75 in circuit

サーキット走行記　～７５でサーキットを走ろう～

サーキット走行は楽しかった！　でも、やっぱりカメだった！

98.06.06　サーキットデビュー　～エビス・サーキット～
98.08.01　裏すねＣＵＰ第３戦　～那須モータースポーツランド～
99.03.23　SUZUKA DRIVING EXPERIENCE　～鈴鹿サーキット～ NEW!

１．サーキットデビュー　（98.06.06 エビス・サーキット西コース)

サーキット走行へのきっかけ

　免許を取って以来いつかはサーキットを走ってみようと思っていたのですが、なかなか機会がなく自分には縁のないもの半ばあきらめていました。それで結局、サーキットはレースを観戦する事しかしてませんでした。
　そして、インターネットを始めてアルファロメオ・オーナーの方々と知り合って、 ＡＲ－ＣＵＰというアルファロメオのみのカーレースの存在を知りました。
　そんな中、２月２２日の筑波サーキットで開催されたＡＲ－ＣＵＰ第１戦を観戦しに行きました。今年から７５や１５５などの最近のアルファも参戦できる様になったそうで、知り合った多くのアルファロメオ・オーナーの方々も参戦されていました。さらに、参戦しているアルファの中にも、フルノーマルで参戦されている方もいたり、自分の車と同じ７５ＴＳがショップワークスカーの１４６や１５５Ｑ４などと互角以上の戦いをしているのを見て、サーキット走行が身近に感じました。そして、自分も７５でサーキット走行したいなあと思いました。
　いざサーキット走行しようと思っても、何ををすればよいかわかりません。ちょうど、インターネット上のレーシングクラブであるＮｅｔＳｎａｋｅＲａｃｉｎｇＣｌｕｂ（Ｎ・Ｓ・Ｃ・Ｒ）の入会案内があったので早速入会させてもらい、いろいろな事を教えて貰うことになりました。
サーキットデビュー準備

　サーキット走行と行っても、なかなか走行する機会がありません。どこかのショップやクラブが開催するサーキット走行会に参加するか、個々のサーキットでの走行ライセンスを取得して走行するかしかありません。　そんな時に、ＮＳＲＣから「ＳｃｕｄｅｒｉａｄｅｌＰｏｒｔｅｌｌｏ(スクーデリアデルポルテッロ)発足記念、無料走行会」の案内のメールが届きました。７５もリフレッシュした後で調子もよいので、早速申し込みました。
　申し込み受理書が届いてから、サーキット走行の為の準備を開始しなければなりません。
　今回のサーキット走行には以下の条件がありました。（大抵の走行会等も同様と思われます）
1. ヘルメット、グローブ着用
2. レーシングスーツまたは長袖、長ズボン着用
3. ３点式以上のシートベルト装着
4. レーシングシューズまたは運動靴
　従って、持っていない物は買わないといけません。レーシング・スーツやレーシング・シューズはサーキット走行がうまくなってからで充分ですが、ヘルメットとグローブは絶対買わないといけません。ヘルメットは４輪用が理想ですが２輪用ので良いそうです。（ちなみに４輪用のヘルメットは防火対策が必要な為だと思いますが２輪のそれに較べ非常に高いです）。ヘルメットは近所のディスカウントスーパーやカー用品店で４千円以下とかで結構安く売ってます。しかし、そういった物は大抵フリーサイズとなっていて、かぶって見ると比較的痩せている私にはブカブカでした。仕方ないので、サイズの選べるヘルメットの内一番安いヤマハのフルフェーズのヘルメットを１万円ぐらいで購入しました。グローブは同様に一番安価なＦＥＴのレーシンググローブを７千円くらいで購入しました。
　その他に準備品としては、ランプ類へのテーピング用のビニールテープ、ゼッケンがあります。ゼッケンに関しては、カッティングシート等で作成する必要があります。今回は友人に作成して貰いました
サーキットにて

　さあ走行会当日です。走行会受付を済ませてから、車の走行の為の準備です。
　まず、クラッシュ等の際の破損散乱防止の為に車のランプ類にビニールテープでテーピング。走行中の滑り防止の為に室内フロアマットの撤去、室内散乱防止の為に不要な物（ワイドミラー、小物入れ、ゴミ箱等）の撤去、そして、トランク内のスペアタイヤや荷物降ろし等を行います。次に、作成したゼッケンをボンネットと両ドアに張り付けます。ちなみに、今回の私の７５は２１でした。恥ずかしながら、この作業は始めてなので、どの様にすれば良いかいまいちわからず、隣の人を盗み見ながら作業を進めました。
　次に、車の状態点検が必要です。オイル、冷却水等の量、タイヤ空気圧等の点検をします。万一、オイル漏れなどがあったりしたら、コースにオイルをまき散らすことになり危険であり、走行中止になったりして他の参加者に多大な迷惑をかけてしまいます。第一、自分の車を壊してしまう事になります。特にアルファはオイル漏れの危険性が多いみたいです（笑）。車の準備・点検が終わったら、ドライバーの準備です。サーキット走行ではレーシング・スーツ＆ドライビング・シューズの服装が理想的ですが、今回は長袖・長ズボン＆運動靴でＯＫだったので、それらに着替えました。
　準備が終わり一息ついていると、ドライバーズ・ミーティングが始まりました。ドライバーズ・ミーティングでは、走行会開催者側からサーキット走行の走行の仕方や注意事項等の説明がされました。特に説明・注意された各種フラックの意味とそのフラックが出た際の行動についてでした。フラックについては知らない事もあったのですが、事前に走行会申請受理書に入っていた説明書を見ていて良かった・・。知らなかった人は憶えておきましょう！
さあ、コースインだ！

　さあ、Scuderia del AlfaRomeo Dolce Vita (走行会)の開始時間になりました。参加台数が多かったため、７５以後の車両クラスとそれ以前の車両クラスの２クラスに分かれて、２５分ずつの走行です。
　コースインは最後尾からさせてもらい、ゆっくりと走らせて頂こうと思っていたのですが、たまたま車を停めていたところのおかげで、なんと先導車数えて３台目になってしまいました。「後ろの車にどうやって追い越してもらえば良いのか？」の余計な心配が増えてしまいました。
先導車に続いてゆっくりとコースインです。コースに入っての第一印象は、思った以上にコースって狭いなあ、でした。さらに、天候は霧雨、路面は完全なウエット、もうビビリまくりです。追い打ちをかける様に、先導車が第３コーナーでスピン！　ゆっくりしたスピードに関わらず（私にとってはそれでも結構なスピードに感じましたが・・）。
　１周まわり終わったあと、先導車はピットに入りフリー走行がスタートしました。前の１５５が即座にスピードをあげます。ミラーを見ると後ろの１５５がミラーいっぱいに写っていて、早う行けよ！状態です。どれだけのスピードで第１コーナーに入ればいいのかわからんぞ！　第１コーナーが迫って来ました。おい、おい、どの辺でブレーキ踏めば良いんだい？どこをどう走れば良いんだい？ええい！ままよ！ってな感じで適当に曲がれました。第２、第３コーナーと何とか曲がった頃には、前の車は遙か彼方に。後ろにいた車は気がつくと隣にいます。その後にも複数台の車が連なってます。すっかり私が先頭になって詰まってしまったのです。裏のストレートで、皆さんにバンバン抜いていって頂きました。どうぞ、どうぞ、先に行っちゃって下さい状態です。
初めてのスピン＆コースアウト

　何周目かなんとか回り、落ち着いて来たのでちょっとスピードアップしてコーナーも回ってみようかなあ？なんて思っていたら、先導車がスピンした第３コーナーで初スピンをしてしまいました。リアの滑り出しは突然やって来ました。コーナー出口を向く前にアクセル踏んでしまったようで、アッ！と思った時には７５は１８０度反対を向いてました。
　しかし、思ったよりも路面が滑るみたいなのか、スピンしているのは私だけではありませんでした。コース上にはスピンしてコースを飛び出した車が持ち込んでしまった泥の後があったり、コーナー出口に止まってしまっている車もありました。なんか、ちょっと安心（僕だけスピンしているわけじゃないのね）。
　楽しい走行会のはずですから、車を壊さない事が第１優先事項です。慎重に走らなくちゃ、と思っている矢先に最終コーナーでまたスピンしてしまいました。今度はスピンしながらコースをはずれて外側のガートフェンスが近づいて来ます。完全なパニック状態です。ブレーキを踏むのも忘れて（おそらくアクセル踏んだままだったと思う）ハンドルを右に左に切ってました。一瞬「ああ、７５無くなっちゃうなあ・・」と思いましたよ。ようやく我に返りブレーキを踏み停止しまいたが、心臓はバクバクしたままです。でも、とりあえず無事でよかった！
何が何だか分からないうちに終了、次回の挑戦を決意しました！

　気を取り直し、何故スピンするのか考えました。まず、コース取りを考えずに回っていました。そのため、結局苦しいコーナリングになってしまったのです。さらに、コーナリング中の視線がコーナーの出口ではなく手前の方を見ていた為次の動作の準備ができていなかったのだと思います。それに気付いたので、その辺を注意して走ろうと思った矢先にチェッカーが振られてしまいました。スピードを落とし順々にピットに入り走行会終了です。何ともいえない疲労感と心地良さと安堵感で満たされました。
　今回のサーキットデビューは、比較的狭いコースのＦＲでのウエット走行で条件的には厳しいなあと思いましたが、またすっごく楽しかったです。怖い思いも十分経験させて頂きました。
今回はデビュー戦だったのでしかたないけど、サーキット走行は単に走るのではなくて、サーキットのコースを事前に覚えて、どの様にコース取りをすれば良いか、どこでブレーキ踏むのか、など目的を持って走る事が大切であると思いました。次回のサーキット走行挑戦は、多分ショップ主催の８月の那須の走行会になると思います。まずは、コーナーを覚えてライン取りを考えて目線を遠くにおくコーナリングを課題としたいとおもいました。

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サーキット走行記 ～７５でサーキットを走ろう～

１．サーキットデビュー （98.06.06 エビス・サーキット西コース)

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