このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜
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桜の名前から ↑ |
学名・種名 |
Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. & S.Suzuki |
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カンヒザクラ |
寒緋桜・緋寒桜・薩摩緋桜・薩摩桜・元日桜・正月桜・寒桜・台湾桜 |
高木性〜小高木 樹形は広卵形、散形状花序 散房状花序または散形状花序 開花後の展葉します。 中国の南部、台湾に自生し、沖縄県石垣島などで野生化しています。 本種は花の散る際、花弁がまとまって萼筒から落ち、他の桜と大きく異なります。 学名の「campanulata 」は鐘形の意味があります(花が平開しないこと、萼筒の形から)。 沖縄県では、1月中旬頃に八重岳などの高所から咲き始め低地に開花前線が広がって行きます。 |
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花弁の先はごく浅く二裂します。 花径は2.5cm〜3.0cm 小輪〜中輪 花色は濃紅紫色〜紅色 花床筒は筒形〜太い鐘形まで様々 萼片は広い三角形か卵形 小花柄は無毛です。 |
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葉身は卵状楕円形〜狭楕円形 個体差は大きい 葉の先は尾状鋭尖形〜短尾状鋭尖形 葉柄上部に蜜腺があります 葉身基部は円形〜鈍形 葉柄は無毛 葉は両面共無毛 葉の側脈は9 〜13 対あります。 |
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野生化したタイプには、花が平開するタイプや白色に近いものもあります。(沖縄県八重岳) 台湾と沖縄のカンヒザクラは遺伝的に見ても近く、 中国・南部、東南部に自生するタイプは遠い関係にあります。 |
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受粉後、花床筒と花弁に離層ができ、ぽとりと落ちます。 雌しべがしばらく残ることもあり、これらの特徴は本種以外では見られません。 |
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Prunus campanulata Maxim.in Bull.Acad.Sci.St.Petersb.29:103(1883) -Prunus cerasoides var.campanulata(Max.)Koidzumi in Conspectus Rosacearum Japonicarum:264(1913) |
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早春から開花し、花の色が濃いことから、カンヒザクラと呼ばれています。 沖縄県の桜開花観測標準種となっています。 暖かい地方で生育している桜なので、寒さには比較的に弱いです。 花色の濃いタイプは、比較的栽培されているカンヒザクラに多いです。 また、 花の色がピンク色や平開形に咲くタイプは、リュウキュウカンヒザクラ(琉球寒緋桜)として区別され栽培品種として流通しています。 |
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文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑〜美しい日本の桜〜 桜樹学・桜の世界1 野生種編 P63-65 このページへの直接のリンクを禁止します。 |