Wildcat EDOメモリ アクセラレータ

wCatEDO Version 1.50 説明書

Copyright (C) 2023,2026 まりも(DOSsoft)

【1.このプログラムの目的】

 Wildcatと俗称される, VLSI Supercore 594チップセットは、Xa7からV20までの機種で採用されています。このうち後期の2桁型番のValue Star(V16,V20など)では EDO メモリに対応となっていますが、それ以前の機種では EDO メモリが対応となっていません。

 しかし82C594は チップセットとしてはハードウェア的にEDOに対応しており、単にITFが EDOをメモリの存在を検出して設定していないだけと見られます。EDOメモリを搭載してもその性能が活かされていないだけで、動作不良になるようなことはないようです。

 本プログラムは、EDOに対応でない機種において、EDOのための設定を行います。それに加えて増設分にパリティ無しのSIMMが使えるようにもなります。 ここをクリックしてダウンロードする

【2.使用法】

 まずアーカイブを解凍してファイルを取り出して下さい。
IPLwareアプリケーションとして組み込むので、別途IPLwareまたはOSFDiplwareもダウンロードしておいてください。組み込み方はそれらの説明書に従って下さい。

 効果としては、メモリのREADに要する時間が 0.75 程度に短縮となります。かなりの改善で、とくにCPUをK6アクセラレータに載せ変えていてwrite allocateも設定してある場合は、メモリの書き込みも高速になり、全体としてパフォーマンスは向上します。

【3.注意点】

 EDOメモリの自動検出法がわからないため、搭載されているSIMMは無条件にEDO設定にしてしまいます。EDOでないSIMMを使用していると、動作不良になります。高速化も行いますので、高品位のEDO SIMMを使って下さい。そうでない場合はハングアップする可能性が高いです。ハングアップや動作不良が起こったら、本プログラムの使用を中止するか、メモリを疑って下さい。

 Xt13,Xt16ではメモリアクセスは標準状態でかなり高速に設定されています。このためEDO のSIMMに載せ替えると起動できなくなったり動作不良になります。本ツールはXt13,Xt16では動作しません。

 初期のXa7-10 やXa7e には、VLSI 82C594チップセットでない 82C591 (偽猫)が使われている個体もありますが、これはEDOに対応しないため、本プログラムでは実行を回避します。

 Wildcat以外の機種では実行回避されますので、とくにIPLwareから削除しなくても構いません。

 Wildcat機では、シングルサイドの2MB,8MB,32MB(いずれも1枚あたり)のSIMM(外観上の特徴はチップが片面に4個)には対応していないようです。半分の容量で認識されてしまいます。これが両面にあるSIMMも同様です。本ツールでも対応できません。

【4.技術的情報】

 VLSI 82C594 Wildcat ホストブリッジのレジスタの機能は公開されていません。レジスタ58h-5Eh,60h-71hについては、試行錯誤的に試して下記のようなことがことが判っています。(2023/8/31)
http://ematei.s602.xrea.com/cgi-bin/bbs39_ris3/bbs39.cgi?mode=past&year=2023&mon=8

 SIMMスロット8個のXt13,Xt16を除くWildcat機では、レジスタ58hはSIMMバンク#0,59hはSIMMバンク#2に接続されているようです。バンク#1と#3はXt13,Xt16のみに存在します。Xt13,Xt16を所有していないため本ツールは対応とはしていません。

 本ツールでは、まずレジスタ58h,59hのbit0,1を確認してSIMMの存在を検出します。起動時ITFは異常なSIMMがあるとチェックを回避したり容量に加えることをしません。このプログラムではレジスタ58h,59hの情報をもとに正しい容量を算出し、システムワークエリア0000:0594hに再設定します。これによりHIMEM.SYSが正しい容量で動作するようになります。Cバスブリッジの40h代のDMA可能範囲レジスタも再設定します(メモリ容量が拡張された場合)。  

 なお初期のXa**/Cではパリティチェックがあるため、一時的にパリティエラーNMI割り込みを遮断してから未書き込みのメモリに書き込みます。このとき停止したかのように待ち時間が発生します。その後エラー通知禁止遮断を解除します。これにより、未設定メモリ領域にHIMEM.SYSがアクセスしてもパリティエラーが発生しなくなります。機種判別でXa**/C以外となった場合はこれを行いませんので、待ち時間はありません。

 バージョン2.20のソースファイルはここに残しておきます。1.50は64MB以上のSIMMを使う設定を非公式としただけです。文字列表示ルーチンほか一部のルーチンが付属していないので、そのままでは実行プログラムは作成できません。このソースを参考にしてフリーソフトを作ることは妨げませんが、そっくりそのままの有料のソフトを配布することはご遠慮下さい。

【5.お約束】

 このソフトウェアはフリーソフトウェアです。自由に使っていただいて構いませんが、作者は、このプログラムの動作結果や影響に対して、一切責任は負いません。著作権は作者である「まりも」が保有するものとします。不特定多数がダウンロードできる場所への転載はお断りします。連絡先メールアドレスは、ホームページ上に記載してあります。

    まりも (連絡先メールアドレスはホームページ上で)

【更新履歴】

年月日内容
1.002023-9-1新規(Wcataccから改名)
2.002026-3-9パリティ必須の機種にパリティ無しSIMMの対応、64MB,128MBのSIMMへの対応、
Ver.1.00で15-16MBシステム空間を「使用」する誤った設定になっていたのを修正
  2026-3-1664MB以上のSIMMを増設した場合の手順について情報を追記
2.202026-3-22メモリ書き込みテストは行わず、CHKHMEMで行うようにした,CHKHMEMを同梱とした
1.502026-3-3164MB以上のSIMMへの対応はSIMMを破壊する可能性があるため、廃止とした
元に戻る