このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

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種名または品種、栽培品種名
Cerasus matuurae (Sasaki) Masam. et S.Suzuki
タイヘイザクラ
太平桜・太平山桜

台湾の野山の春を飾る美しい白い花。
no image
花床筒は筒状鐘形
萼片は披針形〜長三角形

<花の色>
 白色「9201」
<花弁の枚数>
 5枚
<花の形>
 一重咲き 小輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 4月上旬〜中旬
<特徴・来歴>
 台湾の北東部の標高2000m級の山地(太平山、思源武陵)だけに分布する桜です。日本のカスミザクラに近いものだと推測され、すべての部位がカスミザクラを小型化したものです。また、カスミザクラ同様、種内に形質の差異があり、日本花の会で複数系統の形質が異なる株が保存されています。
 宜蘭県の太平山の標本に基づいて記載されたのでこの和名があります。
 C.transarisanensis と同じとする考えがあります。


<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜
桜樹学・桜の世界1 野生種編 P71-72

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