伊豆箱根鉄道大雄山線「富士フイルム前駅」下車徒歩約20分
行き方
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平成の名水百選は、全国で162箇所の中から100箇所が選定され、神奈川県では唯一南足柄市狩野にある「清左衛門地獄池」が選定されました。南足柄市は湧水がたくさん湧出する地で、箱根外輪山東山麓に、湧水群や自噴井戸が広がっています。この地域を代表するのが良質で豊富な水量を有する「清左衛門地獄池」の湧水で主に工業用水(Fの画像が富士フイルムの揚水ポンプです)として使用されています。この湧水池の回りにはには、厳島神社、弁財寺、湧水を活用した幸運の滝、東屋等が整備されています。また、四季折々の花が楽しめる親水公園として整備されています。
清左衛門地獄池
昔、清左衛門という人がよい水源をさがしにここまで来ますと乗っていた馬もろとも地中深く落ち込んでしまいました。そしてそこから勢いよくたくさんの水が湧き出してきました。それからは土地の人々が行って「清左衛門」「清左衛門」と呼ぶと、いっそう勢いよく水が湧き出してきました。これはこの池に伝わる伝説ですが、この話からも昔から農民たちがいかにたくさんのよい水を欲しがっていたかがわかります。清左衛門という人は昔からあった池を改修して常時たくさんの水を貯められるようにしたか、または池の開発のために犠牲になったのか、あるいはこの地方の有力者であって農民たちのために水利権を守ったのかもしれません。また苅野には昔から加藤氏という有力者がいましたので清左衛門を加藤氏と結びつける人もいます。いずれにしても、この近くの富士フイルム社宅の敷地から5〜6000年も前の縄文時代の人々の住居跡が発見されたことがすでにここによい池があり人が生活していたことの証拠になります。明治になってから苅野の漢学者で、のちに八王子に出て新文学院という学校をひらいた奥津広という先生がいました。この人は地獄というのはよくないといって、当時高野山の学頭(坊さんを教育する主任)の先生に相談してこの池を「浮泉」と名付けたといいます。 池の前に設置してある看板より
由来・歴史
平成の名水百選清左衛門地獄池
神奈川県の名水&湧水情報