このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

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種名または品種、栽培品種名
Cerasus jamasakura ‘Koshimizuhayazaki’
コシミズハヤザキ
越水早咲き・満池谷桜

 純白の質感の厚い花弁、早咲きの美しいヤマザクラ
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<花の色>
 白色「9701」
<花弁の枚数>
 5枚
<花の形>
 一重咲き 中輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 3月中旬〜下旬
<特徴・来歴>
 兵庫県西宮市越水浄水場にあるサクラです。
 平成19年(2009年)に藤原隆之氏が、同浄水場の桜の同定作業の中で、「笹部新太郎氏が昭和29年に同浄水場(創設30周年を記念に特色ある桜の名所にするための事業)に寄付をした桜の一つ」として報告した桜です。
 藤原は、樹齢・植えられている場所・桜の特徴などから、ヤマザクラを愛された笹部先生のコレクションの一品種ではないかと推定しています。
 ※現在、笹部新太郎氏から、寄付された複数本の桜がどの桜であるかは、記録が無いため不明である。
 コシミズハヤザキは、同浄水場が桜の開花時期に行う一般公開に先立ち、ソメイヨシノよりも10日ほど早く開花するヤマザクラです。
 花付きがよく、散形状花序に数花つき、やや遅れて展葉する他、花弁は中心から折れるようにかがんでつきます。
 現在、西宮市植物生産研究センターで、バイオ技術の増殖に成功しています。


<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明

文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜
桜樹学・桜の世界2 栽培品種編T P29

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