赤くきれいになるものをモミジと呼んでいるようです。イロハモミジなど。


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■かえでの実2

5月24日。カエデの実1で写した写真が恋しくて、カエデの実を再び探しに行きました。水生昆虫園横に有ったものです。これはちゃんと葉っぱが手のひらの形をしています。今にもピンク色をお空に飛ばしそうです。これを見ていると竹とんぼを思い出しました。しかし、自然の竹とんぼは、とてもきれいなのですね。


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■ユキヤナギ1

4月6日。バラ科。中央林道にて撮影。4月になるとこのお花が公園内をあちこち白く染めます。多数の枝が細く柳のように垂れて、木全体に細かい純白の花が咲き誇ります。この花も撮影するのに苦労する花です。枝が細いので少しの微風に花を揺らします。花が終わる時期になると木の元に雪が降ったように降り積もります。


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■ユキヤナギ2

花の近くによって見ました。一つ一つの花がみなこのような美しい姿をしています。


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■ユキヤナギ3

2010年4月6日。4月に入ると公園の道脇を純白に彩ります。


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■フジ1

5月13日。マメ科。サイクリングロードで道の脇に垂れ下がっていました。これは花が長く垂れているからノダフジというのでしょう。最も一般的なフジで、町の家の藤棚にも見ることができます。このほかヤマフジというのがあって、花が垂れ下がらず丸い感じで咲くそうです。花には芳香があり、マメ科ですから秋に豆をぶら下げます。


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■フジ2

9月13日。マメ科。これがフジの豆です。


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■サワフタギ

5月27日。ハイノキ科。見晴台駐車場付近に有りました。これはまた豪華な装いですね。純白のウエディングドレスを見ているようです。5月終わり、この花が木全体を純白に彩ります。秋には濃いブルーの実をつけます。他にそっくりのタンナサワフタギというのが有りますが、葉の様子から普通のサワフタギとしました。名前の由来は、沢にフタをするほどよく茂るから。


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■エゴノキ

5月27日。エゴノキ科。この花は公園のいたるところで見つけます。たくさんの花が下向きに花をつけます。こうして一花だけ見ると清楚できれいです。同科同属に、花がそっくりなハクウンボクという木が有りますが、葉っぱの様子と花の付け方から、これはエゴノキでしょう。ハクウンボクは葉が大柄で丸く、花を一枝に密集して付けます。

名前の由来は、この木が決して「エゴ」だからではありません。果実が「エグイ(エゴイ)」からだそうです。花にはじつに品のいい芳香があり、5月終わりごろの森林公園の散歩を楽しくさせてくれます。


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■エゴノキの実

2009年9月24日。エグイと言われる果実です。このように丸い果実がいっぱいぶら下がります。果皮に魚を麻痺させるサポニンを多く含むため、魚の生け捕り漁に用いられたとのことです。また、昔は果実を石鹸のように洗浄剤として利用されたことも有りました。果皮を取り去った種子は、お手玉に入れると、とてもよい音がするそうです。


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■ナツハゼ

2009年5月28日。ツツジ科、スノキ属。花の形と色が何とも言えません。おとぎの国のカップのよう。

「ナツハゼ」とお聞きになってもピンとこられる方は少ないでしょう。じつはこれは日本に自生するブルーベリーなのです。ブルーベリーよりかなり小さいけれど、秋に黒っぽく甘酸っぱい実をつけます。私が子供の頃よく山道で見つけて食べました。

私が幼いとき、この実を食べられることを誰に教わったのでしょうか。自分で発見することは有りませんから、村の誰かが食べているところを見て自分も食べられると思ったのでしょう。しかし全く覚えていません。物心ついたころには食べていました。先人の知恵というのはこんな風に伝承されてゆくのでしょうね。花の時期からすでにおいしそうです。
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■ナツハゼ

2009年6月21日。まだ熟していないナツハゼの実です。ナツハゼの実の先端には、写真のように大きいクレーターのような模様がつきます。ある地方ではこの実がハチマキに見えるらしく、「ハチマキモモ」、「クロハチマキ」と呼んでいるそうです。森林公園周辺の人は茶釜に見えるから「チャガマノキ」と呼んでいます。


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■ナツハゼ

2009年9月24日。そろそろ熟してきた実です。おいしそうですね。完熟したものは甘酸っぱくておいしいです。


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■アオキ

4月12日。ミズキ科。公園の緑の広場駐車場で草にまみれて咲いていました。この木は、一年中青い葉をつけるので、庭木によく用いられ、ご存知の方も多いと思います。でも変わった茶色の花をつけるので掲載しました。雌雄異株で、このお花は雌花のようです。雄花は雌花とそっくりですが中心に4つのおしべを持っています。冬近くになると赤い実をつけます。葉を焦がさないよう火であぶって黒くなったものは、ヤケド、ハレモノ、凍傷などに効くそうです。学名は[aucuba]、アオキバから名付けられました。


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■ガマズミ1

5月28日。スイカズラ科。5月終わりから公園のあちこちに見られます。花に近付くと甘い芳香も感じます。秋に熟す赤い実は食べられます。生食でも甘酸っぱくておいしいですが、たくさん採れたら果実酒にしてもおいしいです。昔、森のマタギたちが、疲労回復の妙薬としてこの実を好んで食べたそうです。名前の由来はよく分かっていませんが、「神つ実」、「神の実」がなまったという説が有力です。


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■ガマズミ2

5月27日。もっと近くに寄ってみました。「神つ実」の美しい姿です。


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■ガマズミ3

9月30日。秋に熟したガマズミのおいしそうな実です。


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■ガマズミ4

10月12日。秋に熟したガマズミのおいしそうな実です。


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■ガマズミ5

10月12日。実があまりにきれいだったので一粒だけ写しました。


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■スイカズラ1

5月28日。スイカズラ科。別名金銀花。大きく口を開けて舌を伸ばした変わった形の花をつけます。つる性の木で、他の木に巻きついて伸びてゆきます。スイカズラの名前の由来は、花を取って吸うと甘い蜜の味がするからだそうです。金銀花は、花が老成すると黄色くなってくるところから。生薬「忍冬」として解熱、神経痛、リューマチ、強壮などに効能が有ります。花とつぼみをホワイトリカーに漬けたものを忍冬酒と呼びます。


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■スイカズラ2

5月29日。このように常に二つの花が一緒に咲きます。寂しくなくていいですね。とても清楚できれいです。


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■スイカズラ3

6月8日。純白だった花がしばらくするとこのように黄金色を帯びてきます。


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■カマツカ

6月3日。バラ科のカマツカではないかと思いますが、似たような花もたくさんあるのではっきりしません。間違っていたらごめんなさいね。バラ科はたいていこのような5弁の花で、めしべおしべも長いです。モミジイチゴの花にも似ています。カマツカでしたら秋に赤い実をつけます。食べられますがあまりおいしくないです。


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■エニシダ1

5月28日。マメ科。地中海地方原産。中国経由で日本へ入ってきました。この個体は中央林道脇に有るものです。すっきりした蝶形の黄色いお花を咲かせます。春先に葉が出ますが、夏、秋にはほとんど無くなります。茎にも葉緑素があり光合成ができますから。原産地は乾燥地帯であったらしく、できるだけ蒸散を少なくする自然の知恵でしょう。名前に「シダ」と入っていても、もちろんシダ類ではありません。オランダ語「genista(ゲニスタ)」が由来と言われています。英語名は「Broom」(ほうき)。昔、この木からほうきが作られていたようです。魔女が乗って飛ぶほうきはこの木から作ったと言われています。


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■エニシダ2

5月28日。目を近づけてみると、じつに鮮明、上品な黄色です。自然界の花の色は生きていますので、どんなものもいいですね。


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■エニシダ3

6月20日。上のエニシダ2のお花は、およそ1ヶ月後、こんなマメになりました。さやにふさふさの毛を付けています。


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■ウツギ

5月2日。これはウツギでしょうね。ユキノシタ科。別名卯の花。4月を卯月と言うのもこの花が由来と言われています。


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■ナナカマド

5月27日。これはナナカマド。バラ科。バラ科特有のお顔をしています。でもおしべが長く目立ちますね。秋には南天に似た赤い実をつけます。食べてもいいですがあまりおいしくないです。この木のいいところは秋の紅葉です。じつにいい色に色づきます。名前の由来は、7回かまどに入れても燃え残るほど燃えにくいから。また炭にするために7回かまどに入れるから、という説もあります。


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■ネムノキ

7月はじめ。マメ科。大通り脇でけっこう見かけます。この葉っぱはオジギソウそっくりですので、つい触れて閉じるかどうか確かめてみます。でもネムノキの葉が閉じるのは夜だけ。だからネムノキという名前が付いています。マメ科ですから8月終わりごろ豆になります。


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■アカメガシワの雌花

6月10日。トウダイグサ科。クリームに少し赤色を散りばめた面白い色をしています。このあと雄花が咲いてきます。


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■ノイバラ

6月8日。バラ科。日本の代表的な自生のバラ。俗に「野ばら」というのはこの花です。別に「テリハノイバラ」という花があって、花はそっくりです。「テリハノイバラ」は木のように立ち上がらず地面を這い、花をひとつずつ付けます。葉に光沢が有るから「テリハノイバラ」。この写真のものは、木のように立ち上がり房のように花が付いていますので「ノイバラ」としました。どちらの花も素敵です。


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■テイカカズラ

6月17日。キョウチクトウ科。花にジャスミンに似た強い芳香が有ります。若い時は土の上を這ったりしているのですが、やがて他の木に固着して這い上がっていきます。昔、式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、彼女の墓に絡みついたという伝説から「定家蔓」と呼ばれるそうです。種子や葉や茎は有毒です。


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■テイカカズラ2

6月17日。このお花に出会ったら香りを嗅いでみてください。きっと式子内親王への思いの強さが分かります。


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■ビョウヤナギ

2009年6月21日。オトギリソウ科。中国原産の半落葉低木。樹高は1m以上。漢字で「未央柳」。別名「美女柳」「美容柳」「金線海棠(きんせんかいどう)」。
★「未央」とは昔の中国の王朝に有った「未央宮」という宮城のこと。玄宗皇帝が戦乱に逢い他国に亡命した時、一緒に亡命した妻の楊貴妃はその他国で亡くなりました。その後宮城に戻った玄宗皇帝は、未央宮の楊貴妃のまゆに似た柳の葉を見て、楊貴妃と暮らした日々を思い出したそうです。
★未央宮の柳はたいそう美しく白楽天の詩にも触れられています。「太液の芙蓉、未央の柳」。「太液(たいえき)」とは王朝に有った池の名前。「芙蓉(ふよう)」とはハスの花です。これと「未央の柳」、どちらも絶世の美人の代名詞。このビョウヤナギの葉が未央宮の柳の葉に似ているそうです。 そう思ってこのお花を眺めるとまた違った感興もわきますね。名付け親の心がとても素敵です。確かにこの美しさは玄宗皇帝と楊貴妃を感じさせる花です。
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■コウゾ(楮)の実

7月5日。クワ科。キイチゴそっくりですが、イチゴではありません。でも甘くて食べられます。私もひとつ食べてみましたが、キイチゴほどおいしくはないようです。この木は繊維が強いので和紙の原料に使われます。別名紙の木と呼ばれています。


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■芙蓉

8月23日。アオイ科。子供の広場に有ります。ピンクの大振りの花は相変わらずきれいです。そっくりの花に同じアオイ科のムクゲが有りますが、芙蓉はムクゲより葉っぱが大きく、メシベの形も違います。


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☆☆☆☆☆☆☆☆秋の木の花☆☆☆☆☆☆☆☆



■秋の紅葉1

11月14日。中央林道入り口付近の燃えるような紅葉です。ここからあとは秋のお花をご紹介いたします。でもたいてい木の実になりそうです。


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■萩

9月30日。マメ科。あらあらこれはかわいいお花です。蝶形の形から萩でしょうね。いろいろな種類が有りますので詳しい名前は不明です。秋の七草のひとつ。草の花に見えますが落葉低木です。ところで「おはぎ」と「ぼた餅」は同じものですが、「ぼた餅」は春のお彼岸に供えるので春を代表する牡丹から、「おはぎ」は秋のお彼岸に供えるので秋を代表する萩から名付けられたそうです。これからは、春に食べるときは「ぼた餅」、秋には「おはぎ」と言うようにいたします。


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■山萩1

9月13日。マメ科。これはヤマハギといって、最もよく見られる萩です。花は少し小さいのですが、近付いてよく見るとピンク色でかわいいものです。


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■山萩2

9月13日。ヤマハギにもう少し近付いてみました。


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■山萩3

9月24日。ヤマハギの豆です。小さくてかわいいです。


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■メドハギ1

9月13日。マメ科。この萩は白にわずか紫をあしらって上品な感じがします。


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■メドハギ2

9月13日。メドハギに近付きました。


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■ムラサキシキブ1

9月30日。クマツヅラ科。本当に実の紫色がきれいですね。これは実がびっしり付いていますのでコムラサキと言うのでしょう。公園事務所の下の土手に植えられています。木の丈も小さいので時々家の庭に植えられているのも見かけます。でもこれの名前は「コムラサキ」。本当のムラサキシキブは3m以上になる大きい木なのです。実もこんなにまとまって付きません。下に本当のムラサキシキブを掲載しておきましたので較べてみてください。でも普通、このコムラサキもムラサキシキブと呼んでいます。その方がいいですよね。実はおいしそうですが食べられません。名前の由来は、昔、紫の実がびっしり付くので「紫敷き実(むらさきしきみ)」と言っていたのが、いつの間にか平安時代の美女紫式部と重なって、今の名前になったと言われています。


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■ムラサキシキブ2

10月14日。これが本物のムラサキシキブです。本物は3m以上にもなる大きな木です。コムラサキはびっしりと実を付けますが、ムラサキシキブはこのように乱れて実をつけます。簡単に庭に植えられませんので、こちらの方を「オオムラサキ」、コムラサキの方を「ムラサキシキブ」と改名した方がいいかもしれませんね。


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■ムラサキシキブ3

6月21日。これが上のムラサキシキブの花です。花はちょっと小さいのですが、ピンクでかわいいですね。初めて見たとき何の花か分からずあちこち調べました。


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■ホツツジ9月

8月23日。ツツジ科。何か変わった素敵な花を見つけました。まだつぼみでしょう。白く、先端がわずかにピンクがかってきれいです。図鑑を調べても分からなかったので、花が咲いてからまた見に行くことにしました。


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■ホツツジ2

9月13日。円錐形の花穂にじつに美しい花が咲きました。数十枚の写真を撮り、家に帰って調べましたがやはり分かりません。草姿が40〜50cmと小さかったので、てっきり草だと思っていましたが、もしかしたら木、と思い調べましたらやはり有りました。ツツジの仲間です。花が穂のように付くので「穂ツツジ」。全草毒ということです。


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■ホツツジ3

9月13日。ご覧のようにウエディングドレスのように清潔な薄いピンクです。白くてみずみずしい長いメシベも素敵です。


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■ホツツジ4

9月13日。別の個体の先端部分に近付いて写しました。


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■クズ9月

9月13日。マメ科。秋の七草のひとつですが、雑草としてはとても厄介です。クズの成長はすさまじく、あっという間に木をおおってしまいます。昔、この成長力を見込まれて中国の奥地、北アメリカの緑化のために種をまきました。ところが北アメリカでは猛威をふるい、今では有害指定されています。この太い根茎から取れるでんぷんはくず粉と呼ばれ、葛きり、葛餅などお菓子の材料に用いられています。生薬としては「葛根湯(かっこんとう)」。鎮痛、発汗作用が有るとされています。

クズのツルの先端のやわらかい部分は食べられます。ぽきりと折れるところで折り取って、汁の実に、油炒めにすると乙な味です。


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■ヤブコウジ1

10月12日。ヤブコウジ科。別名「十両」。細道の奥、薄暗いヤブをのぞいたら有りました。ヤブコウジを調べると実が全て赤いのですが、するとこれは色づく前の実でしょうか。小さいりんごのようで、とてもきれいです。ヤブコウジ科には他に「一両」、「百両」、「千両」、「万両」というのがあってややこしいです。お金持ちになりたかったら「万両」がいいのかな。


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■ヤブコウジ2

10月12日。別の実へ近付いてみました。かなり食欲をそそりますが食べられません。


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■秋の紅葉2

10月18日。これは何の葉っぱか分かりませんが、色合いがとてもきれいなので掲載しました。染料でも、絵画でも、陶芸でも、こんな微妙な色が出せたら「芸術」と言うのかもしれません。今の一瞬を生きている時の色は、人の手で作り出すのはなかなか難しいでしょうね。


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■キンモクセイ

2009年9月21日。モクセイ科。9月終わりになり、小窓からキンモクセイの甘い香りがふと漂ってくると、なんとなく切ない気持ちになってしまいます。この花には私の心をくらませる何かが有りそうです。私はすぐに服を着替え、近所へキンモクセイ探しに出かけます。目当ての木が見つかったらその家の前を普通の通行人の振りをして何度も行きかうことも有ります。

私は学生時代、京都銀閣寺近く、哲学の道脇のアパートに住んでおりました。哲学の道を少し行くと法然院という寺院が有り、銀木犀の寺として有名でした。銀木犀の花は白いので銀木犀。金木犀の「親」らしいです。金木犀より香りがやや弱いのですが、さらに上品な香りの気がします。私は友人と何度その香りを嗅ぎに行ったか分かりません。当時大変な貧乏学生でしたので、楽しみと言えば、音楽と、こうした苦しい世を忘れさせてくれる豪華な香りだけだったのです。そうした思い出と重なって、金木犀、銀木犀の香りが漂ってくると、どうしても私の心はくらんでしまいます。
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■秋の風景1

11月13日。ここは学習の森、森林学習展示館横の道を入っていった時のものです。畑が広がり、果樹園らしきものが有りましたので、たぶん個人私有地ではないでしょうか。でもここは私の好きな場所のひとつです。春にはさまざまな土のにおいと、野草と、空間が有り、秋にはこのようにじつにきれいです。


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■ヤマモモ

10月9日。ヤマモモ科。木の丈10mにもなる大きい木です。雌雄異株ですので近辺に雌、雄が無いと実が付きません。果実は甘酸っぱくおいしいと聞きますが、私はまだ頂いた事がありません。種類によって松ヤニのような味があっておいしくないと言う人もいらっしゃいます。いつか味わってからまた感想をご報告いたします。


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■コマユミ

2009年9月24日。ニシキギ科、ニシキギ属。かわいい実を見つけました。ピンクの帽子とオレンジのお顔(種子)の対照がとてもきれいです。同科同属にニシキギというのが有り、実も花もそっくり。枝に羽状のようなものがあるのがニシキギ、無いのがコマユミ。この写真のものは、枝に羽状が無いようですのでコマユミです。いずれにしてもこの個体はかわいいのでコマユミと呼ぶ方が似合っていますよね。漢字で小真弓、小さい真弓ちゃんです。初夏に咲く花は小さくてあまり目立ちません。コマユミ(小真弓)、ニシキギ(錦木)とも写真のように秋の紅葉がきれいです。


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■コマユミ

小真弓ちゃんの実の一個に迫ってみました。


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■ニシキギ

2009年10月11日。ニシキギ科、ニシキギ属。うーむ。帽子がちょっと黒っぽいですね。マユミちゃんに似ていますが、これはやはりマユミちゃんと呼べないです。枝に羽状のものが有りましたのでニシキギ。漢字で「錦木」と書くとおり、秋の紅葉がきれいです。


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■ニシキギ

2009年9月24日。ニシキギの紅葉です。


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■クサギ

10月21日。クマツヅラ科。クサギの実です。なかなかいい形と色をしています。花は8月から咲き始め、ゆりのような芳香があります。ただし、この木の葉をもんでみるとひどい悪臭です。だから「臭木」。芳香と悪臭が同居した変わった木です。樹高3mから4m。今年はいいにおいのお花もご紹介したいと思います。


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■ゴンズイ

10月22日。ミツバウツギ科。学習の森へ行く途中の林へ分け入った時見つけました。面白い実ですね。赤い果肉をアケビのように開けて黒い種を見せつけています。小鳥が食べるのでしょうか。名前の由来は、お魚の「ゴンズイ」からです。どちらも役に立たないという訳です。失礼な名前の付け方ですよね。


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■メギ1

10月13日。メギ科。薬草園の道脇に立っています。枝に鋭いとげが有るから別名「コトリトマラズ」。分かりやすくていい名前です。実のオレンジ色がきれいです。南天の仲間です。食べられません。


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■カガミグサ

10月14日。ブドウ科。つる性で他の木にツルを巻きつけて立ち上がってゆきます。5月から6月頃白っぽく目立たない花が咲き、秋に緑、白、青が混じった実を付けます。ブドウ科ですが食べられません。色合いがいかにもおいしくなさそうです。根を生薬「白斂(びゃくれん)」と呼び鎮痛などに使われます。なぜカガミグサというのか、調べましたが分かりませんでした。


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■ツヅラフジ1

10月22日。ツヅラフジ科。この実のなり方はツヅラフジです。これが黒っぽくなったらヤマブドウそっくり。ネットでも時々ヤマブドウとして紹介しているページを見かけます。食べてみるとやや甘みが有りますが苦味の方が強い感じ。実は毒が有るともそのまま食べると薬効が有るとも言います。二、三粒の味見程度なら大丈夫だとは思いますが、はっきりするまで大量に食べるのは控えましょう。

漢字で葛藤(つづらふじ)。心の苦しみを表す「葛藤(かっとう)」という言葉はツヅラフジの漢字から来ました。ツルが複雑に絡まる様子が心のもつれを表すのにふさわしかったようです。また、折れ曲がった道を「九十九折(つづらおり)」と言いますが、これもツヅラフジのツルの様子から来たそうです。津幡町倶利伽羅山のふもとに九折(つづらおり)という地名が有ります。折れ曲がった道周辺の地区です。このツルで籠を作ります。また漢方薬として用いられます。

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■ツヅラフジ2

実が熟したツヅラフジです。まるでヤマブドウそっくりでおいしそう。しかしツヅラフジの実は、写真のように小さい玉のように固まり、ツルにポツリポツリとついています。ヤマブドウの実は、普通の栽培種のブドウのように縦に長い房になってぶら下がります。葉もヤマブドウとは少し違います。ヤマブドウの葉は五角形をしています。


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■秋の紅葉3

10月25日。土手の土から顔を出したばかりの小さい葉っぱも紅葉しています。色合いがとても素敵です。


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■秋の細道

10月25日。ここは野鳥の森から入り、見晴台へ登る階段です。うしろを振り返って、登ってきた方向を撮りました。この階段は長くてきついので、かなり体力が要ります。


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■カエデ

10月20日。すっかり紅葉したカエデ。素敵な色をしています。


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■チャノキ

2009年10月4日。ツバキ科ツバキ属。お茶の花です。樹高1mくらい。薬草園近くの荒地、セイタカアワダチソウ、ススキの群生に埋もれて咲いていました。付近に畑地が有りましたので誰かが植えたのかもしれません。花も実もかわいいツバキといったところです。この葉っぱを乾燥させてお茶にします。


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■アベリア1
(ハナツクバネウツギ)


2009年10月28日。スイカズラ科ツクバネウツギ属。学名はアベリア。別名ハナゾノツクバネウツギ。中国原産の半落葉低木です。高さは1mから2m。実の形がツクバネ(羽子板の羽)に似ていて木の姿がウツギに似ているからツクバネウツギ。開花は7月から10月。花には芳香が有ります。花の少ない晩秋には貴重な木ですね。

写真のものは、運動公園横の小山に生垣として植えられているものです。葉は緑なのですが、花のガクやツクバネに似た実が赤くなって半紅葉しているようにも見えます。ホームセンターなどでは学名の「アベリア」として売られているようです。


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■アベリア2
(ハナツクバネウツギ)


花に接近しました。花の内部にうっすらとした毛のようなものが見えます。花の上にある赤いのがツクバネに似た実です。


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■サザンカ

2009年11月8日。ツバキ科。日本原産。漢字で山茶花。学名も英名も「Sasanqua」。子供の広場入り口駐車場に植えられています。ツバキそっくり、花色も赤、白、ピンク、斑入りとさまざま。ツバキは早春から咲き始め、花全体がぽとりと落ちますが、サザンカは晩秋から冬にかけて咲き、花びらが一枚ずつ落ちます。また葉のふちにぎざぎざが有ります。花の少ない時期に咲くので庭木、生垣として人気が有ります。

サザンカは日本原産ですが、名前は中国名のツバキ科全体を表す「山茶(さんざ)」からきたようです。ツバキ科の花を「山茶花」。読みが「さんざか」→「さざんか」と変化したとのこと。「山のお茶」ということですからツバキ科は全てお茶にできるのかな。

山茶花を 雀のこぼす 日和かな  正岡子規

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