行き方
画像
海蔵寺(かいぞうじ)は扇谷山と号します臨済宗建長寺派の古刹です。 もとは真言宗のお寺の跡でしたが、建長5年(1253)宗尊親王の命令により、藤原仲能が本願主となりまして、この場所に七堂伽藍が再建されました。しかし鎌倉幕府が滅亡した折にこの寺も消滅しました。 その後は、足利氏満の命により、応永元年(1394)4月に 上杉氏定が再建したのが、海蔵禅寺です。氏定は源翁禅師を開山に招いて菩提寺としました。その後天正5年(1577)に建長寺に属して今日に至っています。
境内の南の隅の岩窟の中に、鎌倉時代の井戸と云われる十六井戸があります。 窟の中央に石造の観音菩薩像をまつり、その下に弘法大師像を安置しています。井戸の名は窟底に直径70cm、深さ50cm位いの井戸十六穴が、各々清冽な水を湛えていることから名付けられました。伝承では金剛功徳水と名付けられています。観音菩薩が中興開山に夢のお告げがありました。夢から覚めた禅師がお告げの通りに井戸を掘り出し掃除をしたところ、観音菩薩像が現れ、 窟中の水を加持して民に施したところ霊験あらたかでありました。(汲むこと、飲むことは出来ません)
由来・歴史
海蔵寺の十六の井
神奈川県の名水&湧水情報