このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

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種名または品種、栽培品種名
Cerasus × sieboldii ‘Caespitosa’
タカサゴ
高砂・武者桜・奈天・南殿・早生都

花弁の先にはピンク色が残り、細かい切れ込みがある
花床筒は太い鐘形
萼片は広卵状三角形
旗弁や不完全な花弁が見られる

<花の色>
 淡紅色「9202」
<花弁の枚数>
 10枚〜15枚
<花の形>
 八重咲き 中輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 4月中旬
<特徴・来歴>
 荒川堤由来の桜です。古くからあった品種とされ、全国で栽培されています。本種は、チョウジザクラとサトザクラの交雑種と考えられています。各部に毛が多く見られます。八重咲き種の中でも比較的、開花期が早いので早生都と呼ばれることもあります。
 タカサゴ系品種の最も重要な桜です。様々な品種の成立に関与している極めて学術的に重要な品種です。


<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜
桜樹学・桜の世界3 栽培品種編U P109-110

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