反射望遠鏡の工作室

開設2008.11.11以来 番目の訪問者です 

43cm鏡の製作レポート

新しい凸面鏡の作り方(テスト方法)−−裏平面

球面収差を除去したレンズ面の形状について

新しい凸面鏡の作り方(テスト方法)−−裏球面

東亜天文学会1976夏の発表原稿


12センチF6.3ニュートン式、架台ドブソニアン、自作2007年秋

・主鏡は1976年に自分で研磨しました。31年間も家の片隅にねむっていましたが、急に望遠鏡を作って星を見たくなりニュートン式の木製鏡筒から作りはじめました。鏡筒は5.5ミリのベニヤ板、外形寸法16センチ角×73センチ長。
・口径12センチ、焦点距離75センチ、F6.3、パイレックスガラス15ミリ厚。アルミメッキしてみたら周辺部に磨き不足がありました。
・斜鏡は短径40ミリ、最初の自作望遠鏡(20センチ、F8)で約40年前に使用していたものの再アルミメッキです。斜鏡の取付は、45度にカットした塩ビパイプを十文字に組んだアルミ板にエポキシ系接着剤で固定し、光軸修正機構はありません。
・月面や惑星も見ますが、星雲星団の観望が主目的であり架台はドブソニアンにしました。水平回転部はホームセンターで直径25センチのテレビ等を乗せる回転盤を買ってきて上面の中心部をエポキシ系接着剤でくっつけました。そのままでは観測時に目の位置が低いので木製三脚に乗せます。脚の1つは10ミリのボルトとロングナットで調節し、傾斜地でも望遠鏡を水平に置けるようにしました。ドブソニアンの箱部は外寸20.5×22.5センチで11ミリのベニヤ板。三脚部の上板は11ミリのベニヤ板、脚は100円ショップの23ミリ丸棒が最適でした。
・接眼部は、ホームセンターで水道管部品のネジ込み継ぎ手を買ってきて流用しました。24.5ミリの旧型の接眼レンズがいろいろと残っていて、これらを使えるようにしました。
・接眼レンズは、何と言ってもビクセンのエルフレ20ミリが一番ですね(笑)、広角70度(アダプター付65度)かつてはこれでメシエ天体全部見たんです。保管状態が良かったのかまだまだ使えそうです。あと、中倍率はケルナー12.5ミリ、高倍率はオルソ4ミリがありましたが、オルソ6ミリだけ新調です。
・ファインダーは、Kenko15×32単眼鏡を流用しそれ自体よく見えますが、上を見上げる格好になるのは特に年取るときびしいものがあります。
・今のところ月面とかオリオン座やアンドロメダ座の大星雲などのみですが見え味はけっこういいです。大部分が自作なので大いに満足しています。
・持ち運び用の四角い台を作りました。29センチ角×高さ14センチ。足が3つあり、1つは10ミリのボルトとナットで高さを調節できます。
・専用脚がなくても、何処にでも水平な所に置いて観測できます。
・格納スペースはこんなに小さくなります。


20センチF5.8ニュートン式、架台ドブソニアン、自作2008年秋

・主鏡は1976年に自分で研磨しました。上記の12センチ鏡と同時期の研磨でした。ベスト精度で完成し、木辺鏡で有名な木辺茂麿さんの滋賀県野洲のお宅(錦織寺)にお訪ねしたさい、本職の法事中でしたが合い間にフーコーテストしてくれました。御自分の200面磨いた頃よりも良く出来ているとほめてもらえました。32年間も家の片隅にねむっていましたが、12センチの望遠鏡を自作後ちょうど1年遅れてニュートン式木製鏡筒から作りました。
・口径20センチ、焦点距離114センチ、F5.8、パイレックスガラス35ミリ厚。2.8キログラム
・鏡筒は5.5ミリのベニヤ板、外形寸法24センチ角×110センチ長。筒の両端と中間2個所に5.5ミリ厚ベニヤ板の遮光リングを設け鏡筒全体の補強にもなっています。耳軸は直径12.5センチの木製円板ですが、ホームセンターの処分品格安コーナーで2枚だけ偶然あったので前もって買っておきました。他の鏡筒部品を全て取付後に三角棒に乗せてバランスを取るやり方で2方向から重心を求めて耳軸を取付けます。
・斜鏡は短径45ミリを新調しました。斜鏡の取付は、45度にカットした塩ビパイプを十文字に組んだアルミ板にエポキシ系接着剤で固定し、光軸修正機構はありません。
・月面や惑星も見ますが、星雲星団の観望が主目的であり架台はドブソニアンにしました。
・接眼部は、丸筒反射望遠鏡用のものを購入し角筒に適合するように取付側を平らに切断しました。36.4ミリのネジが切ってあり付属アダプタで31.7ミリサイズの接眼レンズが使えます。31.7→24.5のアダプタも新調しました。接眼部の取付位置はいろいろ考えて鏡筒の上側にしました。夜空の低い方向から高い方向まで楽な姿勢でたいへん観測しやすいです。
・接眼レンズは、12センチで紹介したものの他に、ボーグの31.7サイズ広角接眼レンズとして22ミリと13.5ミリの両方を新調しました。13.5ミリは約80倍、見かけ視界64度となるため、ずっと以前の20センチF8+ビクセンE20ミリによる80倍、65度とほとんど同じ使用感になることが最高に嬉しいですね。
・ファインダーは、ミザールのTS-70望遠鏡を従来所有のケルナー20ミリで15倍オンリーで流用します。絞り2個所とも除去しドロチューブ先端も3センチ切除して光量欠損を避けました。口径7センチ、倍率15倍、実視界3度の明るくて良いファインダーです。
・今のところ主鏡が未メッキですが、月面の見え味はけっこういいです。大部分が自作なので大いに満足です。
・前方斜め上から写しました。
・空の高い方向に向けた望遠鏡です。
・鏡筒の後部と架台の下部です。主鏡セル(9ミリ厚ベニヤ板)は、スプリング付ネジ3個所で調節することにより光軸を合わせます。
・ドブソニアン架台の箱と脚です。10ミリのネジを心棒として水平回転します。箱が軸から抜けてひっくり返るとたいへんなので必ず軽くナット止めしますが、しめ過ぎないようにボルト側のネジ山を接着剤で埋めます。20センチともなると動かすのはやや重たいですが、ロウを塗ることによりたいへんスムーズに水平回転します。箱は12ミリ厚ベニヤ板で作り外寸30センチ角です。垂直軸(耳軸)の中心は地面から67センチの高さです。
・脚部です。3本の腕木角材を2枚の三角板で挟んだ堅牢な構造です。かなりの重量に耐えて見掛けはスマートなので、カッコイイ望遠鏡になります。腕木の1つは10ミリのボルトとロングナットにより、傾斜地でも水平設置可能にしました。
・格納スペースはこんなに小さくなります。



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