「私の指導教官である酒井先生が、「これから論文を書く若者のために」という本を書いたのですが、この本に感銘を受けました。私は今まで、論文とい うものは名誉や地位のために書くものだと思っていました。しかしこの本を読んで、「お互いに論文を発表しあい刺激を与え合うことよって科学が進歩してい く。そのために論文を書くのだ」ということを学びました。」
がんちゃんありがとう。聞いていて、私の方が感銘を受けてしまった(ほんとに)。面接試験で、「「これ論」に感銘を受けました」と答える人は日
本でただ一人に違いない。がんちゃんのためにも、これからは、著者としてふさわしい人間になろうと誓った。
昨日、大阪女子大のよっぴーが来仙した。ヤナギルリハムシという昆虫の調査だそうな。で、一緒に飲みに行った。一軒目はいわし屋に行き、二軒目に彩子が
バイトしているイタリア料理屋へ。「私は彩子の指導教官です」とシェフに脅しをかけたせいか、美味しいワインをサービスしていただいた。ありがとうござい
ます。店の名は
"Le p'tit coq"
といい、広瀬通からいなり行路に入って少し行った右側(第三ふじわらビル三階)にある。みんなで行こう。
5/29(木)の進歩 やなーーぎさーーわっ 鹿島アン
トラーズの柳沢のイタリア移籍が決定的らしい。遠慮にたけた彼のプレーが
FW のエゴ剥き出しのリーグで通用するのかなあ?
もっと気になるのは、鹿島の応援がどうなるかだ。何しろ鹿島は、応援の
1/3
くらいが「やなーーぎさーーわっ」と歌うことだから、彼がいなくなる喪失感は大きそうだ。相変わらず「やなーーぎさーーわっ」と歌って、「姿
が見えるんです」と言ったりすると不気味だぞ。
友蔵が担当する生物学科三年生の学生実習(マルハナバチの訪花行動観察)が来週行われる。それに先立ち今日、学生に実習内容を説明した。内容説明と
ちょっとした下準備をやらせるのは友蔵だけど、私も偉そうに立ち会った。下準備というのは、氷で冷やして動けなくしてあるマルハナバチの背中に瞬間強力接
着剤で番号を付けるというもの。班ごと(一班六人くらい)に作業をしたのだけれど、率先して作業をする学生、自分は手を出さずにじっと見ている学生、周り
できゃーきゃー歓声を上げている学生など、人間模様がさまざまだった。附記:羽に強力接着剤を付けられ再起不能となったハチが一匹。
午前は全学教育科目の講義。なぜ、雄と雌の数の比は一対一なのかという話をした。これは私の十八番話なのだけれど、学生の反応は今一つわからなかった。
順次産卵のモデルの論文を改訂中。いつも思うのだけど、レフリーコメントへの対応のかなりの部分(全部とは言わない)は時間と労力の無駄遣いだ。自分勝
手なことを言ってくるレフリーコメントに、何でいちいち対応しなくてはいけないのかという感じ。論文の改訂に一ヶ月間くらいかかることがあるけれど、世界
中でこれだけの時間をコメントへの対応に充てているとしたら、まさに壮大な浪費だ。
5/28(水)の進歩 「あー-あ」の一日 生物学科三
年生向けの講義をした。うけなかった(ギャクがじゃなくて、講義の中身が)。なんかしらーっとした感じ。………
熱心に聴いてくれていると思っていた学生に欠席されると辛い。熱心に聴いてくれていると思っていた学生に寝られると辛い。あまり熱心に聴いていなかった学
生が、聴くのを止めて講義中にぼおっとしているのを見るのも辛い。ともかくうけないと辛い。こういう不本意な講義をすると一週間引きずってしまうんだよ
ね。さらには、来週の講義もうけなかったりすると、途方もなく引きずってしまうのだ。
その後、さらに追い打ちをかける出来事が。暁子から電話がかかってきて、冷蔵庫にしまってあったサンプルを取り出した。そして用が済み元に戻した。数分
後、何気なく冷蔵庫を開けたら、しまったはずのサンプルが無い。いったいどこいっちゃった?
さんざん探したら、冷蔵庫のとなりのロッカーの中に入っていた。ロッカーにしまうとは、「こりゃ絶対にボケるな」と暗くなった。
しんすけの論文を読んでコメントを送った。
Journal of theoretical Biology
に返送するため、卵の順次産卵の論文を再改訂している。この論文、最適卵サイズの解析部分を付けるかどうかで改訂の度に大騒ぎだ。American
Naturalist;この解析付きで投稿 --> Evolution;解析付きで投稿
--> Evolution 改訂稿;解析ぬきで投稿 --> Journal of theoretical
Biology;解析ぬきで投稿 --> Journal of theoretical Biology
改訂稿;解析付きで投稿(予定)。運命に翻弄されるヒロインみたい。
5/27(火)の進歩 宮城県沖で起きた、宮城県沖地震じゃない地震
昨日の地震は、宮城県沖が震源でマグニチュード
7.0 だったそうだ。
アナウンサー「これは宮城県沖地震ですか?」
解説者「私はそうではないと考えます。」
震源は宮城県沖と言ったのにこのこだわりは何だ?
それはこういうことらしい。今回の地震は大洋プレートの内部で起きたもの。それに対し、将来必ず起こると言われている「宮城県沖地震」は、大陸プレートと
大洋プレートの境界面で起こるものだそうだ。両者は別物で、昨日の地震が起きたからといって、「宮城県沖地震」が起きる確率が下がるわけではないらしい。
さらには、前回の「宮城県沖地震」の四ヶ月前にも大洋プレート内地震が起きたんだって。ということは、9
月 26 日午後 6 時 24 分が要注意だ。<--
人ごとではないので、オチに切れがない。
生物学科三年生を対象に生物学演習(英語の論文を読む)をやった。みんな熱心に取り組んでくれて良かった。今日は、学生に見せようとじゅりを研究室に連
れてきた。休憩時間に部屋に放ったけど、今一つウケが弱かった。「じゅり、おいで」と呼んで私の所に来させ「受理が来た」と喜ぶ芸は、緊張したがうまく
いった(注;「じゅり」は正式には「受理」と書く。論文掲載決定の「受理」だ)。
しんすけが論文を送ってきたので、コメントしようと読んでいる。もう数日かかるか。
Journal of theoetical Biology
から返ってきた論文をどうするのかも、共同研究者の原田さんと相談中。
5/26(月)の進歩 東京都立大と合同セミナー 今日
は、ツエーボの面々が東京都立大の大学院生へと変身した。で、都立大と東北大とで合同セミナー。
坂本君(都立大):アカネズミの移動分散の話を、血縁選択との関連で。
正路さん(東北大):グッピーの性淘汰に関する研究紹介と、今後の研究計画。
松尾君(都立大):ゾウムシがどうして長期休眠をするのか。
イタポン(東北大):花序内の花間における性投資の分化。
オノダ(東北大):CO2 spring における高 CO2 への反応の進化。
鈴木君(都立大):二年草における空間分布の解析。
盛りだくさんの内容で楽しめた。昨日のサッカーと今日のセミナーのどちらが主目的なのか答えを出すことは難しいけれど、両校の交流は十分に深まった
と思う。都立大のみなさん、遠路はるばる来て下さりありがとうございました。これを機に、ますます交流していきましょう。
イタポンに去年のデータを見せて貰った。サワギキョウを訪れる訪花昆虫が、ほとんどすべての場合、花序内の花を一つしか訪れずに飛び去ってしまうという
話し。さてその理由はと話していたら、突然激しい縦揺れ、それに続いてすごい横揺れだ。今まで経験したことがない激しい地震。宮城県沖地震の再来でないこ
とを祈りながら、揺れが収まるのをひたすら待った。ようやく揺れが収まり、テレビに飛んでいった。するとなんと震度
5 弱。そこへ、「13階で火災発生」というテープ放送が。13
階に駆け上がる途中、「火事ではありません」と降りてくる人とすれ違った。警報装置が誤反応したようだ。でも、延々と放送が鳴り続けてだんだん悲壮な気分
になってきた。ともかく、急いで家に帰って家の様子を確かめよう。
5/25(日)の進歩 ツエーボと芝生でサッカー 東京
都立大のサッカーチームであるツエーボの面々が、わざわざ仙台に来て下さり、芝生で交流試合をした。ツエーボは経験者揃いということもあって、みんなとて
もうまい。ロングパスを平気で通してくる。うちとはサッカーの質が違うなあと感心した。河田さんが
Gk
をやっていたとき、綺麗なスルーパスが通って、藤君が一人で抜け出した。こりゃ駄目だと
DF は見捨て、誰も戻らない。一対一となった GK
河田さんは、「誰か助けてーー」と悲痛の叫びをあげた。でも DF
は無視。「先生が助けを呼ぶの初めて見た」と冷静に喜ぶ野枝であった。
終了後、研究室で焼き肉パーティーをした。ツエーボの松尾君・坂本君らと楽しく語らった。酔った勢いで、松尾君に「これ論」を上げてしまった。「買いま
す」と言っていたのに余計なことをしてしまった。やむなし。
5/24(土)の進歩 実力の差歴然 ベガルタ仙台が鹿
島アントラーズに完敗した。実力の差は歴然だった。
前夜のニュースで、急遽センターバックに入る予定だった森川まで負傷離脱とのこと。もういやだ。いったいどうして?ここまで怪我人が多いと、フィジカル
コーチの力量を疑ってしまう。暑い日の試合には運動量が激減することも含めて。
今日は、私と暁子・河田さん夫妻・占部さん夫妻と参戦した。暁子は、この日の朝に直接横浜からやって来るという気合いの入れようで、みんな感心してい
た。試合は、前半こそ互角に戦っていた。しかし両チームのサッカーの質の違いは明白だった。鹿島はとにかく速い。トップスピードで走り込んできてワンツー
であっという間に仙台守備陣を突破してしまう。特に仙台右サイドはやられっぱなしだった。ただ、シュートの精度が低く、点を取られることはなかった。一方
の仙台は攻めが遅い。中盤でゆっくりキープして(させられて?)しまい、鹿島守備の包囲網ができあがるのをわざわざ待つ感じ。そして囲まれると、側の味方
にパス。「取られそうだよー、頼む」って感じの責任逃れのパスという感じだ。ラストパスの精度が低いことも難点。FW
と意図が合わない感じだった。後半は、苦し紛れのロングクロスを連発するのみ。しかし、FW
が山下と佐藤(高さが無い)でははじき返されるのみだ。結局、0-2
という完敗だった。これでこのところ一分五敗。幸いにもリーグが中断するので、この間に何としても立て直さないと。今年は降格争いに加わりたくない。
試合後、彩子がバイトをしているイタリア料理の店へ行った。フランス料理を取り入れたイタリア料理という感じでとても美味しかった。今度は彩子がいると
き(彩子は教育実習のため帰省中)に行こう。
5/23(金)の進歩 明日、リーグ中断前の決戦 明日
はいよいよ、鹿島アントラーズとの決戦だ。仙台はこの五試合勝ちが無いだけに、何としても勝ってリーグ中断を迎えたい。勝つと負けるとじゃ、中断期の一ヶ
月間の精神状態が違うのだ。世間は、柳沢の壮行試合という雰囲気になっているけど(セリエ
A
に移籍するらしい)、きっとすぐに戻って来るから(鹿島から見て)良い思い出を作る必要はない。仙台は、ファビアーノを出場停止で欠き守備
陣に不安を抱える。しかし、鹿島ツートップの柳沢と平瀬が二人揃ってスルーをしてしまうなど、チャンスを作られる割にはシュートは飛んで来
ないに違いない。ともかく、ホームサポーターが一丸となって勝利をもぎ取るのだ。まだチケットはあるらしいので、迷っているあなたも、その気が無かったあ
なたも、突然思い立って仙台を応援しに行こう。私は、河田さん占部さんと共に参戦の予定だ。
宏太と卒業研究の議論をした。彼はモデルをやるので、どういう感じのモデルにするかの相談だ。花を順次に咲かせるべきか一斉に咲かせるべきか。何か面白
くなってきたぞ。
Journal of theoretical Biology
に投稿していた順次産卵の論文が戻ってきた。再投稿を促すリジェクトであった。レフリーの一人は、自分の論文を引用していないから気に入らないっていう感
じ。どう見ても全然関係ない論文なのに、どうすればあれを引用する気になるんだ?
論文が返ってきた衝撃もものともせずに、卵の総量に制約があるときの最適卵生産のモデルの解析を続けた。ちょっと光明が見えてきたと思う。
5/22(木)の進歩 二強決戦と合同セミナー 来週の
日曜日・月曜日に、東京都立大との合同セミナーが行われる。筑波での生態学会のときに行われたエコカップ
2003(フットサル大会)が花開いたものだ(なのですよ、竹中さん!)。この大会の決勝で、生態学会の二強と言われるブランメル生態(我が研究室のサッ
カーチーム)とツエーボ(東京都立大のサッカーチーム)が激突した(3/19
の進歩参照)。そして PK
戦の末にブランメル生態が見事優勝を勝ち取った。その優勝祝賀会の席上、「今度は芝生のフルコートで決戦しよう。場所は仙台の泉サッカー場だ。W
杯のときにイタリア代表がキャンプを張ったところで、今はベガルタ仙台の練習場になっている。ついでにセミナーもしよう。場所は東北大だ」ということに
なったのだ。まさに、サッカーがもたらす生態学の進歩と言える。で、その世話役をくにっちに任せた。私が何気なく、「都立大の学生さんはびんぼーに違いな
いから、内の学生のアパートに泊めてあげよう」と言ったところ、宿の調整に苦労中。ご苦労様、感謝しています。附記:都立大のサッカーチームは、毎年チー
ム名が変わりちょっと節操がない。仙台で行われたエコカップ
2002
ではフィールドノートという名前だった。来年はどうなるか今から心配だ。
ひさしの論文セミナー。緯度経度に沿って植物の性質がどう変化しているのかを調べた論文を紹介してくれた。イントロに「どうしてやるのか」が書かれてい
ない感じの論文であった。引き続き、理一の講座セミナー。ギャップ形成に反応して、葉の光合成能力が馴化するのかというものだった。
5/21(水)の進歩 さっきやった所までしか進んでいない 久しぶりに、卵の総量に制約があるときの最適卵生産のモデルに取り組
んだ。このモデル、かなり難しい。行き詰まってわからなくなると、ついつい逃避をしてしまう。この日記を書いたり、ネットでなぜか突然「じゅ
り」(<--
我が家の犬の名前)と検索してみたり。で、逃避を終え仕事に戻ると、さっきやった所までしか進んでいないのだ(当たり前か)。逃避しても、
また同じ所から再開しなくてはいけないという現実。このことに気づいたのは大学院生の頃である。<--
??
我ながら、よくわらない人だ。
生物学科三年生向けの講義。今日もみんな熱心に聞いてくれた。終わったあと、今日はとくに疲れた気がする。机に突っ伏してしばら
く寝たら、全身の疲労で起きあがれない感じ(ちょっと大袈裟)になってしまった。
講義も終わったので、今日はご褒美にビールを飲もう。U22
日本代表対ニュージーランド代表の試合があるけれど、これはビールを飲みながらでよし。普通私は、サッカーを見るときには酒を飲まない。酔うと試合がわか
らなくなってしまうからだ。でも、U22
のここ数試合は酷かったので、そこまで一所懸命に見る気になれない。だからビール飲みながらのんびり観戦しーよおっと。それと根本と佐藤、怪我をせずに万
全の状態でクラブに帰ってきておくれ。何しろ土曜日は、鹿島との決戦を控えているのだからね。
5/20(火)の進歩 発行一周年 「これ論」の発行か
らはや一年になる(いつを発行日とするのかは難しいところだけど、ここでは、書店に出回り始めた日とする)。とくに感無量というわけではないけれど、我な
がらよく「これ論」を書いたなと思う。お陰様で売上も好調。この場を借りて御礼申し上げます。
生物学科三年生の生物学演習(英語の論文を輪読する)をやった。先週の講義で紹介した、花の色が変わることの適応的意義を調べた論文を読んだ。参加者み
んながいろいろ意見を言ってくれて楽しかった。
モリナガを交え、彩子の研究計画を議論した。ヤマユリを対象に、花の匂いの適応的意義を探るのだ。昼と夜とでちょい違うんじゃないかとか。夜の調査もす
るので、暗視スコープで覗くかといった、知らない人からみると怪しくもあり危険でもある議論を重ねた。
昨日のニュースで、仙台対名古屋の試合映像と清水監督の会見を見た。確かに酷い。ファビアーノがイエローを貰った場面なんて、反則でも何でもない。あれ
がイエローじゃ、前半が終わったときには両チームとも全員退場になっていることだろう。清水監督の会見もすごかった。いつもは笑顔を絶やさない監督なの
に、顔色が違った。監督を初めて以来最大の怒りがひしひしと伝わってきた。
5/19(月)の進歩 またしても 昨日の試合、伝え聞
くところによると主審砂川が名古屋を勝たせるために全力で働いたらしい。なにしろ、新聞がこんなことを書くのだからよほど酷かったのだろう(河北新報よ
り)。
試合評:「あからさまなホームびいきとも取れる不可解な判定も逆風となった。後半32分、ペナルティーエリア内で根本が後方からのタックルに転倒し
たが、笛はなし。ヴァスティッチの決勝点も表示されたロスタイムを1分近く超えていた時のゴールだった。清水監督は「(ファビアーノが退場になったプレー
も)互いにユニホームを引っ張り合っていたのに、フェアじゃないよ」と怒りが収まらなかった。」
清水監督の言葉:「選手は少ない人数で最後まで死力を尽くしたが、違う要素で試合が終わった。監督をやっていてこんなひどい試合は初めてだ。審判はフェア
でないといけないのに非常に残念。」
仙台はまたしても、審判に試合をぶち壊しにされたということだ。仙台はしょっちゅうこういう目に会う。なんか恨みでもあるのか?
午後、蔵王での熊ちゃんの調査申請のために山形県に熊ちゃんと出かけた。三つの部署それぞれに、似ていてそれでいて違う書類を出さなくてはいけないとの
こと。そしてどの部署も、申請の中身を吟味することより、書類を揃えることに熱心であった。熊ちゃんも私もげんなり疲れ切った。
5/18(日)の進歩 あーーあ
……… 溜め息
………。ベガルタ仙台が名古屋グランパスエイトに逆転負けしたらしい。しかも、ファビアーノと数馬の両センターバックが退場だと。名古屋でのアウェーゲー
ムなので参戦もままならずに研究室で仕事をしていたら、前半を終えて
1-0
で勝っているとの報。やったーー、次の報を待つか、それとも情報を遮断して、CS
での夜の録画放送を楽しみにするかとかなり葛藤した。しかし我慢できずにネットにつなげたら、1-2
で逆転負けとの報が飛び込んでしまった。ひょっとして勝てる?と期待しただけに気落ち度は特大だ。それに次節の鹿島戦、センターバックをどうするんだ?
レギュラーセンターバックの小村は怪我、もう一人のレギュラーセンターバックのファビアーノは出場停止。控えセンタバックの数馬も出場停止。渡邊と矢畑に
期待、というより、すがるしかない。でも、すがられる方も困るだろうなあ。
仙台は今試練の時だ。嫌なことが続いている。一つ目は最近の成績。このところ
1 分 4
敗。勝てない、勝ちきれない。二つ目はマルコスの帰国。開幕前に怪我をし、当初の発表は全治一週間の軽傷だった。ところがなぜか未だに復帰できない。どこ
ろかとうとう、治療のためブラジルに帰ってしまった。嫌な予感だする。このまま帰って来ないんじゃないだろうか。三つ目はマルケンの不祥事。サテライトの
試合で先発を外されたことを不服に、なんと試合放棄して帰宅してしまった。これで実質クビの処分。短気を起こさなければ、次節の鹿島戦でセンターバックと
して出場できたかもしれないのに。--------
ともかく、中断前のあと一試合を死ぬ気で闘おう。そして中断期に立て直して、不死鳥のように蘇る姿を見せようではないか! 附記:「不死鳥」と変換しよう
としたら「富士町」と出た。富士町には申し訳ないが、すごく頭に来た。我々は不死鳥だ!
富士町民ではない。
研究室に、熊ちゃんが実験に使うマルハナバチ(生きてる)のコロニーが箱詰めでおいてある(農業用に使うヤツ)。じゅりが、えらく気になるらしく、箱を
見上げるように周りをうろうろしている。だっこして巣を見せてあげたら舐めようとした。ハチを放して反応を見たかったけれど、ぐっと我慢した。
5/17(土)の進歩 酒井研歓迎会 昨夜は我が家で、
酒井研の新入生歓迎会をした。まずは庭でバーベキュー。しかし、曇り空で五月にしては寒い。火の側で暖を取るという感じだった。それでも何とかバーベ
キューをしていたら、やがて雨が降って来てしまった。軒下にバーベキューを移し、外で焼く人を残し他の人は中に入った(ひどいねえ)。それでも、外で焼く
人がだんだん可哀想になってきて、バーベキューは途中で打ち切った。大量に残った野菜をどうしよう。と、しいちゃん・ヒバ子・彩子・宏太が、美味しいスー
プに仕立ててくれた。その間、友蔵対くにっち・私対くにっちの将棋の対戦。くにっちは、二手以降先は読まない感じだが、一手先の読みは強い。で、結構勝っ
てしまうんだよね。スープが出来たところでみんな室内に入り、私が下ろした刺身なども出して二次会を始めた。実に楽しかった。サッカーゲームをしたり、十
数年ぶりにトランプをしたり、学生の恋愛事情を聞いたり、結婚について意見をまとめたりと盛りだくさんの内容だった。夜中の三時前まで、時間が過ぎるのも
忘れて楽しい時間を過ごした。みんな、また来て頂戴ね。
今日は、目覚めたら昼の一時半。ブランメル生態のサッカーの練習が既に始まっている時間だ。今からでも行こうかと思ったけれど、二日酔いぎみで行く気に
なれなかった。浦和レッズ対ガンバ大阪戦のすさまじい点の取り合いを見たり、庭仕事をしたり、セレッソ大阪対ジュビロ磐田戦の不可解なカード連発を見たり
して過ごした。その後、何気なく映画ボディーガードを見ていたら、黒沢映画の用心棒を見る場面が出て来た。その映画館の看板が、カタカナで「アタ
シ」だった。どう考えても意味がわからない。この一点のために、大人の恋愛映画がコメディー映画になってしまったことだけは確かだ。
5/16(金)の進歩 文部科学省科学
研究費獲得
ちょっと前の話だけれど、暁子が、科研費を獲得した。特殊な事情のため採択取消になるところを、見事勝ち取ったのだ。暁子は去年一年間、内の研究室の期限
付き助手を務めていた。去年の秋に科研費を申請したところ、見事に採用の通知が来た。しかし暁子は、三月末で助手を退職(期限付きのため)、横浜国立大学
の
COE
研究員(客員助教授)となった。では科研費はどうなるのか?事務側は、COE
研究員(非常勤職員)が科研費を取ることは前例が無いので、採用辞退させようとした。しかし科研費は、学術振興会の特別研究員だって貰っている。常勤の職
員と同じ日数出勤し研究に勤しんでいるのに、非常勤という理由で科研費を貰えないのはおかしい。暁子の周りの方たちも「それはおかしい」と立ち上がって下
さり、ついには話は横国大の学長にまで届いた。そしてついに、採用決定となったとのこと。良かった良かった。
今日はこれから、我が家で、酒井研の新人歓迎会をやるのだ。午後は休暇を取って、刺身作りに勤しもう。
5/15(木)の進歩 ぴったしの電球を求め奔走す 自
宅の居間の電気が一つ切れていたので、昨日、電球を買いに行った。電球には、ワットだのボルトだのいろいろ書いてあって、難しいことが苦手な私には不向き
な品物だ。「ともかく、これと同じものを買えばいいのだろう」と、切れた電球を持って店に行った。製造会社も電球の形状も同じで、「これに違いない」とい
うものを見つけた。ただ、「12
W で 60 W の明るさ」とあるのが問題だ。切れた電球は、「14 W で 60 W
の明るさ」なのだ。「12 W も 14 W
も大して違わないだろう」という大胆な考えと、「厳密に数値の一致を目指すべきだ」という慎重な考えがぶつかり合った。で、後者が勝ち、別の店に行った。
しかしその店にも
14 W
というのがない。さらに別に店に行くべきか。念のため店員に聞いてみると、ワットとは消費電力のことで、「お客様がお持ちのは古い製品で、消費電力が少な
くてすむ12
W
のものが出ているのです」ということだった。私は、性能の劣る電球を探してかけずり回っていたのだった。
その後も悲しかった。美味しい泡を楽しもうとキリン生樽を買った(4/12
の進歩参照)のはいいが、倒れて蓋のところが曲がってしまった。そして、ビールがちょっとこぼれた。しかし、悲しかったのはそのことではない。ガ
スの圧力でビールを注ぐ仕組みなのだけれど、蓋の曲がった部分からガスが漏れて、ビールがちっとも出てこないのだ。美味しい泡を出す注ぎ口も機能しない。
泣く泣く、缶ビールのように普通に注いで飲んだ。泡もごく普通。何のために高い金を出してキリン生樽を買ったのか。
川内での講義を終え部屋に戻ったら、卒業生のたけしがいた。これから、ベガルタ仙台の練習を見に行くのだという。たけしも、仙台の熱いサポなのだ。清水
出身で、清水エスパルスのサポも掛け持ちしていたけれど、最近はもっぱら仙台専一らしい。よしよし。
友蔵の論文セミナー。スズメガの模様の好みの話し。生得的好みと学習の関係がどうあるのかというものだった。
占部研の和氣さんと遭遇した。「5/9
の進歩」をとても喜んでくれたようだ。そして、今年の二月にスキー用品を買ったとき(2/11
の進歩参照)、実は一割引してくれたんだって。ちっとも知らなかった。ありがとうを込めて
5/9
の倍:和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和
氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和
氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和
氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣。
熊ちゃんと一緒に、横山のところへテントを使った実験計画の相談に行った。パナウェーブ研究所(5/13
の進歩参照)と名乗るからには当然研究もするのだ。おかげで、実験計画がだいぶ明確になった。横ちゃん、いつもありがとうね。
引き続き、しいちゃんと研究計画の相談。就職が決まり、しいちゃんは晴れがましく見える。この調子で良いデータを出して頂戴ね。
5/14(水)の進歩 講義参加者、思ったより多し 二
コマ目に、生物学科三年生向けの講義をした。出席者
39
人。一コマ目が休講だったのでもっと少ないかと心配したけれど、思ったより多くて嬉しかった。今日は、講義中に質問もたくさん出てさらに嬉しかった。
今年の講義は有り難いことに出席者が多いので、全員の名前を覚えきれない。顔の認識もまだ全員はできていない。去年まで(参加者が少ない)だったら数回
の講義で全員の名前と顔が一致するようになったのに。今年は、最後まで無理な気がする。でも、頑張って覚えよう。
ウバユリの論文を改訂して、一挙に American Naturalist
に投稿した。American Naturalist
に載ったモデルを検証した論文なので、始めからこうすれば良かったという感じ。
卒業生で宮城県職員の大竹ふーちゃんが研究室にやって来た。宮城県の林業職を希望する学生のための説明会の講師ということで、去年に続いての大役だ。一
年ぶりに会ったけど、ふーちゃんぶりに益々磨きがかかっているように思った。
5/13(火)の進歩 パナウェーブ研究所 生物の実験
圃場にパナウェーブ研究所が出現したので見に行こうとみんなを誘った。ヒラガとかは、「本当ですか?」とかなり信じてデジカメを持ち出した。ヤスムラは、
「えっ、ほんとっ?
ほんとっ?
私も見に行く」と嬉々とした。言い出した私は、「ことが大きくなってしまった。オチが弱い」とやや困った。で、熊ちゃんが正直に、「私の実験テントが立っ
たんです」とオチを明かした。「なんだ、じゃ、行かない」とのたまうヤスムラ。結局、友蔵・しいちゃん・ヒラガ・私でテントを見に行った。なるほど白い布
に覆われていて、パナウェーブっぽい。ついでに、周りの木数本に、白い布を巻き付けてもいいなと思った。それはともかく、ハチの実験空間としてなかなか良
さそうだ。頑張ってね、熊ちゃん。
ひさしと研究計画の議論。修論提出の年を迎え八甲田でどういう実験調査をするか。性投資に関する今までの研究の多くは、物質資源の制約(光合成産物の制
約など)に着目しているけれど、時間資源の制約に着目した研究をしようということになった。で、考えた研究計画の多くは、この夏から秋に実験操作して、翌
春にどうなるのかを見るというものだ。修論には間に合わないんだよね。でも、ひさしは進学志望だから、博士課程の研究の一つと考えればよいのだ。そういえ
ば、就職志望なのに、三年とか四年かかる研究計画を立てる学生がいたなあ、じゃなくて、今も在籍中。
ウバユリの論文を鋭意改訂中。先送り症候群にならないように自分に言い聞かせて、一挙にやってしまうのだ。
仙台の食事処を紹介した雑誌を何気なく見ていたら、牛タン屋の太助の紹介が目に留まった。「自称牛タン発祥の店」。すごい説明だ。
5/12(月)の進歩 書く気力無し ウバユリの論文に
関連して、実による光合成のことを調べた。種子生産にどれくらい貢献しているのか。その後、四時間弱もの長さの会議があり、疲れ切った。もう書く気力無
し。
5/11(日)の進歩 家の電線をぷちっと切っちゃった
芝刈りをした。芝刈り機では刈れない隅の部分は、電動カッターで刈った。ガスメーターのところの芝もそうやって切ったら、ガス管についていた電線がぷちっ
と切れちゃった。二つに別れた電線を持って、「家を壊してしまった」と反省した。しかしこれからシチューを作るのだ。ガスはちゃんと使えるのか?
積水ハウスに電話したら、電線は、ガス管の場所を知るためのものでガスの使用は問題なく、「元通りつなげればいいですよ」ということであった。電線と言っ
ても、太さ
2-3mm
の普通のやつで、銅線を出し結び付けて、その周りをビニールテープで巻いて終しまいらしい。でも、私が電話口であたふたしたら、電線をつなぎにわざわざ
やって来てくれた。すいませんねえ。
5/10(土)の進歩 まさかの逆転負け ベガルタ仙台
がセレッソ大阪に逆転負けしてしまった。前節の京都戦と違って良い試合をしていただけに悔しさが募る結果だ。
今日は、昼食のあと、衝動的にマンションのモデルルームを見に行った。もちろん、住宅ローン返済中の私が買うはずも無い。完璧な冷やかし。住宅展示場と
かに行って奇麗な建物を見るのが好きなので、つい見てしまったということ。それに、我が家の外溝工事をした西多賀ブロック(工務店の名前)の跡地に建った
マンションなので、何か気になって(何で?)いたのだ。アンケート用紙に、三神峯の官舎時代の住所を書き購入する気十分という雰囲気を漂わせ、担当者をか
なりその気にさせてしまった。
今日の試合は仙台スタジアムで夜の七時から。寒いくらいの気温なので、選手の動きが落ちることはないであろう。それに、前節出場停止だったシルビーニョ
が帰ってくる。だからかなり期待が持てた。そしてその期待通りの展開となった。シルビーニョがいると中盤でためができる。そして
FW にボールが入り、そこからのポストプレーでチャンスを作った。前半 23
分、シルビーニョがハーフライン付近でボールを持つと、前線の佐藤にロングパス。それを佐藤がダイレクトで叩いて、走り込んだ山下に合わせた。山下が奇麗
に流し込んで仙台が先制!ハーフラインからわずか四タッチで決めた鮮やかなゴールだった。その後も仙台は攻め続ける。しかし無得点で前半を終えてしまっ
た。結果として、前半に二点目を取ることが出来なかったことが、勝負の明暗を分けてしまったと思う。後半
27 分、斜めに入れられたボールに DF
数馬があたふたしてしまい、大久保の突破を許す。そこからの混戦をバロンに流し込まれ同点。後半
42
分にまたしてもバロンに流し込まれ逆転。その後の反撃も空しく逆転負けを許してしまった。
仙台は良い試合をしていただけに、まさか負けるとは思わなかった。悔しい。気になった点は二つ。一つ目は岩本の不調。彼の特徴は
FK とクロスボール。ところが今シーズンは、FK
からのゴールが未だに無い。マルコスの欠場も、彼のプレーに迷いを生じさせているのだろう。マルコスというクロスボールの的がいないので思いきったプレー
が出来なくなっているのか?二つ目は、GK
高桑と DF
小村という守備の要の欠場。この二人が出ていたら失点を防げたのではという思いが消えない。
ともかく、中断前の二試合、強敵名古屋と鹿島戦を集中して戦い、この悪い流れ(このところ一分三敗)を断ち切らないと。
5/9(金)の進歩 両雄相譲らず このところ、○○の
王様をヒラガに欲しいままにされていたくにっちが、久しぶりに健在ぶりを示してくれた。転んで欠けた私の前歯(4/27
の進歩参照;前歯が 1/3 くらい欠けた)をしげしげと見ながら、
「折れたとき血がでましたか?」
血が出た???唇から激しく流血したので、そっちのことかと思った。しかし、「歯から血が出ましたか?」と続ける。歯が欠けると、そこから血
が出るという理解か?
もしそうなら、歯医者さんがどんなに凄惨なところになるかと想像してしまった。
ヒラガも一歩も引かなかった。私の家でバーベキューをする話をしていたときのこと。終わったあとの火の始末を心配してくれて、
「石炭を捨てる場所はありますか?」
木炭を使うつもりなのだけれど
………。世の中に、石炭を使ってバーベキューをする人はいないと思う。
しいちゃんの就職が内々定した。おめでとう、良かったね。就職活動に苦しむ姿をひしひしと見ていただけに、私も嬉しい。これで就職活動も終わりなので、
さ、これからは修論に向けて頑張ってね。
今日も、占部家の昼食に遭遇した(4/25
の進歩参照)。和氣さんが、「先生、私の名前を日記に書いたでしょ」と嬉しそうにしていた。良いことをしたと自分を誉めたくなるのはこういう時
だ。で、私からの贈り物:和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣
和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和氣和
氣。
月初めの談話会。そろそろフィールドシーズンが始まるので、みんな気合いが入ってきた。研究計画練りまくりだ。
今夜は、論文投稿祝いの学生を連れて、陸女寿司に行ってまいります。山形県庁に就職した信太郎も久々にやって来るのだ。
5/8(木)の進歩 またしても一勝一敗 Ecology
にリジェクトされた論文に対するコメントを読んだ。またしても一勝一敗。レフリーの一人は好意的でアクセプトを答申、もう一人は否定的だった。編集委員長
は、両レフリーのコメントの悪い部分を紡ぎ合わせて編集長としてのコメントを書き、「だからリジェクトね。このコメントが役に立つと嬉しいね」ということ
だった。やはり、レフリーコメント銀行の設立が急務だ(2002/10/15
の進歩参照)。
論文をいくつ書いても、レフリーコメントを読むのは嫌だ。一度目は一瞬だけぱっと見る。二度目はちらっと読む。三度目にさっと読み、四度目にさあーっと
読む。こうしたことを何回か繰り返してようやくじっくり読む覚悟が出来る。書いてあることが変わるわけもないのに、レフリーコメントを読み返すことが辛
い。かといって、いつまでもほっておくと先送り症候群だからねえ。
くまちゃんの論文セミナー。ランの花の擬態の話し。ハチの雌に化けてハチの雄をおびき寄せるランの話。雄がランの場所を学習して避けてしまうため、ラン
の側にいる雌の繁殖成功が低下してしまうという話であった。
今日の四コマ目は、生物学科三年生向けの講義だった。学生実習の都合で今日に振り替えとなったのだ。で、場所は実習室という不慣れな場所であった。講義
室は他の学科が利用するのでこういうことになった。しかし、行きがけに講義室を覗いたら誰も使っていなかった気が
………。実習室ということで、スクリーンも液晶プロジェクターもパソコンも無いと思い自分で用意して行ったら、全部備え付けてあった。いきなり力が抜け
た。それにしても実習室は、声が届かない気がしてやりにくかった。
ヤスムラの講座セミナー。講義で大幅に遅刻したので最後の方しか聞けなかった。とはいえ、窒素の回収「効」率
(efficiency) という言葉に引っかかった。efficiency
からは、いかに回収し尽くすかという「性能の高さ」をイメージするのだけれど、実際にはそうではない感じだし。続いてイタポンのセミナー。昨年の研究結果
を報告してくれた。花序内での開花期の違いに応じて、花の性投資や雄期間・雌期間の長さがどう変化しているのかを調べたものだ。雄期間の長さに関する予測
は見事あって目出度し。雌期間の長さについては謎が深まった。不思議で面白い。今年、さらに発展した成果を上げてくれるであろう。
5/7(水)の進歩 シンデレラの不思議 American
Naturalist 誌の購読継続の手続きをした。昨日の Ecology
誌もそうだし、American Naturalist
誌もしょっちゅう私の論文をリジェクトする。なのになんで、けなげに購読継続をするのだろう?
Ecology
誌も年頭に継続手続きをしたっけ。苛められても耐えて働くシンデレラみたいだ。ただし大学院時代、American
Journal of Botany 誌にリジェクトされ怒り狂い、American Journal of
Botany
という文字がある手紙を以降すべて、開封もせずにゴミ箱に投げ捨て続けたことがある(若いねえ)。継続手続きの手紙も捨て去ったので、雑誌は来なくなっ
た。ちなみにこのリジェクトのときに得た教訓が、謙遜の美徳は禁物ということだ。「これ論」の
p. 164 に書いておいた。
友蔵の、学振の申請書類に熱くコメントした。そして怒濤の提出だ。モリナガも無事に提出。二人とも、うまくいきますように。
いつもの週なら、今日の二コマ目に生物学科三年生向けの講義がある。しかし今週は、学生実習で野外に出かけるために、私の講義は明日に振り替えとなった
………
はず。と、生物学科三年生が、生協で悠々とお昼を食べていた。ありっ、なんでここにいるの?
振り替えとなる週を間違えて講義をすっぽかしたか?
学生に確認すると、「野外での実習は終わりました。先生の講義は明日です」とのことであった。ちょっとあせった。
5/6(火)の進歩 病院に五時間半 頚の具合を見て貰
いに仙台赤十字病院へ行った。連休明けで混んでいるだろうなという嫌の予感を引っ提げてだ。予感は完璧に当たった。8:45
に病院に着いて、診察を受けたのが、なーーーーーーーんと
13:45。五時間も待った。会計を済ますのにさらに三十分。総合病院は半日仕事と思っていたけれど、これではほとんど一日仕事だ。昼食も摂らずに診察を
続けるお医者さんに頭が下がるけれど、私自身もすっかり疲れて頭が下がってしまった。
友蔵の学振の書類にコメントした。提出は明日。頑張ってくれい。
Ecology
に投稿していたウバユリの論文がリジェクトされた。ちっ。コメントはまだ読んでいないけど、どうせ悪口ばっかり書いてあるんだろう。
5/5(月)の進歩 完敗 ベガルタ仙台が京都パープル
サンガに完敗した。0-1
という結果だったけれど、もう 2-3
点取られてもおかしくない試合だった。
試合は午後三時半からなので、午前中は掃除・庭仕事・じゅりの手入れをした。長い間ほっておいたため、じゅりの足の毛と爪は伸び放題。庭に座り込んで
じゅりを抱え、ざっくざっくと切りまくった。爪を切るときは、「もう少しいけるだろう」という誘惑に勝てず、結果として五本も深爪で血が出ちゃった。だっ
て痛がらないんだもん。
今日の NHK は J
リーグスペシャルデーということで、各地域ごとに、地元クラブの試合を放送した。たとえば、関西地区と宮城県は京都対仙台の試合。東海地区と大分は、名古
屋対大分の試合という感じだ。なぜか福岡対広島の試合は、福岡では生中継、広島では深夜に録画放送だそうだ。
仙台対京都の試合は、33度という真夏並の気温の元で始まった。暑さのせいか、仙台の選手の切れがどうも悪い。両サイドのマークも曖昧で、サイドから再
三の突破を許してしまった。この暑さにアウェーということで、仙台のゲームプランはおそらく後半勝負。なんとか
0-0
で前半を凌いでくれと思っていた終了間際、京都に奇麗に右サイドを破られ失点してしまった。ボランチの石井も最終ラインに入ってしまい、二列目のマークを
完全に外してしまった失点であった。後半から仙台は、左サイドバックに根本を投入。前半このポジションに入っていた中田はやられっぱなしだったので当然の
交代だ。後半
18
分には、佐藤に替えてエデーを投入。パワープレーでの打開をはかった。しかし最後まで有効な攻めが出来ずに終わってしまった。仙台は決定機無し。シルビー
ニョ(この日は出場停止)がいないと、ためが作れず攻めにならない。それとマルコス。いつになったら復帰するんだ?この三試合勝ちが無く、得点は
PK
の一点のみという悪い流れになりかかっている。次節のセレッソ大阪戦は絶対に勝って。この悪い流れを断つぞ!
5/4(日)の進歩 泉ヶ岳で何するでもなし 朝起きて
どうしようかと思い、確たる意見も持たずに泉ヶ岳へ行った。麓で、本場大阪お好み焼きを食べた。本場の食べ方の説明がしてあった。
・食べる前に全部切り分けてしまう方がいますが、これはいけませんね。食べる分だけ切りましょう。一回に切る大きさは三口分です。
・お好み焼きは三角に切りましょう。東京の切り方は駄目です(図解で、大阪の切り方と東京の切り方の違いを説明している。文では説明し難い)。
・箸で食べるのは邪道です。コテで食べなさい。
なるほどというより、そういうものかと思わせる説明だった。
昼食後、泉ヶ岳へと車で登って行った。「わんわん王国」というのがあるらしいので行ってみよう。いったいどういう王国か?
「文字どおり解釈すると、犬が王様で人間が家来の国か?」などと思いながら車を走らせた。スキー場のところに大きな駐車場があり、わんわん王国はそこに
あった。駐車場は超満杯。まさかみんなわんわん王国目当てではないだろう。「いったいみんな何しに来たの?」という感じであった。わんわん王国は、犬に触
れたり、散歩犬を貸し出したりするところであった。散歩犬というのは、犬を借りて散歩を楽しむというものである。こういう企画があるせいか、どっかのガキ
が、じゅりの紐をいきなりがしっと掴んで立ちはだかった。何してんだこのガキ。大人がみんな子どもにやさしいと思ったら大間違いだぞ。
わんわん王国はつまらなそうだったので、入国せずに、車でさらに上へと登った。そのうち、未舗装の道になってしまったので、すごすご引き返した。その
後、愛子のガーデンガーデンに行ってアイスクリームを食べ、花を少々購入。帰宅後、庭仕事をして一日を終えた。大型連休の真っただ中にしては、疑問の残る
過ごし方をしてしまった。
5/3(土)の進歩 新クラブハウス ベガルタ仙台の新クラブハウスを見に行った。シェルコム仙台(室内競技場)の敷地内、泉サッ
カー場の隣に出来たクラブハウスだ。今までのプレハブの建物に比べはるかに立派であった。新クラブハウスの建設に伴い、練習場も、泉パークタウンから泉
サッカー場へと移った。泉サッカー場は、W
杯のときにイタリア代表がキャンプを張ったところ。研究室のサッカーチームであるブランメル生態も、なぜか使ったことがある(W
杯後、一般市民も利用できるようになった)。西洋芝のグランドが 2.5
面。全部がベガルタ専用になるのではないと思うけど(一般市民への解放も続けるはず)、やはりじーーんとなってしまう。こうして、一流クラブへの道を進ん
で行くのだなあ。感無量だ。
帰り際、クラブハウスへと車が一台入って来た。助手席を見てあれっと思った。清水監督だ。歓喜のあまりその場に立ち尽くしてしまった。車から降りた清水
監督は、自分をじっと見つめる夫婦
--
夫は、首を固定する襟巻きを巻き、顔の右側に傷があるという怪しい状態、そしてなぜか犬を連れている
--を不審にも思わず、「こんにちは」と声をかけてくれた。勢いに乗った私は、「監督、本(注)を読みました。感動しました」と答えた。「そうですか、あ
りがとうございます」と、クラブハウス内へ消えた監督であった。
注;清水監督はつい最近、「前進力」という本を出した。ベガルタ仙台の監督に就任して以来の日々を綴ったものだ。あっという間に、「これ論」の売り
上げを超えること間違いなし。
5/2(金)の進歩 U22
日本代表大丈夫? 昨日、何ともつまらないものを見た。アテネオリンピック二次予選の、U22
日本代表対ミャンマー代表の試合だ。ボールを持った選手は消極的、周りの選手も動かない、だからろくに形を作れない。何とか三点取って形を繕ったけど、強
敵に当たったらひとたまりも無いであろう。試合後に見たドラマ「動物のお医者さん」とどちらがつまらなかったか。けっこう判定に苦しむところだ。
「動物のお医者さん」は、原作が大好きなのでついつい見てしまうのだけれど、毎回憤然としてしまう。大袈裟でわざとらしい脚本と演技に、見る方は引くば
かり。原作の、淡々としたユーモアをぶち壊しにされて憤然だ。どうしたらこんなにくだらなくできるのか、責任者に、「これ論」を買わせて論文を書かせた
い。
昼に、じゅりを連れて実験園に行った。ウバユリを使った実験をする予定なので、どれくらい大きくなったのか見に行ったのだ。で、じゅりが○○○をし
ちゃった。こんな時間にすると思っていなかったので、始末する道具を持っていない。やむなく秘密処理をした。実験園を使って研究している人々のことを慮っ
て、具体的な処理方法はヒミツだ。オナモミの成長が急に良くなっても、データを鵜呑みにしちゃいけないぞ!
怒濤のように講義の準備をした。といっても、講義で使う画像をスキャナーでひたすら読み込むという単純作業だ。こういうのも、仕事をした気になれて(っ
て、実際仕事だけど)いいね。
5/1(木)の進歩 もういや 朝からいきなりショック
なニュースが。ベガルタ仙台
DF
小村が、足の怪我で全治四週間だそうだ。もういや。何で今年は、こんなにも怪我人が続出するんだ?
確かに、雪が多い年とか少ない年とかはあるけど、雪と怪我を一緒にするでない。ちなみに私は、地球温暖化反対だ。
主な怪我人:
MF 福永(レギュラー) 昨年四月に靱帯断裂 未復帰
MF 村上(控え) シーズン前に膝を手術 未復帰
MF 財前(準レギュラー) 三月に骨折 未復帰
FW
マルコス(エースストライカー) シーズン開始直前に足を痛める 未復帰
MF シルビーニョ(攻撃の要) 四月に足を痛める 復帰
GK 高桑(守護神) 四月に骨折 未復帰
MF
森保(中盤の守備の要) 四月に足を痛める 復帰したものの万全ではない
DF 小村(DF ラインの中心) 四月に足を痛める 未復帰
くにっちの論文セミナー。成立したばかりの植物個体群では、栄養繁殖よりも種子繁殖に資源投資をする遺伝子型が多く、やがて、栄養繁殖により資源投資す
る遺伝子型(同一種の)に置き換わっていくという論文。話としては綺麗だし、データもそれなりだった。でも、置き換わっていく過程を実際に検出できていな
いので、このような置き換わりが本当に起きるのか疑ってしまう。
モリナガと研究計画に議論(二回目)。これで確定。その後に宏太が、卒業研究に関連する論文の質問に来たので、的確に答えた。私の論文に関する質問なの
で、ちゃんと答えられたのだ。そう言えば昔、私の論文に関する質問に来た学生に「忘れた」と答えたことがあったな。