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| 『マグノリアの花たち』(Steel Magnolias)['89] | |||||
| 監督 ハーバート・ロス
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| 四年前に劇団NLT による舞台公演を観た際に「未見のままになっているマリン母娘をサリー・フィールドとジュリア・ロバーツが演じ、トゥルーヴィーをドリー・パートンが演じた映画化作品を俄然、観てみたくなった。」と記していた宿題映画をようやく片付けた。 映画『愛はひとり』['71]の映画日誌に「『ボーイズ・オン・ザ・サイド』['95]を観て、「ハーバート・ロスの監督作は、半世紀前にテレビ視聴した『チップス先生、さようなら』に始まり、『グッバイガール』『愛と喝采の日々』『わたしは女優志願』『フットルース』と観ているが、わりと相性がいいような気がする。 かねてより気になっている『ボギー!俺も男だ』['72]、『マグノリアの花たち』['89]を早く片付けておきたい気になってきた。」と記していた」と綴っているハーバート・ロス監督作品でもある。 観劇した際に「(映画『パーマネント野ばら』に)観応えを感じながらも「とはいえ、かくも“女たちの世界”を強固に構築されると、男の僕には妙に疎外感を覚えずにいられないところは拭えない。」と奇しくも綴ってあったものと同じような感じを抱いた。」とボヤいていた部分は、女優六人による室内劇と違って屋外も男優も登場する本作では、大幅に緩和されていて、戯曲の作者自身が脚本も書いた本作のほうが僕は好みだ。両作ともに鉄の如く堅く結ばれた女性同士の絆と連帯を温かく描き出していたが、映画作品のほうがユーモアに膨らみがあったような気がする。手元に残っている公開当時のチラシによると「アメリカ全女性が<笑い><涙>したG・W最高の豪華2大作!」という触れ込みの『ベイビー・トーク』(監督・脚本 エイミー・ヘッカリング)との二本立てだった。 ドリー・パートン演じる美容師トルービーと、孫息子を残して早逝する娘の母マリン(サリー・フィールド)を軸にした作品なのだが、オリンピア・デュカキスが演じていたインテリのクレリーが何とも可笑しく、シャーリー・マクレーン演じる鼻っ柱の強いウィザーとの掛け合いが愉しかった。シェルビーの糖尿病による発作時の惨状を熱演していたジュリア・ロバーツも、天然系の過去あるアネルを演じていたダリル・ハンナの自身のキャラを活かした演技も悪くなかったが、並み居るベテラン女優の貫録のほうが格上だったように思う。 そういう意味では、絵に描いたような“髪結いの亭主”のぼんやりした感じを好演しつつ、妻トルービーの念願だったと思しき2号店トルービーズウェストの出店を果たして感激させていたスパッドを演じていたサム・シェパードや、マリンの夫で、赤塚漫画のやたらと警官の拳銃をぶっ放す“ホンカン”を想起させる、空砲射撃を繰り返すドラムを演じていたトム・スケリットも、なかなか好い味を出していた気がする。 | |||||
| by ヤマ '26. 5. 4. BSプレミアムシネマ録画 | |||||
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