山猫機の3つの問題を一挙に解決する 猫ろむ

NEKOROM.BIN  Version 1.00

Copyright(C) 2025まりも

■ プログラムの概要

 Wildcat機(山猫と通称される、VLSI社 Super core 594チップセット機)にはさまざま問題はありますが、それらのうち次の3つは既に一応の解決策(ソフト)があります。

1.CPUをMMX P55C(MMX ODPを含む)に載せ替えることができない→P55CSUP2
2.内蔵IDEディスクドライブが4351MBを超えるとハングアップする→DIV0ROM
3.EDOメモリが使用できるのに使える設定になく、メモリアクセスも遅い→WCATEDO

とくに2番目はROMアプリケーションでないと対応できません。そこでこれらを全部まとめたROMアプリケーションを作りました。なお山猫機と称していますが、VLSIチップセットであっても、Xt13,16、およびCanbeを除く物とします。所有していないため、対応や動作確認ができません。またごく一部にVLSI 82C591チップセットが使用されている機種が、EDOの設定は対応しません。

 この他に、PC-9821Xb10,V7-13の430FXチップセット機で1.と2.の問題を解消するプログラムも追加してあります。こちらの機種では1.の問題は非常に重症で、IPLwareでの対応も困難でした。ROMアプリケーションでの対処が望まれていたものです。

■ プログラムの内容と用途

 アーカイブを解凍すると次のファイルが作られます。これをROMに書き込んで、ROMボードに載せて実行します。書き込みできるフラッシュやEEPROMを搭載したROMボードも今後出てくると思われます。
NEKOROM.BIN ワード幅ROM用、フラッシュROM用データ
NEKOROM.EVN バイト幅ROM 偶数アドレス用
NEKOROM.ODD バイト幅ROM 奇数アドレス用

 2個のROMを必要とするROMボードの場合は NEKOROM.EVN NEKOROM.ODD をそれぞれ書き込んで装着します。それ以外のROMボードでは1個のROMにNEKOROM.BINを書き込んでください。

ROMのアドレスは、D0000h〜D6000hの4KB境界のいずれかに設定・設計してください。D8000h以上はIDEやSCSIが使うので避ける必要があります。

機能や注意点については以下のソフトウェアを参照してください。NEKOROMは基本的にこれらを集めてCバスROM用に書き直しただけです。

・P55CSUP2  山猫機(Xt13,16除く)でP55CのCPUアクセラレータが使用できるようにする

・WCATEDO  Wildcat EDOメモリ アクセラレータ

・DIV0ROM  IDE容量超過によるハングアップを回避する

・MMX430FX  ValueStar 2桁機などの intel 430FX機でP55CのCPUアクセラレータが使用できるようにする

■ その他

 メモリチェック終了後からこのプログラムの表示が始まる前までにCTRLキーを押しておくと、このプログラムの実行がキャンセルされます。間違って他の機種で実行したところ起動できないという場合に、この機能をお使いください。

■ お約束

 このソフトウェアは、フリーソフトウェアです。使用するためには下記のことに十分留意して下さい。

 不特定多数がダウンロードできる場所への転載は禁止とします。それに相当する、このプログラムを入れたROMおよびROMボードの頒布、販売も禁止とします。廃棄する際も同様ですが、使えない形で廃棄してください。

プログラムは、ある程度のテストを経て公開していますが、動作が完璧に行なわれるということを、作者は保証するものではありません。

        2025-10-13 まりも

■ 改版履歴

2025-10-12 0.10 初版
2025-10-13 1.00 Wildcat機用と430FX機用を1つのROMイメージにまとめた

[戻る]