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箱根宮ノ下温泉街の中心に和風三層の建物が、明治十一年に外国人専用ホテルとして富士屋ホテルは産声を上げました。富士屋ホテル開業によって、宮ノ下は湯治場からリゾートへとその姿を変えていきました。明治から昭和にかけて多くの外国人旅行者で賑わった結果、その町並みも多分に外国を意識して作られ、他の箱根地域とは違ってエキゾチックでレトロな雰囲気を醸し出しています。(現在、国道1号線に並ぶ商店街の町並みはセピア通りと呼ばれています。)ただ、富士屋ホテルの歴史は、パンひとつ運ぶのも宮ノ下までの険しい山道は、苦労の連続でした。 大火、震災、戦禍・・・。さまざまな試練を乗り越え、いくつものドラマを秘めた、ここに現在の富士屋ホテルがあります。特に大正12年の関東大震災は一瞬のうちにホテルの土地・建物・鉱泉等に少なからざる損害を与え、断水状態となり、大変困難に陥りましたが、その際、この井戸が当時滞在中のお客様の食事や洗面のために、大いに役立ち、文字通り救いの神となったそうです。この井戸は、山の斜面を利用した横井戸形式の珍しい井戸で、水道工事が復旧するまで利用され、今でもホテルの守り神として大切に祭られているそうです。(汲む事も、飲む事も出来ません)
由来・歴史
ホテルの守り神 箱根富士屋ホテル内古井戸跡
神奈川県の名水&湧水情報