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上総掘り湧水井戸
鎌倉のまちづくり市民活動団体、鎌倉市民同窓会は、市内の200か所に及ぶ自噴井戸をいかした「湧水都市鎌倉」の実現をめざし、活動を行ってきましたが、市民だれでもが親しめる水辺を作ろうと鎌倉市民同窓会が(財)環境事業団の地球環境基金の助成を得て、環境に優しい人力だけによる伝統工法「上総掘り」の復元による湧水井戸の掘索を計画しました。土地所有者、栗田家のご好意をもとに、伝統技術による作業をはじめ、資材の提供から町内会や近隣市民のみなさんによるボランティア活動まで、多くの方々の熱意と心からの協力によって、予想をはるかに超える8ヶ月余の困難な作業の後、待望の水が湧き出しました。そして市内の中学生・県下の高校生ならび先生方の協力も得て、このような湧水と緑による「潤いとやすらぎの水辺」が出来上がったのです。市民の知恵と汗、そして技が結晶したこの湧水井戸が、地域を潤す水として、みなさまに永く親しまれ、暮らしに役立つていくことを願っています。
作業着手:2001年1月18日    湧出日:2001年9月11日    掘削延べ日数:約160日
掘削深度:172m          湧出量:1分間に約6リットル  水温:約6度
                                           2002年3月31日 鎌倉市民同窓会
行き方
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北鎌倉の自噴井戸群は明治から昭和40年頃迄、上総掘りで掘削された自噴井戸で、円覚寺裏山を水源とし、個人用に200ヶ所も掘抜き井戸が点在していて、その自噴する地下水は水質も良く水量も豊かで、県内でも貴重な湧水に数えられますが、ほとんどの掘抜き井戸は個人が所有しているために公開されていませんが、岩瀬下関青少年広場の自噴井戸は、市民だれでもが親しめる水辺を作ろうと鎌倉市民同窓会が(財)環境事業団の地球環境基金の助成を得て、環境に優しい人力だけによる伝統工法「上総掘り」の復元によって出来たものです。岩瀬下関青少年広場の自噴井戸は一般の方にも公開されていますので飲むこと、汲むことも出来ますが、張り紙にあるように湧水のため水質は安定していませんので煮沸して飲むことをお勧めします。尚、鎌倉市の地域防災課により災害用井戸として指定されている自噴井戸のため、市で水質検査を毎月実施しているそうです。
由来・歴史
北鎌倉湧水自噴井戸群 いわせ下関青少年広場の自噴井戸
神奈川県の名水&湧水情報