値段:変わらず。お金の計算が難しくなったわけではない。
調理時間:変わらず。調理が難しくなったわけではない。
味:変わらず。味が複雑になったわけではない。
名称:短くて簡単になった。しかしこれでは、「難しくなった」に反してしまう。
よって答えはわからなかった。「答えが難しくわからなかった」という意味で「簡単では無くなった」という、かなり無意味な解答が可能ではある。
Evolution
に投稿していた順次産卵の論文がリジェクトされてしまった。わけがわからない。自分の言うとおりにしないと許さないって感じだ。さすがイラクを侵略する国
だけある。
3/25(火)の進歩 陸女寿司の IT
化進む 昨夜は、修士課程を修了するフッキー・がんちゃんと三人で陸女寿司へ行き、とても楽しいときを過ごした(都合がつかず、信
太郎はまたの機会)。陸女寿司はコンピュータを購入しインターネットにつなげていた。私が作った陸
女寿司の紹介ページも、ちゃんとしたものに作り直さなくてはいけないな。
学会での収穫一つ。占部さんにもらった論文別刷り(ミジンコが食べる餌の炭素・窒素・燐の比が卵生産にどう影響するのか)を読んでいて閃いたのだ。私と
原田さんの卵生産モデルを、複数種類の資源を用いて卵を作る場合に適用したら面白そうだ。さっそく、思いついた理屈を原田さんにメールした。ウバユリを
使って実証もしようと暁子と相談した。
順次に卵を作るときの最適卵サイズについての解析を再開した。難しくて解析的に解くのは難しそう。数値的に解くかねえ。
3/24(月)の進歩 宴のあと 生態学会が終わって、
研究室に出てきた。竹中さんの「宴のあとに:
学会が終わってからやること」にもあるように、いろいろ片づけなくてはいけないことがある。私の場合、学会中の進歩(日記)をまとめ書きす
ることが最大の仕事であった。それを終えた今、充足感に浸っている。
暁子が、研究室の引っ越しの準備を始めた。この四月から、横浜国立大学の小池文人さんの研究室の
COE
客員助教授となるのだ。ただし、一年ごとの更新のポストでパーマネントの職ではない。引き続きパーマネント職を探しているので、関係諸機関の方々よろしく
お見知りおき願います。というわけで四月から、私は寂しい単身生活となる。でも、ベガルタ仙台のホームゲームのときには暁子は戻ってくるし、関東近辺のア
ウェーゲームのときには私が出かけるので、ま、いいか。
がんちゃんが論文を投稿した。お疲れさま。うまく行きますように。というわけで今夜は、陸女寿司で修論生のお疲れの会だ。
3/23(日)の進歩 苦しい試合を守り勝つ とうと
う、ベガルタ仙台の
J
リーグが開幕した。大分トリニータを仙台スタジアムに迎えての開幕戦だ。J2
時代、仙台は大分に勝てる気がしなかった。しかし J1
では私たちが先輩。きっちり勝ち点 3 を取りたい。
泉中央(仙台スタジアムの最寄り駅)に着くと、まずはイトーヨーカドーに向かった。清水監督の公式店がヨーカドー内に出来たので調査するのだ。「清水大
明神」と印刷された
T
シャツを購入。まさに大明神なので文面に異論は無い。スタジアムに着きメンバーを見て驚いた。マルコスがいない。どうも怪我で欠場らしい。このところ、イ
ンターネットも新聞も読んでいなかったので知らなかった。試合は、前半は仙台のペースだった。J1
初参戦に萎縮したのか、大分の守備は消極的。おかげで中盤にスペースが出来て、仙台は自由にボールをつなぐことができた。しかしなかなか点を取れない。シ
ルビーニョは二度も決定機を外してしまうし。このまま無得点で前半を終わるのかと思った
39 分。左のショートコーナーを受けた根本がセンタリング。大分 DF
がクリアし損ねたボールが山下の前へ転がった。それを山下が正確に決めて先制ゴール。リーグ初得点が山下というのはなんか験がいい。ところが後半に入る
と、大分が積極的に仕掛けてきた。とたんにボールをつなげなくなる仙台。攻撃陣の足も止まり、防戦一方になってしまった。とくに酷いのは岩本。全然仕事が
できない。スピードに乗ってカウンターを仕掛けても、岩本にボールが渡るとスピードが落ち、大分に守備を固められてしまう。迷いがあるのか、最悪の出来
だった。怪我明けのシルビーニョも、まだフィジカルが万全でないようで、後半になると足が止まってしまった。去年までの仙台なら、このまま逆転されてし
まったところ。しかし今年は守備陣が強化されている。後半を見事守りきり、苦しいながらも勝利したのであった。
今日、ベガルタチアリーダーが初登場した。ベガに限らず、チアリーダーの特徴は、わざとらしいほど大袈裟な笑顔を満面に咲き散らかせながら、
「ハーーッ!」って感じで踊ることである。実を言うと、ああいう表情は暁子が得意で、家ではよくやってみせる。頼むとやってくれるかも知れ
ないので、見たい人は頼んでみよう。
3/22(土)の進歩 「これ論」48冊売れる おかげ
様で、大会期間中に「これ論」が
48
冊も売れたとのこと。生態学会ではすでに売り尽くしていると思っていただけに感激です。みなさま、どうもありがとうございます。
私たちは今日で帰る。明日は仙台スタジアムでホームゲームなので、どうあっても帰るのだ。しいちゃんのポスターにも「これ論」の表紙を貼った。後で見に
行ったら、昨日のニュース映像の私の写真も貼られていた(他の写真は切り取ってあった)。のほーーん。内の学生は、もう立派に私を越えた。その後、懇親会
の時に、今日会場で私を探しますと言っていた小川みふゆさんを探したけれど見つからず。やむなく二時頃に帰った。夜の八時前に、じゅりを預かって貰ってい
た河田さん宅へ到着。玄関のチャイムを押すと、外に出ようとドアをカリカリ引っ掻くあの音が聞こえた。我が家でもよくやるやつだ。じゅり!ドアが開くと
じゅりが飛び出てきた。しばしの間私たちにじゃれつくものの、なぜか奥に戻るじゅり。どうも、おやつを貰っている最中であったらしい。私たちへの愛情表現
よりもおやつを優先するじゅりであった。文子さん、四日間お世話になりありがとうございました。
3/21(金)の進歩 学生、成長す 今日も、学生のポ
スターに「これ論」の表紙を貼るべく、ポスター会場へと向かった。まずはフッキーのポスターへ。先日、NHK
のニュースに出演したフッキー(3/17
の進歩参照)には、ポスターに貼るようにと、ニュース画像を印刷したものをあらかじめ渡しておいた。アナウンサーの写真とフッキーの腕の写真付き
だ。ちゃんと貼っているのか見に行ってコケた。なんと、インタビューに答える私の写真も入っているではないか!「どうしてこうなっているの」と聞くと、
「先生の写真がないのは片手落ちなので直しておきました」とのことであった。さすが私の学生だ。くにっちのポスターでは、さらなる感動が待ち受けていた。
なんと、自分を華やかに囲った「これ論」の表紙を、ポスターに組み込んで印刷していたのだ。素晴らしい。私的には最高であった。今日の二人といい昨日の友
蔵といい、成長したのう、とある方向に。
夜は、学会の懇親会。エコカップの表彰もあったので、ブランメル生態のメンバーに混じって私も表彰台に上がった。都立大の松尾君や坂本君が、「(私は)
違う違う」と盛んに手を振っているのが印象的であった。表彰台から降りると、かなり酔った年輩の方に、「あなたの先生は誰?」と話しかけられた。???意
味がわからないので黙っていると、「指導教官は誰なの?」と聞いてくる。学生に間違えられるのは嬉しいけれど
………、「私が先生です」と答えておいた。懇親会後、同じホテルに泊まっている松田裕之さんとラーメン屋でビールを飲んだ。ビールの泡が美味しいので、こ
の店に来たのはもう三度目だ。
3/20(木)の進歩 生態学会始まる 生態学会が始
まった。「これ論」の著者サイン本を販売するので、共立出版のブースへ行って
10
冊ほどサインをした。その後、ポスター会場に行き、友蔵とノエちゃんのポスターに「こ
れ論」の表紙のコピーを貼っておいた。友蔵(左から五人目)とノエちゃん(左から三人目)を○で囲って、「この選手です」っていう感じだ。ちなみ
に友蔵のポスターの発表者欄の私の名前の下には、「地球温暖化問題専門家
NHK ニュース出演」と小さく書いてあった(3/17
の進歩参照)。私もポスター発表をした。でも、恥ずかしいので説明は暁子(共同研究者)にまかせ、私はポスターの横でにやにやしていた。すると、
本にサインして下さいと、「これ論」を持って北大の石川さんがやって来た。喜んで。名古屋大の石川さんにもサインを頼まれた。本を持っていないので、講演
要旨の表紙にお願いしますとのことだ。こんなところでいいのかなと思いつつ、サインをさせていただいた。午後に、共立出版のブースへ行くと、お陰様でサイ
ン本の売れ行き好調とのこと。10
冊追加でサインをした。お買い上げありがとうございます。
夜は、高田壮則さん・高橋智さん・九大巌佐研のばりばり若手(首藤さん・岩永さん・大神さん)らと会食。美味しい刺身をいただいた。いつの間にか、筑波
の食事レベルも上がってきていると思った。
3/19(水)の進歩 ブランメル生
態、エコカップ優勝! ブランメル生態がやった。エコカップに見事優勝した。
午前中、生態学会将来計画委員会に参加。例によって一言も発言せずに終わった。かっこ悪いが言うことないのでしょうがない。会議終了後にタクシーでエコ
カップ会場(筑波大学グランド)へと向かった。天気は快晴。会場は屋外なので何よりだ。まずは、私自身が所属してるブランメル生態
U45 の結果報告から。結論から言うと、予選リーグで 7 チーム中 6
位という不振であった。どう見ても実力的に相手が上というチームも 1-2
チームあったものの、他のチームは互角かむしろ私達の方が強く思えた。しかし勝てない。最大の原因は点が取れないこと。中心選手(ブランメル生態に入って
しまっている)がいないとかくも苦しいのか。私もシュートを外しまくってしまった。来年に向けて、ブランメル生態
U45 はテコ入れが必要であろう。
しかし、今日の主役は何と言っても我がトップチーム、ブランメル生態だ。予選を
6 戦全勝で危なげなく 1
位通過すると、決勝トーナメント一回戦で、「主催者特別枠」という何かよくわからない枠組みで予選免除となった
vermin つくば
303(筑波大)と対戦した。このチーム、女の子がすごかった。スパイク履いて軽やかにドリブル、インステップで強烈なシュートを放つ。何者かと思いき
や、女子国体代表選手だそうだ。ずるい!
女の子はハンディとして、出場したら 0.6 点、ゴールを決めたら 2
点となる。この子が点を取ったら 2.6
点を失ってしまうのだ。ハンディを与える精神にもとるぞ。しかし我がブランメル生態は、そのようなことに怯むことなく
3-0
と一蹴したのであった。準決勝の相手は京都大学のフォレスト京都。三人が自陣内でがっちり守るという、ブランメル生態に敬意を表した闘いを挑んできた。こ
の堅い
守りにブランメル生態も苦しみ、PK
戦へともつれ込んでしまった。ここで決めればブランメル生態の勝ちというところで、負傷欠場していた山本が登場。確実に外して盛り上げた。
しかし最後は、理一が、ゴール内側の支柱に当ててボールが跳ね返るという高校選手権岡山大会決勝並の技を披露し、勝利したのであった。決勝の相手は、昨年
の大会で優勝したツエーボ(東京都立大学)。全員がサッカー経験者という、他のチームとは格違いに強いところだ。決勝戦は
9
試合目ということもあって、ブランメル生態のメンバーは足を攣る選手が続出。ところがツエーボは余裕のようだ。そして後半、ハーフライン付近から坂本君に
ロングシュートを決められてしまった。私の目にはまぐれに見えたが、狙っていた(後日談)とのことであった。一点を追い必死に反撃するブランメル生態。残
り時間わずかとなり、GK
も上げて 5
人攻撃をかけるかと話していた矢先に奇跡が起こった。藤が左サイドをドリブル突破しくにっちに折り返すと、くにっちが強烈な同点ゴールをたたき込んだ!ロ
スタイムの奇跡で、決着は
PK 戦へ。こうなると流れはこちらである。GK
吉田が相手シュートを止めまくり、ブランメル生態がついに栄冠を掴んだ。選手に駆け寄る全メンバー。PK
戦のヒーロー吉田は何故か無視され、同点ゴールを決めたくにっちを胴上げする我々であった。
夜は、山水亭というところで懇親会を行った。外見は結婚式場なので不思議に思ったら、懇親会場も結婚式場そのものであった。円卓に居並ぶ来賓という感じ
である。ブランメル生態は、優勝カップと、賞品として、霧筑波という筑波の銘酒を頂戴した。これ、一本が九千円もするそうで、「こんな高い酒は飲んだこと
ない」ともう感激。理一に至っては、「並筑波美味しい!」と無礼な喜びを顕わにした。大会の余興として、エコToTo
という、優勝チーム等を当てる籤があった。私は当然、ブランメル生態優勝に投票しておいた。しかし、ブランメル生態優勝を予想したのは二人しかいなかった
そうだ。ブランメル生態(含む
U45)のメンバーは 15 人くらい来ていたというのに、どういうことだ?
どうも、投票自体をしなかった人が大部分らしい。憤慨だ。しかしおかげで私は総合一位となり、東京ディズニーランド二名様招待券をもらったのであった。思
わず「行かないよー」と叫んだらひんしゅくを買った。はい、行きます。
来年の大会は、2004 年 8 月に釧路で行われる。GK
の吉田は今年度で卒業しメンバーから抜けるし、得点王に輝いたくにっち(現
M1)も、来年の八月にはいない(彼は就職希望)。主力が抜け連覇は苦しいと言わざるをえない。現
1-2 年生から経験者を 5-6
人補強したいところだが、そうそう都合良く経験者がいるものでもないであろう。現実的な策は、くにっちを卒業させないことである。しかし、
彼の人生に少々の大幅な変更を強いることになるので、これは最初の手段として取っておくことにしよう。
3/18(火)の進歩 明日から学会 明日からつくばで
生態学会が始まる。私は今日の午後に仙台を発って、22
日の夜に戻る予定だ。学会は 23 日まであるけれど、23
日はベガルタ仙台のJ
リーグ開幕試合の日なので、間に合うように帰るに決まっているのだ。というわけで、しばらく更新はお休みです。
宣伝:会場内に設置される共立出版の販売所では、私のサイン入りの「これ論」を販売します。どうぞご購入下さい。サイン本が売れ残っ ては後の処理に困る(書店に卸すわけにもいかない)だけなので、よろしくお願いします。
ひさしのポスターにコメント。これでいけると思う。
とうとう、21
世紀のヒトラーことブッシュが、悪魔の本性を剥き出しにした。フセイン大統領が
48
時間以内に国外亡命しないと、イラクを侵略すると叫んだのだ。正義と民主主義が滅亡した瞬間である。国連決議が否決されそうだと見ると、決議無しに侵略戦
争を始めるのだから、民主主義の完全否定だ。唯一の超大国で大量破壊兵器持ちまくりのアメリカ。行動原理は幼児そのものの国家。21
世紀は、「幼児の頭脳を持った世界の独裁者=アメリカ」にとって目障りなものは殺戮されるという時代になるのであろうか?
今日、アメリカ遠征の日本代表メンバーが発表された。しかし日本代表は、侵略国家に遠征などしてはいけない。即刻、アメリカ遠征を中止すべきだ。
3/17(月)の進歩 フッキー(の
手)、鮮烈デビュー 3/12
に私たちを取材したニュースが、なんと夜七時の NHK
ニュースで流れてしまった。どひゃー。しかも歴とした一般ニュースの扱い。一般ニュースの後にトピック的に放送されるのかと思っていただけに、衝撃は大き
い。さらには、個人的に三つの点で恥ずかしかった。第一に、自分が画面に映ること自体が恥ずかしい。自分の顔をテレビで見たときには死ぬかと思った。おま
けにえらく緊張しているし。ただしあれは、何回か撮り直した内の一回目か二回目のもので、まだうぶであったときの映像だ。もっと後の映像だったらもう少し
緊張も収まっていたのに。第二に、あの研究は、暁子が立案して実質的に研究指導し、フッキーが頑張ってデータを取ったもの。二人の手柄が特大で私は添え物
程度の貢献しかしていない。ところが、まるで私が主役の扱いで、暁子は全然映らず、フッキーは手が映ったのみだ。フッキーはせっかく床屋に行ったのにこれ
では意味がない。NHK
の方には二人の手柄であると念を押しておいたのだが。第三に、私の専門とは全然違うこと(地球温暖化問題)について偉そうに発言してしまったこと。世間で
は、私がその道の権威と思うのだろうなあ。私の専門は進化生態学というもので、要するにダーウィンの自然淘汰に関連した研究。地球温暖化問題とはほとんど
関係ないのだ。附記:あんなに頑張ったのに、「これ論」もベガルタ仙台の旗も映っていなかった。フッキーの手は映っただけに残念感が強い。
友蔵とイ・タポンとフッキーのポスターにコメントした。くにっちも無事に完成させたようで、印刷したポスターを机の上に置き忘れて旅立っ
ていった。知ーーらない。ひさしとも議論して、方針がまとまった。
学生のポスターにコメントしながら、昨日までの私とは違う自分を感じた。何しろ私は、地球温暖化問題の権威と化したのだ。マスコミからさっそく問い合わ
せの電話はかかってくるし。しかしまあ、人の噂も
75 分。その内に忘れてくれるであろう。
しんすけ来仙。元気そうで何よりだった。今やっている研究の話しも聞かせて貰った。益々のご発展、おめでとう!
3/16(日)の進歩 今日、芸能界デビュー(のはず)
速報:今日の午後
6:00 か 7:00 か 8:45 の NHK ニュースで、3/12
に私たちを取材したニュースが流れるとのこと。さっき 6:00
のニュースを見たら流れなかったので、 7:00 か 8:45
か、気を取り直してボツか?
今日は、宮城蔵王へスキーに行った。学生の学会準備の様子を見に夕方には研究室に行くので、その前に一滑りだ。暁子は、ここに来て一挙にシュテムターン
を習得すべくスキー学校に入った。ところが事前審査の結果、ボーゲンの勉強し直しを命ぜられてしまったらしい。二時間の教習の内の一時間
50
分はボーゲンで、最後の十分だけシュテムターンの練習だったそうだ。それはがっかりであったが、ボーゲンには磨きがかかっていた。暁子が学校に入っている
間、私は一人で滑っていた。「迷子のご案内です」と
20
分おきに同じ子の名前を放送するのを聞いて「さっさと貰い受けにいけよ」と思いながら、一人黙々と練習に励んだ。
三時過ぎに車で帰路についた。気づくと、前を走る車の人が、後ろを振り向いて嬉しそうに笑っている。昨日(暁子に話しかけてきた人がいた;昨日の進歩参
照)といい今日といい、いったい何なのだろう?やがて気づいた。ヒラガと、彼の友達の丸山君だ。彼らもスキーに行っていたらしい。結局、我
が家のすぐ側まで彼らと一緒だった。我が家に遊びに来るつもりかと思った。
五時前に研究室に出てきた。イ・タポンとフッキーとくにっちのポスターにコメント。くにっちに至っては、今夜の十時までに完成させないと講演不可能とな
るらしい。就職活動に忙しく、かつ、唯一空いている日はエコカップ(生態学会のフットサル大会)の日なので、もはや準備に費やす時間は無いのだ。エコカッ
プを欠場して準備すればいいと思うかも知れないが、そんなことは私が許さない。なにしろくにっちは、優勝を義務づけられた我がチーム、ブラ
ンメル生態の主力だからね。というわけで、私はもう帰るから、早く完成させなさい。
3/15(土)の進歩 仙台祭りだ!柏に大勝 ベガルタ
仙台が柏レイソルに
4-1 と大勝した。何と、ナビスコ杯予選リーグの首位に立った。
今日は、試合終了後研究室に行って学会の準備に励む学生を監督するので、車で仙台スタジアムへと向かった。試合の時、スタジアム付近の駐車場は軒並み満
車となるので早めに出発だ。試合開始二時間半前に到着、泉区役所の駐車場に駐めることができた。そしてカーサベガルタ(ベガルタ仙台の公式店)で昼食を摂った。680
円で、スープ・サラダ・コーヒー付きの食事とは安い。みんなで食べに行こう。
1:30
にキックオフ。期待していたのだけれど、仙台の出来は悪かった。パスミスが多く中盤でつなぐことができない。FW
マルコスに渡るとすぐに倒れてしまう。おかげで、前線にくさびができない。もう一人の
FW
佐藤は頑張っていたけれど。なんか、去年の悪いときの仙台みたいだ。しかし違っていたのは決定力。前半
27
分、石井が、走り込んできた森保にひょいとボールを渡す。それを森保が丁寧に決めて先制ゴーーーーーール!森保のゴールは初めて見た気がする。柏ペースで
試合が進んでいただけにこの一点は大きかった。さらに前半
36
分、佐藤がペナルティーエリア内で粘りに粘って財前に落とし、財前が慎重に決めて
2-0!決めるべきところを確実に決めて劣勢の試合を跳ね返すなんて、去年までは出来なかったことだよ。しかし後半に入ると、FW
と DF の間が突然間延びしだした。FW
二人と岩本・財前が守備に戻らなくなって中盤が空いてしまったという感じだ。「これではまずい」と思ったとき、怪我で出遅れていたあの男がピッチへ投入さ
れた。シルビーーーーニョ!中盤でタメを作れる彼が入って、仙台のサッカーは突然良くなった。そして後半
26 分と 28
分に佐藤が続けてゴーーーーーール!佐藤、ペナルティエリア内で本当によく仕事をしてくれる。文句無く、今日の最優秀選手だ。4-0
となったところで柏サポが切れた。なんと、横断幕をはずしレプリカユニフォームを脱いでしまったのだ。応援放棄するサポはよくいるけれど、ここまでやるの
は初めて見た。試合途中に帰らなかったのは、試合終了後挨拶に来る選手に罵声を飛ばすためだろう。佐藤はその後も絶好調で、ハットトリックかというバーに
当てるシュートを放つ。そして終了間際、相手
DF を振り切り独走態勢に入ったと思いきや、DF
に身体を捕まれ倒されてしまった。頭に来た。GK
と一対一になってハットトリック達成の場面だったのに。おまけに審判が出したのはイエローカードだ。色が違うよ、一発レッドカードでしょうが。後半
40 分に、集中を欠いて一点返されたものの、4-1
の大勝利であった。幸先良し!
帰り際、知らない方に暁子が、「本の売れ行きはどうですか?」と声をかけられた。「これ論」のことか?どうして知っているのだろう?私たちには見覚えの
無い方だったので不思議だ。
今日思ったこと。1.
佐藤は素晴らしい。マルコスより良い感じ。山下が怪我から復帰しても、そうそうはポジションを譲らないかも。2.
やっぱりシルビーニョ様々だ。彼無くして仙台の中盤は無い。3.
ファビアーノよりもリカルドの方が良かった。
3/14(金)の進歩 放送は今週の日曜日か?
3/12
に撮影した NHK
ニュースは、今週の日曜日に放送される予定とのことだ。ただし、どの時間のニュースか(朝か昼か夜か)はまだわからないらしい。さらには、大きなニュース
が入ると飛ばされる可能性もあるらしい。
明日、日本中が待ちに待った J リーグが開幕する。まずは J2
のリーグ戦からだ(J1 は一週間遅れ)。J2 は 44
試合という過酷な闘い。私としては、コンサドーレ札幌が J1
復帰を決めることを祈っている。次はアルビレックス新潟かな。あの観客動員のクラブは
J1
で闘うべきでしょう。ベガルタ仙台は明日、ナビスコカップ予選をホームで闘う。相手は柏レイソル。私にとっては、大幅に戦力補強した新チームを見る初めて
の試合だ。楽しみでしょうがない。
スポニチアネックスによると、ジェフ市原の選手があいつで盗難被害を受けているらしい。「市原期待の若手GK高木が愛車を盗まれていたことが13日、分
かった。……
中略 ……
過去にもMF長谷部、FW林らが被害に遭っている。おはらいが必要だ」(3/14
の記事より)。気に入りました、スポニチ。
じゅりを連れて事務室に行った。そうしたら大人気になった。遠藤さん・富田さん・成田さんに囲まれ、超超可愛がられてしまった。「癒されるーー」とじゅ
りにすりすりしていた姿も印象的であった。また遊びに連れていきます。
3/13(木)の進歩 卒論発表会と送別会 四年生四人
の卒論発表会があった。お疲れさま。熊ちゃんとヒラガは、今年のデータだけでなく来年の研究計画の話しもした。いろいろ助言をもらったようで、ありがたや
ありがたや。その後、義憤にかられる時間を過ごした。そして夜は送別会。酒井研の修論生、がんちゃん・信太郎・フッキーの三人は、三者三様の道に進む。い
ろいろなことがあったけれど、彼ら三人と共に過ごせたことをとても嬉しく思っている。信太郎の、推薦入試の面接の時の初々しい高校生姿。彼ら三人が学部三
年生のときに、私の講義を聴いてくれていた光景は今も覚えている(そいや、ちょっと寝てる奴がいたな)。そして私の研究室に入り、卒論・修論の苦闘と成
功。フッキーが最初にやろうとしたのは、街灯の元では葉の食害がどうなるのかというテーマだった。その後幾度かのテーマ変更を経て、ついに
は
NHK
のニュースとなる研究をした。すごいオチだね。信太郎も、私のカエデの研究を発展させてくれたし、がんちゃんも、ツリフネソウで興味深い現象を発見してく
れた。ほんに、思い出が一杯、感無量だ。三人とも、どうもありがとう!
送別会の席で判明したこと:モリナガは先週、銛を片手に海に潜り人喰い鮫を仕留めたらしい。そして、鮫の頚を刎ね目玉を刳り抜き持ち帰ったそうだ(酒の
席での記憶なので、記述は少々不正確かも)。
3/12(水)の進歩 NHK
の取材を受ける 今日は NHK
の取材の日だ。朝から部屋の準備にいそしんだ。まずは、積み重なっていた書類を整理し不要なものは捨てた。机の上を拭いて綺麗な研究室の演出だ。次に、カ
メラの撮る位置を想像して、表紙を向けて「これ論」を並べる。手持ちの五冊を総動員して、ここの棚に一冊、この机の上に一冊という感じで、どこを映されて
も「これ論」が入るように工夫した。さらには、ベガルタ仙台の旗をさりげなく貼った。フッキーの部屋に行くと、他の学生が持っている洋書という洋書をフッ
キーの本棚に並べ、知的な空間の捏造に余念がなかった。さすが私の学生だ。
1:30 頃に NHK
の方が来室。ディレクター・カメラマン・撮影助手の三人組であった。部屋のあちこちに同じ本が置いてあることを不自然に思わなかったか?
簡単な打ち合わせの後に撮影を開始した。まずは研究室の様子の撮影からだ。フッキーの机がある学生部屋に案内したが、どうも絵として良くなかったみたいで
(捏造の匂いを嗅ぎ取ったか?)、私の部屋を撮ることになった。コンピュータの前に私が、私の机に暁子が、空き机二つにフッキーと熊ちゃんが座った。ここ
で誤算。フッキーと熊ちゃんの座ったところは今誰も使っていないので、本棚はがら空きだ。おかげで、研究室に一冊も本が無いというかなり恥
ずかしい映像になってしまった。一方の暁子は、私の机の上にノートパソコンを持ってきて仕事のふりをした。ところがこのパソコン、壊れていて電源が入らな
い。「パソコンの画面が点いていないと変ですよね」とディレクターさんに訊いたところ、「画面は映しませんので大丈夫です」ということであった。暁子は、
電源の入っていないパソコンに向かってキーボートをたたき、仕事をしているふりをしたのであった。次に、フッキーがサンプルをいじっているところの撮影。
背景にさりげなくベガルタ仙台の旗を貼ろうとしたら、「それはおやめ下さい」と阻止されてしまった。今度はフッキーの部屋に移動して、フッキーのパソコン
の画面に映るデータを撮影した。画面のアップなので、回りの洋書はちっとも映らない。私たちの思惑はことごとくはずれた。最後にインタビュー。研究を立案
して指導したのは暁子なので、暁子にインタビューするように頼んだけれど、年長者にお願いしたいとのことであった。やむなく私がインタビューを受けた。テ
レビに映るのは二度目。那須の温泉に浸かっていたら、いきなりカメラが入ってきて温泉番組の撮影が始まったとき以来だ。今回は、目の前にカ
メラがあって照明にさらされている。頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなった。それでも、私の背中の本棚に表紙を向けて「これ論」を置く余裕は
あった。しかし、「それもおやめ下さい」と却下された。また、「そうですね」と必ず前置きしてインタビューに答える
J
リーガーの真似をして、「そうですね」と言うようにした。しかし、緊張のあまり、OK
の出た映像では言うのを忘れた気がする。
放送は今週末のニュースの中でとのことだ。ただしニュースは、その性格上直前にならないと内容が決まらないので、いつ放送になるのかはわからないらし
い。放送予定が決まったら連絡が来るので、これからしばらくドキドキして過ごしそうだ。
3/11(火)の進歩 芸能界デビューの日、ついに決まる
NHK
が明日の昼に取材に来ることになった。オオシラビソのサンプルや研究室風景の映像を撮りたいそうだ。にわかに色めき立つ学生達。当事者のフッキーは、突然
震えだして「床屋に行って来ます」と走っていった。熊ちゃんも目を輝かせている。ヒバ子は、「明日は就職活動でいないんです」と悔しがって
いた。逆に、「明日は来ません」と負の走向性を示す学生もいる。なんか私も緊張してきた。
暁子も私も、スキーのことで近頃あたまが一杯である。今日も、エレベーターに乗りながら二人して体重移動の練習をした。そこへ他の人が乗り込んできたの
で練習を止めた。ところが、その人が扉の方を向いて静止したと見ると、暁子は背後で密かに練習を再開した。すっくと立つ紳士の後ろで、身体を交互に
左右にかがめる怪しい女であった。
熊ちゃんの卒研発表のレジュメにコメントした。来年度の研究計画がとくに大切だよね。
生態学会のポスターを作成中。だいぶ形が出来てきた。早くもポスターを仕上げたモリナガがコメントを求めてきたので、考えるところを述べておいた。
3/10(月)の進歩 フッキー、研究室に戻る フッ
キーが、修論提出後の逃避旅行から戻ってきた。戻ると、自分を取り巻く世界が一変していることに気づいただろう。本人の知らない間に芸能界デビューの道が
ひかれていたのだ(3/4,
5 の進歩参照)。今日も、NHK
の記者の方から私宛に何度も電話がかかってきて、フッキーでないとわからない細かいデータの話をした。「こういう数値を知りたいらしいので、
3:30
までに用意しておくように」とかフッキーに指示して電話を待つのだ。電話がかかってくると、暁子とフッキーが側にやってきて、目を輝かせて私を見つめる。
「ついに我が家に幸運が来た」と期待を膨らませる生活苦の家族みたいだ。「どの雑誌に投稿するのですか」と聞かれたとき、「Science
って言っておけばいいのよ」と暁子が興奮していた。
ヒラガと来年の研究計画を議論。雄繁殖成功を測る方向で話をつけた。
気づくと生態学会までそんなに時間が無い。自分のポスター発表の準備をすることにした。個人的には、ポスター発表よりも口頭発表の方が好きだけれど、今
度の生態学会の一般発表はポスターのみなので仕方がない。情報をできるだけ減らして五分で理解できるポスターを作ろう。
3/9(日)の進歩 暁子、スキーに酔う 山形蔵王にス
キーに行った。しかしいろいろ大変だった。
まずは昨日、支度をしていた時のこと。スキーの上着の体腔内(表地と裏地の間)に腕時計を触れた。ポケットに入れたまま行方不明となり探していたやつ
だ。何故体腔内にあるのか?
ポケットなどあちこちを見て体腔に通じる穴を探したけれど、どこにも穴が無い。腕時計を取り出すにはスキー着を切開するしかないのか?
暁子にも手伝って貰い捜索すること十分、ようやくにして右ポケット入り口付近に穴を発見した。穴さえ見つかれば取り出すのは簡単かと思いきや
………。この時、腕時計は右手の先端付近にあった。右ポケットへと誘導しようとしても、途中の縫い目などに邪魔されてうまくいかない。血管に入り込んだ針
を取り出す外科医のようだ。なんとかポケットに誘導したと思ったら、なぜか反対のポケットだった。十分後、現代医学の英知を注ぎ込み、ついに腕時計を取り
出したのであった。
そして当日、8:30
頃に蔵王に着いた。まずはロープウェーで樹氷高原駅(山頂への中間駅)へ。ここでしばらく足慣らしをしてから、ロープウェーで山頂へ行くつもりだった。と
ころが、最初の一滑りをした暁子が苦しそうに寄って来た。「スキーに酔って吐きそう」。自分のスキーに酔う?そんな人いるのか?しばらく休
憩しても気分は良くならない。やむなく、家に戻ることにした。しかしここはロープウェーの中間駅だ。下に滑り降りないといけない。苦しさに耐え頑張って滑
り降りる暁子。しかし、シュテムターンの練習はしっかり忘れずに滑り降りたのであった。下に着いたのが
11:00
頃。その後、暁子はなぜかラーメンをしっかり食べ帰路に就いた。
3/8(土)の進歩 シーズン開幕 待ちに待ったシーズ
ンが開幕だ。今日からヤマザキナビスコカップ。ベガルタ仙台は、アウェーで柏レイソルと闘う。アウェー参戦するかどうか迷ったけれど、明日早起きしてス
キーに行きたいのでついつい止めてしまった。ローカル
FM 局でラジオ中継するらしいので、ラジオで応援しよう。
イ・タポンが、ついに論文を投稿した(はず)!おめでとう、とりあえずはお疲れさま。どうかうまくいきますように。友蔵の論文にもコメント。こちらも後
少しで完成だ。頑張れ。
朝日新聞に鰤大根が載っていた。暁子は、「美味しそう、食べたい。鰤本体よりも良い」と羨ましがっていた。私は、「鰤本体の刺身の方が良い。近所のスー
パーで買う鰤の刺身は美味くない」と意見を述べた。そしたらタイミング良く、実家から鰤を送ってくることになった(輪島から実家に送られてきたものをお裾
分けしてくれる)。嬉しい!
もちろんお互いの主張を受け入れ、本体の刺身は私がいただき、残りの部分で暁子は鰤大根を食べるのだ。
3/7(金)の進歩 西平先生最終セミナー 今年度で御
退官の西平先生の最終セミナーを聞いた。普通ならば「最終講義」というところだけれど、「最終セミナー」という名称にしたのは西平先生のご希望らしい。
「講義」という上から下へのものではなく、一学徒としてセミナー(科学的議論の場)をしたいということと思う。棲み込み連鎖のお話をじっくり聞かせていた
だきました。
熊ちゃんと来年度の研究計画を議論。室内に植物をおいてハチを訪花させ、雌雄の繁殖成功を見ることにした。問題は実験場所だ。世間のことは気にせずにセ
ミナー室とかを使うか。何も知らずにドアを開けた人に、「お気を付けを。ハチが逃げます」と突然言うのも楽しいと思う。
及川と、昨日のセミナーに関する議論をした。窒素が植物体内に滞留する時間の計算方法について私見を述べた。
3/6(木)の進歩 確定申告 確定申告に行ってきた。
お陰様で「これ論」の印税が入ったので、申告しなくてはいけなかったのだ。覚悟はしていたが、税金をさらに払うことになった(脱税してたわけではない)。
しかし予想よりはかなり少な目の額なので良かった。それにしても、税金
1000 円あたりの使い道が、国の借金の返済に 205 円、無駄な公共投資に
104 円、軍事費に 61 円だそうだ。納税意欲を無くしてしまうよ。
講座セミナー。小野田が、局所的に二酸化炭素濃度が高くなっている場所で、植物が進化的な応答をしているのか調べようという研究の話をした。高
CO2
研究ではこういうことを(進化的応答を見る)やって欲しいとずっと前から思っていたので、とても興味を持てた。話しもわかりやすかったし。
ひさしにデータを見せて貰った。昨日の談話会で話題となった、データ解析の問題点について相談に乗ろうと思ったのだ。私の目には、さほど問題は無いよう
に見えたのだが。
3/5(水)の進歩 どきどきどきどき
NHK
の記者の方から連絡が来て(昨日の進歩参照)、オオシラビソのデータについていろいろ質問を受けた。フッキーの芸能界デビューのために精一杯答えておいた
ぞ。デビューできるかどうかは追って連絡をくれるらしい。どきどきするなあ。
月初めの談話会。修論を終えほっとした時期なので、ほっとして終わった。モリナガが、「3/14
にどうのこうの」と言っていたのが印象的だった。「3/14」の答えは、2/18
の進歩と、その論文がアクセプトされたことに隠されているらしい。では、楽しみに待たせていただくことにしよう。
ヒバ子とヒバのデータ(ややこしい)の議論をした。先日のセミナーで発表したことを改訂して東北森林談話会で発表したので、改訂版のデータを見せて貰っ
たのだ。難しい問題に苦悩の表情を見せるヒバ子を和ませようと、「あ、じゅり」と言ってみた。ヒバ子の足は反射的にぴょこーんと伸びて、じゅり接近阻止の
姿勢をとった(ヒバ子は犬嫌い)。さっきから一時間以上この部屋に居るのだから、じゅりが居ない事くらいわかるでしょうに。それとも、頭ではわかっていて
も足にまでは理解が及んでいないということか?
順次産卵のときの卵生産戦略の解析が早くも暗礁に乗り上げてしまった。昨日の喜びはぬか喜びに終わるのか?
3/4(火)の進歩 フッキーと暁子、芸能界デビューか?
研究室に来てみると留守番電話が入っていた。NHK
の記者の方からで、生態学会で発表する地球温暖化の研究の話が聞きたいとのこと。「私はそんな研究していないぞ」と思ったが、違う、しているのだった。
発表番号 PB2-041 [3/21 (金)] 福田貴文・酒井暁子・酒井聡樹「東北地方のオオシラビソにおける現在、50 年前、100 年前の成長量 - 地球温暖化の影響は現れているか?」
暁子の指導の元でフッキー(福田貴文)が頑張ってデータを取った研究で、地球温暖化の影響を見事に検出したものだ。NHK
の記者の方とは連絡が取れていないのだけれど、ひょっとしてフッキーや暁子が芸能界デビューか?生態学会参加予定の皆さん、ぜひサインを貰いに、じゃなく
てポスターを見に来て下さい。
私の一番弟子で、北大で PD
をしているしんすけからメールが来た。生態学会前の 3/17
にこちらに来たいとのこと。うんうん、旧交を温めるのか、嬉しいことだ。ついでに、こちらにある
A0
プリンター(ポスター発表用の大きな紙に印刷できる)を使わせて下さいだって。うんうん、いいよいいよ
……………。こら、どっちが主目的なんだ?
順次産卵のときの卵生産戦略の解析を進めている。もしかしたら面白くなりそうだ。原田さん(共同研究者)と私の今までの一連の研究では、卵の大きさと数
のトレードオフは非線型になるという主張が主眼だった。ところが今度は、トレードオフが線型になるというさらに捻った主張ができるかも知れない。
3/3(月)の進歩 余計な心配をするでない 講義で使
う教科書や参考書は、学生が各自に生協から購入するのが普通。このことに関して生協がこんなことを言っている。
「教科書・参考書を先生方よりご指定いただきましても学生の購入が進まない事例も見受けられます。学生の皆様へのご採用教科書・参考書のご使用につ きましては、これまで以上のご配慮、ご指導をお願いいたします」(「ご採用教科書・参考書についてのお願い」より)
「教育的見地」からこういう心配をしているのかねえ?だとしたら、けっこう余計なお世話に思う。
ヒラガのモデルにようやく目処がついたので、ヒラガ本人に話してみた。これでうまくいくといいのだけど。
久々に新しい研究に着手した。順次産卵のトレードオフを仮定したときの最適な卵生産戦略の解析だ。このトレードオフはいろいろな研究に適用可能と思うの
で、自分でもやってみるのだ。
3/2(日)の進歩 じゅり、密室で失踪す 今日は日曜
なので、じゅりを車に乗せて研究室に連れて行くことにした。途中、じゅりを車内に残しローソンでちょっと買い物。じゅりを車内に残して出かけることはいつ
ものことで、お互いに慣れている。アウェーゲームに車で行くときは、試合の間中、車内で留守番させるほどだ。で、買い物を済ませ車に戻ると異変に気づい
た。じゅりが居ない!
窓越しに車内を見回しても姿が見えない。あわててドアを開け車内に入り、座席の下とかを覗き込んだがどこにも居ない。ドアは閉まっていてロックもしてあっ
た。車を離れたのは三分ほど。じゅりが自分で外に出るはずもない。三分の間に誰かがドアをこじ開けじゅりを連れ去った可能性も限りなくゼロだろう。………
密室の失踪。落ち着け、事件には必ず答えがある。やがてはっと気づき、車外へ出て車の後部へ行き、ハッチバックのドア越しに中を覗き込んだ。トラン
クの中で嬉しそうにしっぽを振っているじゅりが居た。じゅりは、後部座席の後ろ
-- トランクを仕切る板敷きの上 --
に乗って帰りを待つのが好きなのだ。板敷きがはずれていてトランクの中に落ちてしまったらしい。こうして、じゅり密室失踪事件は無事に解決したのであっ
た。
夕方、生物教室の植物実験園にじゅりを連れて行って自由に走らせた。研究室に戻り私は仕事(正確にはネットで遊び)を始めた。すると、カリカリカリカリ
という音がする。音の方を見ると、じゅりが自分の足を噛みながらくるくる回っているところであった。何をしているのかと近づくと、足の毛にオナモミの種子
が付着していた。ありゃまあと種子を引っぱっても、毛がまとわりついていてなかなか取れない。「これでは動物散布の意味がないな」(<--
一度着いたら取れそうもないから)と思いながら、無理矢理取った。合わせて十数個の種子が取れた。
3/1(土)の進歩 祝アクセプト American
Journal of Botany
に投稿していたモリナガの論文が正式にアクセプトされた。おめでとう。M1
で論文ありというのは強いぞ。これに味をしめて、これからもどんどん論文を書いておくれ。
イ・タポンの論文に OK
を出した。よく頑張りました。英文校閲に出して投稿だ!
女性へ朗報。宮城蔵王えぼしスキー場では、3/3
に「えぼしひな祭りナイター」を行うそうだ。女性のみ、ナイター券を千円で購入できる。「女装は認めません」という毅然とした姿勢を示して
いるので、相当にやる気だ。(ひ
な祭りナイターのお知らせ)。
午後は、八幡のフットサルコートで久しぶりのサッカー。スキーの疲れで身体が重かったが、三時間頑張った。点も取ったぞ。