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| 『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』['25] | |||||
| 監督 常廣丈太
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| テレビシリーズは一作も観たことがないが、二度も公開を見送られながら、お蔵入りにはならずに蘇ってきたことに興味が湧いて観に行ったら、思いのほか面白くて感心した。功罪ともにあって一口に是非を問えない類の問題提起がふんだんに盛り込まれ、なかなか刺激的だったし、エンタメ作品としての芝居掛かった仕掛けが場面を盛り上げ、ドラマシリーズを観ていない者にもキャラクターの妙味と、バディに留まらないチームワークというか、ヨット競技も含めて、醸成されるべき“仲間意識”というものについての描出が気に入った。 それにしても、主演級の客演者を差し替えての撮り直し場面の割合は、いったい如何ほどを占めていたのだろう。当地では、二週間余りで一日二回の短縮興行になっているようだが、想定外だったに違いない製作費の回収の果たせる興行成績を遂げられるのだろうか。チラシの裏面に記載されていたように現在もなお第5シーズンを放映中の作品なればこそ撮り直しが果せたのだろうが、手元にある'23年6月16日公開を謳ったチラシの首相の登場しない場面は、全て安倍首相暗殺事件前に撮られたものを使用していたのだろうか。'23年当時のチラシでも「THE FINAL」とし、「皆さん、これが最後の出番です―。」としていたものに対して第5シーズンを始めたこと自体が「劇場版 THE FINAL」を撮り直すためのものだったのかもしれない。今作のチラシの裏面には「皆さん、これが本当に、最後の出番です。」と記されていた。 それはともかく、'22年当時には、現首相は既に総務大臣ではなくなっていたが、本作では女性総務相だったことが目を惹くとともに、先ごろ観たばかりの『オーガズム 真理子』['85]で、昼日中からラブホテルで兄嫁に手錠をかけて交わるプレイに耽り、「俺、変態なんだ」と言う刑事を演じていた平泉成が、四十年の時を経て警視総監になっていて笑ってしまった。 | |||||
| by ヤマ '26. 1.12. TOHOシネマズ3 | |||||
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