このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

桜の名前から ↑

種名または品種、栽培品種名
Cerasus jamasakura ‘Kenrokuen-kumagai’
ケンロクエンクマガイ
兼六園熊谷

茶色の若芽と紫色に近い花のコントラストが美しい桜
花床筒は筒状鐘形
萼片は長三角形で全縁
紅色の葉柄や鱗片

<花の色>
 淡紅紫色「9203」
<花弁の枚数>
 5枚
<花の形>
 一重咲き 大輪
<花の時期>表記のない場合は近畿基準
 4月中旬
<特徴・来歴>
(ヤマザクラ × オオシマザクラ)
 石川県兼六園にある名桜です。佐野藤右衛門氏によって増殖され、広められました。
 永らく特徴からオオヤマザクラの関与が考えられていましたが、DNA解析からヤマザクラとオオシマザクラの交雑であることが分かっています。その結果からチョウシュウヒザクラと同じであり、一つの品種としてまとめることが提唱されていますが、チョウシュウヒザクラは半八重咲きに比べ、ケンロクエンクマガイは一重(旗弁がまじる)がほとんどあり、なお異論は残ります。


<成立に関係しているサクラ(種)>
C.jamasakura
C.sargentii
C.leveilleana
C.speciosa
C.itosakura
C.incisa
C.apetala
C.companulata
C.maximowiczii
C.pseudocerasus
C.avium
不明


文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜
桜樹学・桜の世界2 栽培品種編T P35-36

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